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10万PV記念 『しっと』 side:アリス

10万PV記念 遅くなってしまいました。イチャイチャ書くのは思ったよりも難しいです。


 アリスはずっと思っている。アルカナがルナが変なちょっかいをかけてから、最近、そう――とても、面白くない。


「……ルナ様」


 最近は、ルナ様はアルカナのことばかり見ている。そのくせして、見返されたら顔を赤くして目を背ける。……おもしろくない。


「なんで――」


 ルナ様は最近、ずっとアルカナの近くにいる。


「ルナ様、アルカナのこと、すき?」


 それは――いい。それはそうだろう。仲間なのだから。人間にあそこまで愛着を持つ理由はわからないけど。でも。


「じゃあ、アリスのことは?」


 ”前”、この世界に来る前はずっとおそばに置いてくれてた、のに。箱舟のシステムにアクセスしてアルカナを確認する。なにやら薬を作っている。


〈アルカナ、それどのくらいかかるの?〉

〈んむ? ああ、アリスか。ぬしが通信してくるとは珍しいな。調合に興味があるわけでも無かろうに――ああ、そういうことか。安心せい、こいつは半日はかかるよ〉


〈そう。……おしえてよかったの?〉

〈何がじゃ? 別に独り占めしようとは思うておらんしの。くわばらくわばら――そんな怖い真似はようできぬさ。それに、ルナちゃんのことじゃ。ぬしにしたのなら、わしにもしてくれるじゃろ。ふふ、いっそう過激なものを〉


 通信を切った。


〈ま、そういうわけで頑張ってくれ〉


 繋げられた。


「ま、いいや」


 アリスの都合には反しない。争って、両方嫌われるなんて最悪な事態は避けなければならない。


「……うん、これで」


 ルナ様といっしょにお買い物したときに買った服。外では着れなかった。別にアーティファクトなしでも人間に負ける気はしないけど、だからと言って着ない理由にはならなかった。”無防備”で居られるほど酔狂ではない。

 けれど、敵の存在しないここ――〈箱舟〉なら着れる。裸で走り回っても問題ない。


「すーすー、する。ね」


 アリスのいつも着ている服は悪く言えばロリコンが好みそうな、少女趣味の人形じみたふりふりである。かわいいと言ってくれるので好きだが、今日は変えてみることにする。

 何着もあるそれから、ルナに見せる服を選んで着替える。


「うん。しょっと」


 立って、くるりと一回転する。少し大きめで、ぶかぶか。この部屋に鏡はない、が必要もない。箱舟のどこにでもあるカメラに接続して見ればいい。なぜか、ルナ様は他の子の私室を見ないからアリスもしないけど。


「よろこんで、くれるかな」


 ちょっぴりえっち、だと思う。キャミはわざと大きめのものを選んだし、スカートに至っては短いなんてものじゃない。アリスは、くるぶしまであるのしか履いたことなかったけど。


「うん、これはちょっと見せられない。かな――」


 ルナ様、パンツを見られるのは恥ずかしいことだって言ってた。うん、さすがにこれはルナ様以外の誰かに見られるかも。だから”外”には履いていけないね。

 けれど、だからこそ……ここでなら着れる。見せてあげられる。




「……ルナ様!」


 ルナは自室でうつらうつら舟をこいでいた。夢のようなハートをあしらったゴシックのソファにちょこんと女の子座りをしている。以前の剣ばかりの部屋と違って、メルヘンに模様替えした。

 まあ、眠そうなのは実際のところ終末少女には眠る必要自体がないからそういう気分だった、と言うことなのだろうけど。

 ……うん、かわいい。ルナ様はアリスのこと可愛いって言ってくれるけど、アリスはルナ様の方がかわいいと思う。


「あれ、アリス。その服どうしたの? かわいいね」


 部屋に入ってきたのに気付いてこちらを見る。そして、新しいお洋服を着る度に言ってくれるセリフをニコニコ言う。何度だって言ってくれる。けど、そのたびに嬉しくなる。


「えへへ、ルナ様」


 抱き着いて、微笑みかける。ルナ様の身体はとってもあったかくて――気持ちがいい。ルナ様が一瞬だけ、動きが止まる。いつもの。


「……ルナ様、どうしたの?」


 小首をかしげる。アリスは知ってる。ルナ様はこういう仕草がすき。見つめてくれる、と思ったけれど、違うところを見つめている。……下?


「あ、ごめんね。つい見とれちゃって」


 頭を撫でてくれる。けど、きっとこれはごまかしだ。何かをごまかしたいとき、よくルナ様は頭をなでる。まあ、暇になっても撫でてくれるけど。


「……あ。えへ」


 どこを見てたかわかった。ぱたぱたと服を引っ張る。ルナ様はもちろんそんなことをしないけれど。というか、これをしていたのは男だったけど。ちょっとえっちだな、て思って見てた。暑いとき、よくする行為。


「……う」


 やっぱり、見てる。暑い、わけではないのに体が熱くなっちゃう。ルナ様見てるの、おむねだよね。うん、そんなに見られると――


「るなさまぁ」


 甘えた声。おぼえた。


「……アリス」


 ギラギラした目。怖い? ううん、こわくない。もって見てほしいな。


「ちょうだい?」


 くちびるを指でなぞって、目をつむる。


「うん、いいよ」


 ルナ様のゆび。あごを、少し持ち上げられる。……どきどきする。


「ん……ちゅ。はむ……んんーー」


 触れるくちびるの感触をたっぷり味わう。ベッドの上で、横向きに寄り添うように座って小鳥のような、けれど狂おしい感情を乗せて。


「アリス、だいすき」


 キスが終わって、とろけた目でルナ様は。もぞもぞと手を動かして、恋人繋ぎをする。


「うん、アリスもすき。でも、もっと――」


 自分から倒れて、引っ張って――ルナ様がアリスを押し倒したような形に。


「アリスは甘えんぼだね」


 くすくすと、濡れた笑み。


「ルナ様だ、って――む」


 のしかかられて、キス。体重を感じる。ベッドに深く沈みこんで、動けない。ここちいい。


「ちゅ……くちゅ。ん――は。あ……ひゃう」


 たっぷりと唾液でぬれた舌で、口の中まで侵されるみたいに。抱きしめて、お尻に当たる手がもぞもぞと動く。いつも着ている服とは違って薄いから、その感触がよくわかる。


「あ、るなしゃまぁ」


 くちのなか、なめまわされながら声を出そうとしたらくぐもった声が出た。ルナ様の手はくすぐるように移動して、おっぱいと、おしりを触られてしまう。

 おずおずと触ってくるのに、受けられると分かると途端に無遠慮に触ってくる。そこが少しおかしい。


「……ふふ、アリス♪」

「ひゃあう♡」


 くすぐったいような感触。あつい。でも、心地がいい。


「ん――」


 そのあと、たっぷりと弄られて。弄ってくれて。ずっと、こうしてたいなと思って――


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