第11話 新たな武器
あれから。
握手をした場所から1時間くらい歩いたろうか。
それなりに深い所までやってきていた。
「地下も余り変わり映えしない洞窟だな。もう少しあってもいいと思うんだが。」
「あくまで管理をするためだけに作っているんだと思う。だから、そこまでそういうところに気を配っていない。」
「住めればいいって訳か。」
洞窟と言うから、もう少し未知があって楽しいものがあると思ったが、期待はずれだな。
地味な洞窟探索になりそうだ。
まぁ、レベル上げと鉱石採取をするのが大まかな目的だし、ないならないでもいいんだが。
「さて、ここいらで一旦掘ってみてもいいかもな。かなりハイペースで深いところまで行れたし、それなりに試す時間もある。」
ショットガンをテスタメント・アンダー・テイカーに変化させて、壁を見る。
1時間くらい前まで見ていた壁とは何ら変わらない、アヴァルチウム製の壁だ。
硬さも上と同じなんだろうな。
今となっては、こいつもあるしなんら問題は無いが。
「ナナ、結界はる?」
「結界か……いや、今回は結界を貼らなくていい。そのまま地下に掘り進める。」
「地下に?」
「ああ。掘ったところの入口は壁を作ってモンスターを入れなくするからなんとかなる。」
言いながら、テスタメント・アンダー・テイカーを構える。
まだ、腐食効果を載せたテスタメント・アンダー・テイカーは試していない。
この武器に付与しているスキルは最上級であるため、効果範囲や対象とする場所、物もそれなりに指定できる。
だが、使うのは初見のため上手くいくかの保証が出来ないんだよな。
上手くいかなかったら、穴を空けられるだけで、鉱石採取はできない。
「考えるだけ無駄か。やるなら早めにやるのが、1番だ、な!」
勢いよくテスタメント・アンダー・テイカーを振り下ろす。
同時にドガァン!という轟音が響き渡った。
テスタメント・アンダー・テイカーを振り下ろした場所を見れば、見事に壁が破壊されていた。
瞬時に自動修復がかかる様子もない。
どうやら、腐食効果は問題なく発動しているようだ。
問題は……。
周りにちらばったアヴァルチウム鉱石をひとつ拾い上げる。
「……ふむ、成功だな。」
散らばっていたアヴァルチウム鉱石には腐食効果は働いていない。
ということは、問題なく指定した範囲と場所だけにしか腐食効果は発動していないということだ。
これなら、鉱石採取をしながら、地下に行くことが出来る。
「よし、このまま掘っていくぞ。シノ、散らばった鉱石類をこの袋に詰めてくれ。異空間収納を付与したからいくらでも入る。それとある程度の深さまで行ったら、そこで鉱石採取は一旦やめだ。モンスター討伐に移行する。」
「わかった。」
ある程度の方針を告げてからシノに袋を投げ渡す。
そして、再びテスタメント・アンダー・テイカーを振り下ろす。
できる限り多く、大量に鉱石を集めて新たな武器と武器の強化に回す。
この洞窟でできることを限界までやってやる。
そう思いながら、俺はひたすらに大鎌を振り下ろすのだった。
◇
数時間が経過した。
深くにある空洞を通過し、また掘り進めるという進み方をしていたら、だいぶ深いところまで来ていた。
シノが言うに、だいたい16階層くらい跨いだらしい。
ここに来るまでに、何十体かモンスターをかってきたが、あるところから毛色の違うやつが出てき始めた。
デストロイ・ワームだとかフレドリリスほどではないが、強い。
恐らく、最上級モンスタークラスではあるはずだ。
てことは、もうここは既に最上級モンスターが救う深層ってことになる。
