僕と君と運命と
私の処女作です。短い時間で書いたので雑なところがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。
「 君は今、何をしてるんだろうな。」こんな下らないことを考えては海まで走って叫んで、また嫌々家に帰る。そんな日が続いていた。
君は中学に入って初めて学校以外でも逢いたいと思えた人。でも、デートに誘う事なんて弱気な僕には出来やしない。そんな日が続いていた。中学一年の時だった。
一年後のある日、父から東京に引っ越すことになった旨を告げられた。仕事で成功して東京に転勤になったらしい。正直かなり焦っていた。高校受験があと一年後くらいに迫っていたからだ。
初めての失恋の覚悟をした。別に、君に嫌われていたとか、君が僕の事を全然好きじゃなかったとかじゃないけど。取り敢えず覚悟をしていた筈だった。
新しい住所は吉祥寺だ。田舎から上京してきたばかりで、この知名度の高い住所を少し誇らしく思っていた。しかし、蟠りは捨てられなかった。「覚悟」をしていた僕に酷く失望した。あれはなんだったんだと思った。
君はまだそこにいるのかと。ここと比べると遥かに田舎である秋田市。直線距離にして約400km。田舎出身の中学生にしてはなかなか距離だ。
本格的に受験シーズンが始まった。第一志望校は市内の某有名高校にした。理由は単純に家から近いから。それから、滑り止めとして立川市の某私立校を受験することにした。
まずは滑り止めの私立高校の受験だ。余裕で受かるだろうと思っていた。結果は落ちた。だから、第二志望校を受ける事になった。こんな時でさえも、まあ、どっかの高校に受かれば何とかなるだろうと呑気な事を考えていた。ちょっと前までは、しっかり考える事が出来ていたのだが、自分の心を自分の事だけで支配することは出来なくなっていた。
第二志望校は何とか受かった。余り頭も良くなく、部活動成績もそこまでのC~D級高校である。
高校二年の時の初めての彼女が出来た。最初は貴方から声を掛けてきた。一緒に渋谷に行こうと誘われたのだ。僕はこの誘いを断ろうかと思ったが君への想いを忘れる為にも乗ってやった。それが落ち度だった。
僕は大学への進学は指定校推薦という制度を使い、某有名大学に受かった。そこに入学して何を学ぶのかなどと考えたことも無くただ知名度でえらんだ。学校内では成績優秀者だったのですんなり進学先が決まったのだ。しかし、問題は貴女はだった。貴女はあまり成績が良くないではないか。勉強を教える事になった。彼氏としての務めである。
「この問題どやって解くの?」と貴女が言うと、僕が「こうやってとくんだよ」と教える。そんな日々が続いていた。なので貴女との仲はとても良くなっていた。
ある時、貴女の宝物を貰った。だから僕も僕の宝物をあげた。貴女を愛し続けると心の中で誓った。それをあなたに告げると貴女は照れて笑った。
貴女は埼玉の某大学に入学することになった。大学は違うが交際は続いた。俗に言う、遠距離恋愛いうやつだ。
僕の大学の入学式、僕は見てしまったのだ。美しい華の姿を。世界が白く見えた。君だった。
僕はこんな事はありえないと思い目を擦った。紛れも無い君だった。君の隣に人はいなかった。運命だと思った。運命を信じてしまった。これも僕の落ち度だった。
君が驚いた表情で声を掛けてきた。「中学の時一緒だったよね!」
どうやら覚えていてくれたみたいだ。嬉しすぎた。
「そうだよ!久しぶり!」と僕は答えた。
僕は想い出してしまった。この時には、心の中の僕には隣の人はいなかった。誰かの影があったがそんな事はどうでもよかった。
久しぶりに逢った君はとても新鮮だった。まだ、都会慣れしてないようで結構僕に頼ってきていた。
君が渋谷に行きたいと言うと電車で一緒に行った。これまで行ったことの無かった遊園地や博物館も一緒に回った。
歩道橋の上で想いを告げた。あれは確か明治神宮外苑の近くの、6車線の丁度真ん中辺りだったか。
君は既知であったかのように即答してくれた。
大学でも同学部だったので常に一緒にいた。誰かの事を忘れている気がした。
竹下通りを君と歩いていた時に、貴女が友達とギャーギャーと騒ぎながら前からやって来た。その時に、貴女に睨まれた。蛇のような目をしていて、僕は蛙だった。思考停止した。その時になって気づいた。やっと気づいたのだ。浮かれていた。僕はあしの指の先から頭まで全て石になった。
君が「どうしたの?」と聞くまで固まっていた。
「いや、なんでもない!」と答えたが、内心とても焦っていた。その日の夜はなかなか寝られなかった。
君が隣にいたというのも理由の一つかもしれないが。
次の日、恐る恐るスマホを見たが、貴女からの連絡は来ていなかった。この日は市役所に行き婚約届けを出すことになっていた。既に君の両親も、僕の両親も了承しており、後は出すだけだった。
そして正式に婚約する事になった。貴女を残して。
ある日、貴女から突然連絡があった。「別れましょう」とスマホの画面に出ていた。僕は「おけ~」と適当な返信をした。ホッとした。
その夜、君は帰ってこなかった。君に何度も電話したが繋がらない。浮気がバレたのかと思いどうしようかと思ったが結局、何もせずに不安な夜が明けた。
世間に朝が来ても僕の心に朝は来ないみたいだ。それは、君も貴方も同じであった。
翌朝、 君に電話をすると出た。君かと思って喜んだんだ。
しかし、相手は君ではなく警察だった。直ぐに病院に来て欲しいとの事だった。
僕が病院に行った時には君はいなかった。
どうやら夜を超え損ねたみたい、と言うよりも朝を奪われたような感じだった。誰かに、非情な恨みを持って。
嫌な予感がした。その時、貴女もこの世にはいなかった。殺された。僕によって。
僕は大いなる罪悪感と悲しみを背負って、まるで少年時代を思い出すかのように、泣きながら海まで走った。そして、海の中に入る。
―――その答えを聞きに行くために―――
これからも小説を書きたいと思っています。
まだまだ成長しますので応援よろしくお願いします。




