世界観設定 その② ルナの人物関係
さて、今回も本編とは関係ないメタ空間で解説をお送りするよ。今日は人物関係についてだ。主にルナについての話を解説するよ。
解説者は僕、ルナだよ。自分で自分を解説するへんてこな状況がメタ空間では発生するわけだ。
「そして、合いの手を入れるのがわし――アルカナと言うわけじゃ」
ちなみに口調に特に意味はないよ。終末少女に関しては完全にキャラ付けだ。ただし、僕はエロゲよろしくもとのゲームでは一言もしゃべらなかった。
本編では、それっぽくしゃべってるだけだよ。
「ああ、それと敵にはけっこう方言を使う奴がいる。だが、夜明け団の人間だと普通に話しておる。これは多くの都市はそれ自体で完結していて、そこが田舎というイメージになるからじゃな。生きる上において、他の都市の人間との交流すると言うのはほとんどない」
夜明け団に関しては色々なところから集めているから、むしろ同じ都市出身というのは珍しい類になるね。
さらには滅んだ都市と言うのは珍しくもないから、同じ都市出身者がいなくても、どこかに都市に住んでいたデータそれ自体がなくても問題視されることはない。
ありふれているからね、ルナの経歴が問題視されることはない。
「そういうわけで、わしらは夜明け団に溶け込めているというわけじゃな。よく考えてみれば怪しいことこの上ないわしらではあるが、そう疑いの目を向けられることはない」
もちろん、上層部としては疑いは持ち続けているけどね。いくらなんでも僕たりほどの力を持った人間がいきなりポンと現れましたはおかしいから。けれど、そういうことを下に伝えたりはしない。
「わしらの機嫌を悪くするようなことをわざわざする理由はないからの。怪しくても協力関係にあるのだから、奴らとしても関係を悪くするような下手は打たん」
それに、実際働いているわけだからね。
スパイ映画とか小説でよくあの人だけは違うと思っていたのに……とかいう場面があるけど、これは引っかかっても仕方ない。だって、本当に利益を持ってきてくれたわけだから。
逆に、成果に報いないのは不義理と言える。相手がスパイなんて知らないわけだし。
「ま、そんなわけでもはや夜明け団はわしらに頼っているというわけじゃ。信用している、と言ってしまってもいい」
先に言ったことに矛盾するように思われるかもしれないけど、それが組織だ。疑っていない。けれど、疑いを持つ部署がある。全ての構成員にね。
まあ、それに僕らは彼らの前で本気を見せたことはないから、それは疑う理由にはなるね。
「結論としては90%信用している、などと言ってもよいかもな。まあ、もっとも――」
僕の側は一切、まったくもってあいつらを信用などしていないけどね。
「ふふ。ルナちゃんは誰も信じられぬからな」
うん、誰も――人間は信用なんてしない。あの頼りになるまで成長した僕の副官、ルートでさえ本当の意味では信用していない。
彼が裏切ったとしても、僕はショックなんて受けないだろう。いや、受けるかな? 「そんな愚か者だったとは思わなかった」って、さ。
「だって、ルナちゃんは【終末少女】。人間じゃあ、ないもの」
君たちのことは信用してる。本編に全く出てないミラでさえ僕は疑っていない。彼女、本編で出たことあったかな。集まっているシーンには居るけど。
実はドMの性格を得るという設定があったのだけど、ストーリーに絡まないからお蔵入りになってしまった。
ちなみに僕が疑わないのは、君たちが僕の命令に疑いを持たずに従うのと同じことだ。うん、君たちは僕の命令を至上として扱う。
そして、似たようなものが僕にないなんて――そんな甘いことは、本編の僕が思っている。実際は終末少女の身体が思考をロックしている。ルナは【設定】に逆らうことはできない。
