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俺が死なない理由  作者: わかばひいらぎ
7/8

その6

夜。突然ポストに手紙が投函された。その手紙にはクソ汚ぇ時でこう記されていた。


明日、ここに来い


と。その下には何やらURLのようなものが記されており、それで調べてみるとある場所が表示された。隣町の路地にある小さな扉だ。まさかとは思うが敵の本拠地に呼ばれたということか?やだやだ集団リンチとか。でも、リペラがいてくれると思うとそれだけで心強い。だって時間停止とかチートじゃん?これで敵のボスも同じ能力者とか言うオチだけはやめて欲しい。でも、どうやって行くか。駅からは酷く遠いし、車も持ってない。自転車はあるがそこまで体力が持つ気がしない。そこで、家が近くで車を持っている交田に連れて行ってもらうことにした。

「…もしもーし。今いい?」

「ああ、構わない」

交田の方から風の音が聞こえる

「あれ?交田今外?」

「無くなった分のちくわを補充していたところだ」

「あー、そうなんだ」

この会話で夕方のことを思い出す。リペラはあのちくわをどうするつもりなのか。

「んでさ、明日車出せる?」

「いいが、どこまで行く気だ?」

「隣町の…」

場所を伝えた。すると、交田は興奮しながら

「おお!そこに行くのか丁度いい!俺も明日その辺りでちくわ仲間と会う約束をしていたんだ!」

ここだけ、なんだかちくわに救われた気がした。


〜翌日〜

交田が迎えに来てくれた。車内は前までの黒を基調としたシックな作りとは違い、ありとあらゆるちくわグッヅに埋め尽くされている。スピーカーからは「ちくちくちくわ♪ちくちくわ♪」と狂気じみた曲が流れている。その狂気に充ちた車に乗り込むと、細かい場所を伝え連れていってもらう。途中何故そんな所に行くのかと尋ねられたが、適当に話をちくわに戻し難を逃れた。


「ほら、着いたぞ」

住宅街に降ろされる。

「ありがと。じゃあまた、生きてたら会おうな」

「ああ」

早くドアを閉めてくれ、曲が漏れてて恥ずかしいから。交田の車が見えなくなると、路地に入る。奥まで進むと、そこにはスマホで見た薄汚い扉がある。扉を開けると、地下へと伸びる階段がある。その中は裸電球で薄暗く照らされ、壁にはやからが描きそうな英語の落書きが描いてある。階段を降りて行く。静かな中、先程のちくわのマーチが頭の中でループする。正直、雰囲気が台無しだ。そして、一段と大きい木の扉が目の前に現れる。まるで、RPGに出てきそうな感じだ。その重い扉を両手で押して中に入る…。中にいったい何が待ち受けているのか、気になるもんだ。

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