「よし、シノ。次の空洞で一旦鉱石採取は終了だ。モンスター狩りに移行するぞ。もちろん、少しは掘るつもりではいるが、大まかな標的はモンスターだ。いいな?」
「わかった。私がモンスターを捕獲すればいい?」
「まぁそうだな。お前は多分俺より強いだろうし、まずはお前と同等とまではいかなくても、共闘できるくらいには強くならにゃならん。」
ひとりが足を引っ張れば、自然と共闘ってのは崩れるものだ。
その引き金にならないために俺は自身を鍛え上げなきゃな。
そう思いながら、掘り続けているとテスタメント・アンダー・テイカー=大鎌(略)で掘っていた場所が掘り抜かれた。
穴からは暗い空洞が見える。
どうやらついたらしい。
「ふむ…まずはとりあえずここで休憩がてら武器作りでもするかね。」
錬成魔法で堀抜いた穴を元に戻して、大鎌を使いちょっとした空間を作り出す。
準備が完了したら、シノを呼んだ。
「シノ、ここで一旦休憩だ。飯食いながら、武器作りする。」
「この先に洞窟?」
「そうだ。だから、ここで用意できるものは用意しておく。袋くれ。それと、結界を貼ってくれ。」
シノから袋を受け取るやいなや、ドカッとその場にあぐらをかいて、大鎌を目の前に置いた。
さて、どんなものを作ろうか。
袋を物色して、集めた鉱石を取り出していく。
まずは、同じみアヴァルチウム鉱石。
魔力を流せば流すほど、より強固に頑丈になる。
そして2つ目に異世界定番ミスリル鉱石。
魔力干渉が良くて、純度が良ければ、良いほど魔力伝達もいい特殊な鉱石だ。
ちなみにここで取れる鉱石はどれも純度が良好であるため、魔力伝達や魔力干渉はすごくいい。
そして3つ目は、伝説の逸話に出てくる世界最硬の鉱石、オリハルコン。
純度がいいミスリル鉱石よりもより魔力干渉がよく、鉱石自体が魔力を少し帯びている。
そのために武器に使えば、自動的に魔力を持った武器である魔道具にできてしまう。
ちなみに聖剣なんかにもオリハルコンはいくつか使われているはずだ。
まさか、こんな鉱石がこの洞窟にあるとは思わなかった。
そして四つめにクロトニウム。
この鉱石に火を近づけると倍の火力になって燃え移る。
着火した火が100度ならば、燃え移る火力はおよそ10倍だ。
とにかく燃焼力の強い鉱石だ。
そして5つ目は、ブライ鉱石。
この鉱石は、魔力を吸い上げ四散させる効力がある。
このダンジョンに魔力四散効果があるのはこの鉱石のせいだ。
6つめは、テオメタル。
元の温度で数千度の熱を有している鉱石であり、そこに熱を加えればそれ以上の温度にまで上昇させることが出来る。
ちなみに1度熱を加えてあげられた温度は、ほぼ永久的にその温度で保たれる。
7つ目にオリオン鉱石。
こいつは魔力を溜め込むことが出来る。
大きさや混ぜている量なんかによって、ため込める魔力量は決まってしまうが、それはやりようによってはどうとでもなる問題だ。
あとは以下略だ。
掘り進んだら、この洞窟はほとんどが鉱石で構成されていた。
石ころという石ころがなかったのだ。
さすがは神の柱が作りあげた山なだけはある。
いい掘り出し物が沢山手に入った。
こいつらをどう使っていこうか…。
まぁまずは大鎌を鍛え直すか。
ただ固くなるだけじゃダメだ。
より実用的に、魔力を流し込めるような魔力の伝導、干渉のいいものに仕上げたい。
ミスリルを混ぜるか。
こいつなら魔力の干渉にも長けているしな。
ただ、これだけじゃ物足りない。
どうせなら、魔法武器のような高性能な武器にしたい。
だとしたら、もっと色々なスキルや魔法、鉱石を合成していくしかない。
魔力を持った武器にするのなら、鉱石はオリハルコンとオリオン鉱石を混ぜるか?