「くふ、だってルナちゃんは人間が大嫌いだものね? この世界で嫌いになったわけじゃなくて、初めから嫌いだった。ルナちゃんがルナちゃんになる前から」
そうだよ。だからぼっちなんてやっていた。人間を殺せるような度胸を持つ僕が、それでもボッチを続けていた理由、それは人間が嫌いだから。
それを”僕”は認識できるわけがないけれど。まあ、二次元が好きだったくらいにしか思ってないんじゃないかな、僕と言う人間は。
「だから、わしは安心していられるよ? だって、男に取られる心配がないのだもの。なら、アリスに分けてやってもかまわんというものだ。どうせ、我らの居場所は箱舟にしかないのだから」
ちなみに僕は大体三日くらい不眠で働き続けて一日箱舟でアリスやアルカナ、それに他の子と遊んでいるよ。
大体そのサイクルで、魔女に負けて以降は帰る頻度が多くなった。まあ、働き方がどうであろうと仕事さえすれば何も言われないのは【夜明け団】のいいところだね。
「ちなみに恋愛感情といったものを習得しているのはわしとアリスだけじゃ。他は子供的な意味での遊びを覚えたり、そもそも何も覚えずに暇しておるかであるな。まあ、終末少女と言うのは本来何年寝続けようと全く気にしない”神”のような精神をしておるのだがな」
うん、終末少女の精神は神に近い。とはいえ、神にもいろいろある。魂の輪廻を管理していて、ちょっと間違ったからお詫びなんてのを創作ではよく見かけるけど、僕はあれはどうなんだろうと思う。
「都合よすぎる、と?」
というか、人間に似すぎ。神と言うからには気の遠くなるような時間をそうしているわけだろう? なら、慣れるのを通り過ぎてマンネリ化、ルーチンワークになっているんじゃないかな。
「飽きている、と?」
それを通り越している。同じことの繰り返し過ぎで何も感じなくなっているはずだと僕は思うのさ。
たとえば工場の工員は慣れてきたら配置を変えるという。それは作業に精通するよりも、集中力がなくなって作業に悪影響が出てしまうという統計かららしい。
「億も兆も、それどころではなく桁が違う数を繰り返して、か」
そう。それだけ同じことをやっていれば――間違ったとしても「あ」とすら思わないはずだよ。間違っても成功しても、飽きるほどに繰り返してきた作業を右から左に流すだけだと思うな。
「……そして、それは我らも同じ。と」
そ。だって、僕らの仕事はお掃除。
滅んだ世界で魔核石を収集して、その世界を跡形も遺さずワールドブレイクする。そんな繰り返しに感情なんていらない。
だから、僕たちに感情はなかった。だが今は僕の動作異常に引きづられる形で君たちも不良を起こしている。
「感情、という不良」
僕は悪い気はしないけどね。君たちと一緒なら、どれだけの刻を繰り返しても。感情は摩耗して、それでも共にある――というのは美しいストーリーと言えると思うよ。
「わしらもそれは変わらん。そもそも、ルナちゃんに焦がれるカタチ以外での感情の獲得などできぬよ。恋慕も、王への忠誠も、理解者への依存も、全てはあなたのためにあるのだから」
ふふ、ありがとう。ちなみに、異世界転生では元の世界に帰りたいとかいう問題を取り沙汰されることもあるけど、これは論外だね。
僕は無辜の民を何万人殺すことになろうとも帰らない。それを潰すなら何でもやるし、実際に”やった”のだから。
「本編でもやっておったな」
そう。
そもそも、クーラーが恋しいとか、食べ物が合わないとか理由はありそうに思うけど、その辺は大体どうにでもなるチートをもらってる場合が多い。
人間的に考えても不便なところに居れば元の場所に帰りたいと思うのは当然だけど、一方で多少技術が遅れていても特権階級の地位が約束されていれば帰りたくないと思うのは人として当然だと思うね。
なにせ、僕が考える限りでは――人は”他人を見下す”ために生きている。例えばSNS。他人の羨ましい暮らしを見ても意味がないだろう?
