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最弱だった俺は最強へと成り上がる  作者: 龍神
レベルアップ編
3/5

第三話 再び

俺は目を疑った。これはいわゆる二重ゲートと呼ばれるものであり、本来ならば元々のゲートかその一個上のゲートまでが現れる。しかし、目の前にあるゲートは黒色で最高難易度のゲートだ。


「入るか…?今の俺はもう弱いままじゃない」


そう自分に言い聞かせ、ゲート内に入った。そうすると前と同じで一直線に伸びた道を歩いて行った先に扉があった。


「相変わらず凄い魔力だな…」


重い扉が開く。前は漆黒の龍だったが、今回は金色だった。


「よく来たな、人間よ。我は八皇龍が一人、雷皇龍である」


ここでクエストボードがてできてクエストを開始する。


『クエスト「世界に轟く雷鳴」が開始されました。なお、クエスト「世界を闇で包む者」をクリアしているためステータスは固定されません』


今回はステータスの固定が無いので攻撃を受けたら死ぬ。だが、今の俺はそれなりに戦える筈だ。夜刀神を構え、闇皇龍のローブを装備する。そして、夜刀神の能力で今まで俺が殺したモンスターを全て召喚する。残念ながら、闇皇龍は出てこなかった。まぁ夜刀神で殺した奴だけだし、仕方がない。


気を取り直して、俺は踏み込み相手に接近する。しかし、それ以上の速さで腕が迫ってきていた。


闇槍(ダークランス)!」


すかさず闇魔法で勢いを殺す。そして、夜刀神で斬りかかる。


「夜刀流 弌の型 闇斬り」


この技はただローブの闇魔法で闇属性の魔力を纏わせて斬るだけの簡単な技だ。


だが、龍の鱗は硬く数センチ斬り込んだだけだった。


「我の鱗に傷をつけるとは…中々やるようだが、それだけでは我は倒せんぞ!」


雷皇龍の息吹(ライジング・バースト)


「いきなりかよ!?」


急いで刀を構え反撃する。


「夜刀流 伍の型 反鏡」




この技は簡単に言えばカウンター技で他のカウンター技と違うところは威力が倍増するところだ。


「グゥ…。まさか我の魔法を返すとはな。面白いぞ!人間!」


雷皇龍の体が帯電し、魔力が高まっていく。何か大技が来ると思い、構える俺。


世界に轟く雷鳴(ライジング・ノヴァ)


轟音と共に白い雷が落ちてくる。俺も大技を使わないとダメみたいだ。


「夜刀流 拾の型 次元斬り」


雷は真っ二つに分かれたが、全て斬ることができず、ダメージを食らう。


「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


休んでいる暇もないのですぐに立ち上がる。そして俺も現在使える最強の技を使うと決めた。普段は魔力の消費が激しいので使わないがそんな事は言ってられない。


「夜刀流 零の型 虚無崩壊」


神速と合わせて攻撃する。流石神速なだけあって直ぐに相手の目の前に行き、攻撃が当たる。


その瞬間、雷皇龍の体がまさしく崩壊していく。


「クックック…楽しかったぞ、人間」


『雷皇龍の消滅を確認。クエストがクリアされました。経験値を獲得。クエスト報酬があります受け取りますか?』


「もちろんだ」


「確認。神話級装備 雷皇のリングを獲得」


「このクエスト本当、ヤベェよな」


ステータスも確認しておく。







名前:篠森 龍也

年齢:16

レベル:30

体力:50000/50000

魔力:100000/100000

筋力:75000

防御力:50000

俊敏:150000

精神力:5000


〈スキル〉

剛力 刀神術 最後の一撃 格闘神術 神速 状態異常無効

一刀両断 王威  

〈称号〉

【真】覚醒者 最高難易度ソロクリア者 ドラゴンスレイヤー





能力値の他にスキルが一つ増え、称号が変化していた。王威というスキルはどうも威圧というスキルの最上位互換らしい。


「今日は疲れたしもう帰るか」


俺はゲートを後にした。攻略したゲートは自然消滅し、またどこかに現れる。























 * * *


「ただいまぁ〜」


「あ!おかえり、お兄ちゃん!」


可愛い妹が玄関で迎えてくれた。するとふとこんな事を聞かれた。


「ねぇ、お兄ちゃんって雰囲気変わった?」


「どういう事?」


「ん〜なんか強くなったと言うか圧倒的なみたいな?とにかく前のお兄ちゃんではなくなったなって」


「もしかして…いや…なのか?」


「ううん、嫌じゃないよ。むしろカッコよくなったなって」


「そうか、ありがとう」


「それじゃあ、ご飯食べよ!」


「うん」



その後は妹の美味しい料理を食べ、風呂に入り寝た。それはもうグッスリと眠れた。


次の日、朝起きて朝食を済ませた後、俺は葵と一緒に学校に行った。今日は中学校の参観日だった。一日中授業参観なので朝から来たという訳だ。


葵が真剣に授業に取り組んでる姿を見て感動したのは内緒だ。ここで休み時間になり葵の周りには男女問わず沢山の友達が集まっていた。


人気者なんだなぁと見ていると葵がこっちに来て友達を紹介してくれた。


「お兄ちゃん、ここにいる皆んな私と仲良くしてくれてる友達だよ」


「そうか、お前は皆んなに好かれているんだな。皆んな葵と仲良くしてくれてありがとう。これからも仲良くしてやってくれ」


皆んなそれぞれ元気のいい返事をしてくれた。これで葵も少しは両親がいない寂しさも紛れるだろう。


「おい、葵。そんな奴が兄なのか?ぷっwこいつは最弱ハンターとか呼ばれてる奴じゃないかw!僕の兄はS級ハンターであり、この僕はいずれ国家権力級になる男だ!今のうちから僕の嫁になっておく方が貧乏な生活から逃れられるぞ?」


「あ…宏輝君…。わ、私は――」


「おい、宏輝とか言ったか?お前、葵とどんな関係なんだ?」


「ふんッ僕は葵の将来の旦那さ」


「冗談は大概にしろよ?」


「そう怒らないで下さい。"お兄さん"?これでも僕はこの歳でC級ハンター並みの強さなんですよ?」


「はぁ…お前そんなだから葵にも受け入れてもらえないんだぞ。わかってねぇのか?誰がお前みたいなクズと一緒居たいと思うんだ」


ここでチャイムがなり、授業が始まる。皆んなそれぞれ席に戻り始めている。


「チッ…」


クズも大人しく席に座った。この後は特に何もなく授業参観は終わった。


「葵、あのクズはいっつもあぁなのか?」


「うん…迷惑だって断ってるんだけど中々諦めてくれなくて…」


「そっか…」


なんとかしてやりたいが俺に出来る事は無い。葵自身がなんとかする他、解決策は無いと思う。


その日はそのまま帰り、俺が授業の感想を葵に話したりして、夕食食って寝た。今日は違う意味で疲れたからか、グッスリ寝れた。







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