そうすれば、魔力を少し帯びていて、しかも魔力を溜め込むことの出来る武器ができ上がる。
魔力を吸い上げるだけならブライ鉱石という手もあるが、あれは四散がついているからだめだ。
ミスリルとかとは相性が悪い。
…だが、あくまでこの構成だとオリオン鉱石に溜め込まれるのは俺が流し込んだ魔力だけだ。
それに、オリハルコンの性質とオリオン鉱石の性質がぶつかり合ってしまう可能性も考えられる。
ふむ、どうしたものか…。
少し手を顎に添えて考え込む。
…いや、そうだ。
何故、こんなことを忘れているんだ俺は。
この時のためにもうひとつのスキルを覚えたんじゃないか。
「少し疲れが溜まってきてるのかね。」
ニヤリと笑い、再度思考に潜り込む。
このスキルがあるのなら、オリハルコンを使わずとも、ブライ鉱石をつかえるじゃないか。
こいつは魔力を吸い上げ四散させる効果を持つ。
普通なら、こいつを魔法武器に混ぜ込むなんてことはしない方がいい。
…が、この魔力を吸い上げる性質をそのままに四散させる効果だけ消し去ることが、今の俺にはできる。
他にも鉱石と合わせても、ぶつかり合わないようにすることも可能だ。
それ以前に新たな金属を作り出すこともできてしまう。
この際だ。
今、俺に必要な金属を作り出してしまうか。
まずは、最初に言ったミスリル鉱石。
そして、魔力を溜め込むオリオン鉱石、魔力を吸い上げ、四散させるブライ鉱石。
これらをスキルを使って混ぜながら、いらない効果は消し去る。
「〝物質変化創造スキル〟」
目の前に集めた鉱石が光り出す。
するとゆっくりと、その光は中心に集まっていく。
少しして光が収縮していった。
残ったのは、積み上げられた延べ棒のみ。
だが、それは先程までの鉱石なんかより魔力量も違う、色も違う金属だった。
「これが、新しい金属…?」
「こいつの特性は周りから魔力を吸収することが出来、干渉もいい。魔力もため込むことができる。現時点でかなりレア度の高い金属だ。名前はそうだな…ゲルトニウム合金でいいか。」
「確かに今ここにある鉱石の中で一番高品質なものではある。でも、これで何作るの?」
「もちろん、こいつをこの大鎌に合成するに決まってんだろ。」
大鎌を手にして、ゲルトニウム合金にかざす。
「〝武器創造スキル〟」
すると、ゲルトニウム合金は大鎌に溶け込むようにして消えた。
「…出来たな、多分。」
「もう?」
首を傾げて聞いてくるシノにステータス画面を開いて見せてやる。
テスタメント・アンダー・テイカー「最上級魔法武器」
s 251354
m 352415
スキル
超速再生(最上級)、腐食(最上級)、耐久(最上級)、攻撃力アップ(最上級)、魔力吸収(最上級)、魔力干渉・魔力伝導(最上級)、魔力自動作成(最上級)、魔力四散無効
「これが、新たなテスタメント・アンダー・テイカーだ。」
「最上級魔法武器になってる。さすがの手際。」
シノからそんな感嘆の声が漏れる。
ただ、正直このままじゃ恐らく本領発揮はできないだろう。
理由は単純だが、この洞窟の魔力四散効果に当てられるからだ。
これをどうにか解決しなければならない。
が、どう解決すればいいか。
こういう時、隣にいるこいつなら何かいいことをいってくれそうなので、試しに聞いてみた。
「シノ、何か魔力四散効果を無効化できる手段ってのはないか?」
「魔力四散効果を無効化できる手段…。」
少し悩む素振りを見せて、何かを思いついたように俺の方に顔を向けた。
「ナナは、スキル作れる。なら、私のスキルを作って、この武器に付与すればいい。」
「?。そんなスキルがあるのか?」
「ある。魔力四散無効化スキル。私は、その戦闘の場面ですぐに対応できるよう学習能力が搭載されてる。だから、このスキルを手に入れれた。」
なるほど、機械ならではの機能というわけか。
いいことを聞いた。