小説のネタもそんなに落ちてないし。食事中も肌身離さず、なんて必要はありえないよ。普遍的には、昔から貴族とか王族に憧れを持つものだろう、人間というのは。
今は億万長者とかになるだろうが、それは時代に伴って役割がそっちに移行したに過ぎない。
なぜそんなことを? それは、見下すためさ。
他者を見下すのが気持ちいいから、それを見ずにはいられない。自分より劣る他人を、愚劣で下等な民衆を。それを通して自分より劣る誰かを見るのが楽しいのさ。
自分を着飾って、そしてこいつは自分より下だなとか思っちゃって満足する。それが人間の本性だ。
「で?」
ふふ、いいタイミングでの合いの手だねアルカナ。だいすき。いいかい、アルカナ。人間ていうのは見下すのが大好きだ。なら――
究極の力を手に入れて他者を見下せるのに、わざわざ帰る理由がない。
「ふふ。ルナちゃんはなんでもできるもんね、箱舟があるから。だから」
帰らない。
神の力、それと可愛い彼女もいるのに帰るわけがない。ああ、友達はいなくても家族はいたよ。でも、それってそんなに気にかけるもの?
虐待されたわけでもないし、仲が悪いわけでもない。あの人たちには感謝してるよ。けれど、そんな理由で特権的地位を捨てられる奴がいるのかな、なんて僕は思う。
「地位を得るために親兄弟を殺す、なんて話は”ここ”にもあふれておるしの」
とはいえ、今の僕の精神状態はあまりよろしくはない。帰るどころか、思い出すのすら否定する。僕が男物の服を着たことはないよ、だって思い出してしまうから。
僕は僕の前世を思い出させるようなものは極力排除しているし、そうできないものは完全に無視している。副官や生徒たちも、そこは悟ってそういうものを周りから排除している。”配慮”をしているのさ。
「まあ、そこらへんはわしらにも責任はあるの」
というか、そこはアルカナがそうなるよう仕向けた面もあるよ。決定的だったのが魔女で、始まりは虐殺者だったけど。誰かを頼りにするなんて発想は、本来僕は持っていなかったものだからね。
これはボッチだったことからの影響。それを無理やり曲げさせるから、アルカナに依存するようになるんだよ。それが嬉しかったのでしょう?
「これを本編でルナちゃんが知ると酷いことになってしまうな」
ま、ね。それでも受け入れるんじゃないかな。ちなみに僕は人間にはめっぽう強い。裏切られても特に気にせず【夜明け団】の利益のために行動する。
たいていの場合は生かしておいても害にしかならないけど、益になるならきちんと生かすさ。
でも、終末少女の仲間。特にアルカナやアリスの場合は、僕は依存しているからね。ビンタされて、奴隷になれと言われればそうしちゃうさ。
しっぽを振って、気に入ってもらうために、嫌われないために何でもする奴隷になる。主の威厳なんて、捨てるなんて言われた瞬間に砕け散ってしまうのさ。
「そこはまあ、わしらも同じじゃがな。独り占めしたい、という想いは確かにあるが嫌われないためにそれはおくびにも出しておらんよ。わしも、アリスも」
ま、作者が依存系ロリが好きなだけだったりする。僕もアリスも小学生、そしてアルカナは高校生のお姉さん、みたいなイメージで書いてある。
「ただ、ルナちゃんに入った人物は大学生かちょっと上、もしくは社会人みたいな感じで書いておるな。中学生が人を操る人心掌握術を知っておるとか、ちょっとないかなみたいに作者が思うておるから。ま、知識の出どころは本であるが」
ちなみにルナがtsしたのは単にノクターンノベルにしないためだったりする。
好みの幼女が居て、すべて受け入れてくれるなら普通に暴走するのが当然だろう。ルナに入った人物は修行僧ほどに自戒が効く人物ではないよ。現実での修行僧に自戒があるのかはともかく。
幼女を潜り抜けても巨乳のアルカナがいるし。
「ただ、終末少女に子を産む機能はなく、性欲も希薄じゃな」
ルナは恋愛に関してはへたれだしね。そんな経緯でこの小説はr-18ではない、と。そんなプラトニックな感じでどこまでいちゃつけるのか試したのがこれ。膜は破らないよ、それでどこまで行けるかやってるから。
ただ、作者が戦闘シーンが得意でそればっか書きたがるからそんなシーンばかりになる。本来は本編通してpv記念の雰囲気ばかりにしようとしたけれど、それだと筆が進まない。逆にそういうシーンはあまりなくなってる感があるよね。なんかネタがあるなら欲しいです。まる。




