その日は、強い風邪が吹いていた
「もっと明るい小説を書け!」半分嘆いたように言われてしまいました(汗)え〜…、どんなの書けばいいの?!
・・とまあ、頑張ってみたのがコレです。
‥‥ほんの少し、スカートを短くしてみた。
‘あれ?なんか今日スカート短くない?’と、部活仲間の女子に言われた時はマジ焦った。‘いやいやいや、全然そんなことないし。いつも通りだし。あれっ?いつもこのぐらいじゃね?あたし’と、上手く切り返したが。(全然上手くない)
無事、午前中の部活が終わり、あたしは電車に乗って帰宅する。いつも電車の中では音楽を聴いている。周りから孤立して、自分の世界に入る。
ハードロックのサビ部分で、いきなり電池がきれた。‥‥うわぁ、タイミング悪し。
集合時間は2時。
あたしは焦らず、お昼のお笑い番組でも見とく。
あぁ‥‥もうすぐ1時40分だ、と家を出る――はずだったのに。
いいとこで好きなギャグが‥‥‥。
魅入ってしまった‥‥
やばい!
もう1時53分だぁ!
早足で歩く。
集合場所は、あたしのウチから少し行ったところ。到着するころは、2時だ。
‥‥でもなぁ〜
あたしは早足を緩める。
あいつ、いつも遅れ気味に来るしなぁ。
こうやって、なんでもない休日に会うときは、二人ともフリーダムなんだ。
だから今日も、ちょっと遅れるぐらいがいいよね‥。
いつも10分とか、そのぐらい待たされるもん‥。
集合場所についた。
グランド―簡単な公園。
中学生かな?…野球の練習していた。げっ。最悪。…二人ともこうゆうのはイヤだ。人がいない方がいい‥‥。恥ずかしいしね。
しばらく元気な球児たちを眺めた。
どこで待っていようか‥‥。
あたしたちは、いつもベンチ的なところに集まる。でも、そこに行くには、球児たちの目の前を通り過ぎなければならない。堂々と制服で横切るのは、抵抗があった。
回り道をしよう。
‥‥首に巻いたマフラーが、邪魔だ。
下を向いて歩いていた。
は、として顔をあげれば‥‥‥あいつがいる。こっちに歩いて来た。
あたしは、手を降ってみた。‥‥‥なんとなく。
しかしムカつくことに、あいつはニコリともしなかった。(ホントに無反応!ムカつく!)少しくらい、笑ったりしてくれてもいいじゃないか‥‥。
‥‥やっぱり、ちょっと不機嫌なのかな?‥‥
今日は、あたしのワガママで会っているのだ。
でも喋っていると、そこまで不機嫌ではないみたいだった。‥‥‥つかいつもこんな感じだったな〜。
‥‥‥‥何もすることがない。
さあ、毎度お馴染みのお散歩タイムだ。
あたしはこの時間が好きだ。
沢山おしゃべりができるから。
まずあたしは、ニヤニヤと笑っているのは間違いない。そして、あまりの嬉しさに、意味の分からない支離滅裂な会話をしているのだろう。
‥‥だんだん、テンションが上がってきたみたい。二人で学校での出来事を話す。
‥‥いつでも、こいつの話は面白い。大好きだ、こんな風なグダグダな時間が。
ずっと続けばいいのになぁ。こんな、曖昧な時間が‥‥‥。
あたしは、ある種ソワソワしていた。
‥‥‥‥あたしの体温は、6度8分ちょいと高め。こいつの体温は、低め。たしか5度いくつ。
‥‥さ、寒いだろうなぁ〜、手‥‥‥。だってさ?だってよ‥‥、手足が‥‥冷えるんだよね〜。きっと寒くて困ってるんだよね〜。‥‥‥‥‥‥‥‥‥じゃなくてね!!!!!!
手が‥‥ね!
いや‥‥‥‥手を、ね!!!!
つ、‥‥‥‥繋ぎたいわけですよ。
ちらちらと、目を見る。
隣にいるやつは、ちょっと笑った。
あぁ‥‥‥可愛いなぁ!
「あの〜‥‥‥‥手ぇ、繋いでもいいですか?」
思わず敬語。
すると、同じくこいつも照れたかんじで‥‥‥‥‥‥‥
“おぅ”
と、短く答えた。
‥‥‥繋いだ手は、いつものように冷たかった。
し…死にたい!恥ずかしい!こんなのめっちゃ無理!無理でした!駄作!