「よし。そのスキル作らせてもらおう。」
早速、目を閉じて創作スキルを発動する。
魔力四散を無効化できるスキルというのは、実体がない分イメージするのは難しい。
魔力四散を受けず、魔力行使ができる。
上手くイメージしろ。
「…………〝創造スキル・魔力四散無効化〟」
フォッと少し俺の体が光る。
少しして、その光は直ぐに納まった。
「できた?」
「あぁ、できたぜ。これをあとは…〝スキル付与・魔力四散無効化〟」
先程と同じような光が、うっすらと大鎌を包む。
「これで完璧だ。くくく……今のところ人生楽勝コースだな。」
口角を釣り上げて、小さくつぶやく。
創造スキルをどんどん使いこなせるようになって、ここまで早く作り出すことに成功した。
このままいけば、戦闘中に新たなスキルを作りながら戦うことも可能になるはずだ。
序盤にしては上々どころか、大きく進歩していると言えよう。
「さて、次の武器作成に移ろうか。」
新たな鉱石を手に取る。
クロトニウムか。
この鉱石は燃えれば、10倍にその火力を膨れあがらせる、いわば加燃材料になる。
てことは…だ。
「火炎放射器でも作るか。」
この世界で正しく言うのならば、魔力式火炎放射器。
しかも、構造次第ではただの火炎放射器なんかよりも、より強力なものに出来そうである。
「なら、使う鉱石はこれだな。」
言いながら取り出したのは、火に耐性があるカエン鉱石だ。
こいつを俺のスキルで火の体制を強める。
「〝物質変化創造スキル〟」
これで、この鉱石の耐性は強まったはずだ。
他にもアヴァルチウム鉱石も魔力を通すことで固くなるようにしたり、細かな部分で使用する鉱石の特性を作り替えていく。
そして……。
「〝武器創造スキル〟」
鉱石が中心に集まっていき、新たな武器へと変化した。
「出来上がりだ。」
魔力火力増加式火炎放射器・フレア・ベレト
s251429
m362415
スキル
自動超速再生(最上級)、耐久(最上級)、火力アップ(最上級)、魔力伝導(最上級)、魔力自動作成(最上級)、魔力四散無効
「今回の武器はどんな構造?」
「内部に刻み込まれた魔法陣に魔力を注ぎ込んで炎魔法を打ち出す。その魔力の流通により周りのアヴァルチウム鉱石より強固になり、しかも打ち出した炎魔法は、内部に組み込まれた改良クロトニウム製の穴のあいた円を通ることで火力を増す仕組みだ。4つは組み込んだし、1つにつき10倍だとして威力は約1万倍と言ったところか。もちろんこいつにも内包魔力が存在する。」
「1万倍って言ったら…最上級魔法を数十発同時に打った時くらいの破壊力。」
「対ゼルセオス、そしてゼルセオスに効くなら対ヘラ戦対応の武器にもなる。」
ショットガンのスロットに組み込みこむ。
あと、4つ。
ひとつかふたつはスロットを残すとして、あと1つはどうしようか。
当たり前だが、ひとつは防御をするためのものを用意する。
防御が当たる範囲の狭いショットガンとかじゃ意味が無い。
それに防御用のアーティファクトを作れば、また戦闘のレパートリーが増えていいだろうしな。
防御用アーティファクトは大盾にしようか。
使う鉱石としては、ブライ鉱石、オリハルコン、アヴァルチウム鉱石。
ブライ鉱石は魔力四散の効果をそのままにアヴァルチウム鉱石とオリハルコンの効果を使えるよう改良すれば問題はなくなる。
「〝物質変化創造スキル〟」
新たな金属を作り出す。
だが、これだけではやはり物足りない。
どうせならこいつにも魔力を持たせたいしな。
自動的に魔力を作り出す仕組みをこいつには持たせてみるか。
安定的に魔力タンクになる改良版オリオン魔晶鉱石も混ぜ込む。
こいつは魔晶石とオリオン鉱石を混ぜ合わせたものだ。
改良版魔晶石の時間のかかる魔力作りをもっと早めて、効率的に魔力を作り出す特性に作り替えたものとオリオン鉱石の魔力タンクを混ぜた。
