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1.カイウスの原風景。

ここから第1章。

手始めに、カイウスのことを少しだけ(ポエム?


面白かったらブクマや★評価など。

創作の励みとなります。









 ――ボクには、忘れられない思い出がある。



『大丈夫かい? 坊や』

『あなた、は……?』

『名乗るほどの者ではないよ。野暮用でここに寄っただけさ』

『野暮用……?』



 知らない街が燃えていた。

 遠くには真っ暗な城があって、炎はそこから出ているようだ。

 そんな曖昧な記憶の中、ボクのことを抱きかかえた男性は語る。



『キミは、生きたいかい?』

『え……』



 予想の斜め上の言葉。

 まさか生きるか死ぬかの選択を迫られるなんて、思いもしなかった。

 だけど、そんなの決まっている。ボクは一つ頷いて――。



『はい……』



 短く、そう答えた。

 すると男性は小さく微笑んで、何度も頷く。

 そしてボクの身体をゆっくりと下ろし、肩に手を置いて言うのだ。



『それなら、生きると良い。好きなように、誰にも縛られることなく』――と。



 その言葉の意味は、今でも分からない。

 ただ、それでもボクにとって彼の言葉は不思議な魔法だった。



 自身を流浪の冒険者と呼んだ一人の男性との対話。

 孤児だったボクにとってそれは、間違いなく人生の原風景。



 今でも忘れられない。

 そんな、特別な景色だった。



 



面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!


もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームより★評価など。

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応援よろしくお願いいたします。


次回は仲間が増えます(*‘ω‘ *)

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