これで自動的に魔力を生成する武器ができ上がる。
「〝武器創造魔法〟」
同じように金属が中心に集まり、大盾が形成された。
そこにスキル付与を施していく。
防御型アーティファクト・ディクシオン
v524152
m352415
スキル
自動超速再生(最上級)、絶対防御(上級)、耐久(最上級)、魔力四散、魔力四散無効
そしてもうひとつ。
俺はデストロイ・ワームとやり合う時、あいつの鎧を貫くことが出来なかった。
魔法も通じなければ、ショットガンでさえ通らなかったのだ。
もしまたあんなのと相対した時、通じないのは困る。
だから、あの鎧をも貫くようなアーティファクトと弾を作るしかない。
ただ、通るだけじゃなくて、その1発だけで大ダメージを与えられるくらいのものが必要だ。
アーティファクトに使う鉱石としては、アヴァルチウム鉱石とオリオン鉱石、オリハルコン、ブライ鉱石の四散をなくしたもの、ミスリル鉱石、改良版魔晶石だ。
弾にはアヴァルチウム鉱石とオリハルコンを用いる。
この弾に関しては特別大きく仕上げたい。
そうだな……元いた世界にあったライフルと弾よりも一回りか2回り大きいくらいのものだ。
頭に当たった時に相手の頭が大きく爆ぜるくらいの威力を出すために、壊れない頑丈な弾になる。
そして、それを打ち出すためにアーティファクトの銃口は少し大きいものにして、魔力で打ち出す弾を大きく加速させたい。
「〝武器創造スキル〟」
鉱石は形を成していき、俺の言った通りの銃口をしたものに作り変わった。
そこに当たり前だがスキル付与を加える。
魔力加速式ショットガンライフル・オルニクス
s352148
m321425
スキル
自動超速再生(最上級)、耐久(最上級)、魔力伝導、干渉(最上級)、魔力吸収(最上級)、魔力自動作成(最上級)、魔力四散無効
いい出来栄えだ。
あとは玉だが……。
もちろん玉も1つ作り上げた。
なぜ一つなのかはすぐに分かる。
「シノ、この玉にこの壁壊せるくらいの魔力を流し込んでくれ。」
「わかった。」
弾を手渡して直ぐに、白い魔力の奔流が始まる。
俺はその間に新たなスキルを作る。
そうして、数分。
俺とシノが同時に目を開けた。
「ナナ。これ、1つしかない。大丈夫?」
「問題ない。量を解決するためのスキルを手に入れた。」
シノから玉を受け取るや否や、弾を地に置く。
「〝量産〟」
瞬間にそれは起こった。
弾から弾が生まれ出す!
次々に生まれ出す!
その光景は世にも恐ろしいあのGのようだった。
横にいたシノは普通にそれをキラキラとした眼差しで眺めている。
が、これをやっている俺はと言うと、少しGを思い出して身震いした。
ある時家にいた時のことだ。
たしか掃除をしていた。
そんな時、部屋の天井に穴が空いているのを発見した。
こんな穴あったか?と思って、少し様子を見ていたら、だ。
突然、その穴からGがぞろぞろと這い出してきた。
それ以来、こういうのダメになったんだったか。
「っ!これで、いいだろう……!」
耐えられなくなった俺は、70個辺りでたまの量産をやめる。
まぁこれだけあればいいだろう。
このアーティファクトはショットガンのように連射ができる訳では無いしな。
と、隣のシノが称賛を送ってきた。
「すごい。そんなスキルも作り出せるスキルは予想外だった。今までにそんなもの見た事ない。」
「ま、まぁな。神を殺すためだ。これくらいないとな。」
シノから顔を隠すように下を向いて、作り出した武器を、スロットに入れていく。
……まぁまだ、準備万端には程遠いが現段階の準備としては上出来だろう。
弾を異空間に収納する。
そして立ち上がり、下へと続く壁を見る。
「準備はいいな、シノ。」
「大丈夫。いつでもOK。」
「なら、行こうじゃねぇか!レベル上げの時間だ!」
大鎌に形状変化させ、その壁をぶち抜くのだった。




