キャラ紹介&イラスト―【量産型魔導人形&武器】編―
◆量産型の魔導人形
魔導人形にはオリジナルと呼ばれる異能を持つ機体と、量産型が三種ずつ存在する。オリジナルは下級の『宝玉』であろうと代々続く家の家宝レベルの希少さであるが、ルナは容赦なく奪って壊してアタッチメントの材料にした。そのせいで大戦争が起きたと言っても過言ではない。
そして『黄金』の階位に至っては13しかない人類の防人であり、最高位の『白金』に至っては病毒に溢れ何一つ恵みをもたらさないこの世界で人類を生存させる守り神である。
・『鋼』
イメージは千人長。下位の魔導人形をまとめる部隊長的な存在であり、その高出力から敵の硬い守りを突き崩すための大火砲の役割も与えられる。本編で部隊長レベルまで『鋼』が行き渡っていたのは、ルナがオリジナルの『宝玉』を鋳潰して転用したという裏事情がある。空間芸術のお城を戦闘機の材料に当てるがごとき暴挙だが、鋼鉄の夜明け団に止める者は居なかった。
その特色はなんといっても、最高級モデルであるための拡張性と出力。要するに超高級品なのだが、それにふさわしいだけの火力を誇る。また、超火力運用のために作られたオーバードシリーズは下位の魔導人形では扱えない。超強力なエネルギー砲の『ツインブラスターカノン』や大量のミサイルを撃ち出す『ダンス・オブ・エンゼルダスト』はオプションの追加武装。
・『鉄』
イメージは百人長。上位機体には出力でも若干劣り、指揮官機能も付いていないがその分だけ下位モデルよりも火力が強い。量産型と言えど『銅』では大型奇械を相手取るには不足であり、『鋼』はコスパが悪くリーダーだからと持てるようなものでもなかったので、鋼鉄の夜明け団以外では重宝されていた。普通はエースが使うのがこの種類。
大剣の他、『マグナムブラスター』も所持する。榴弾モードは直撃すれば大型奇械にも大ダメージを与えることができる。
・『銅』
最下級の兵隊用だが、両手にアサルトマシンガンを構えると大きな空間制圧能力を誇る。魔導人形は武器を亜空間にしまう基本能力を持っているため、弾丸はいくらでもリロードが可能。ちなみに無限リロードのために付属する機能のために銃弾以外をしまうのは地味に高等技能だったりする。基本的な使い方は空中砲台としてのそれ。一応大剣も所持している。
芸術的なまでの完成度を誇る量産機であり、ルナも銅に関してはまったく手が出せない。良い意味での拡張性がない機体で、コスパを極め切っている。
生半可な火力では撃ち抜けず、空から無限に銃弾をばらまく重戦車にして戦闘機にして砦でもある超兵器。こいつが雑魚扱いされている時点で、敵の奇械は酷い性能なのだと示す。現代で例えれば核ミサイル以外では仕留められず、補給も必要としない最悪の敵。
◆通常兵器
・サブマシンガン
通常兵装、基本的に人類はこれで日夜奇械と戦っている。拡張領域から弾丸を補充できる弾切れのないコイツは、小型を倒すには十分。
そもそも敵の本土決戦などしなければ大型など滅多に出てこない。本編では大型が大量に出てきたが、そこは主人公一団が戦争の行方を決める大一番ばかりに顔を突っ込んでいたため。最前線の教国であっても、小型としか戦わずに定年を迎えた者も多く居る。
・フェンリル
最悪の自爆兵器。基本的に全機に取り付けられているものの、使用する例は少ない。教国ではフェンリルを使用させるための特攻部隊があるという噂がある。
〇通常状態
〇励起状態
・大剣
接近戦用の武器で、通常兵装だが前線の教国では使っている人が少ない。王国の方ではこちらを主に教えている。
・刀
オプション。王国ではそこそこ人気だとか。近づくことさえできれば大型奇械すらも撃破可能。魔導人形のトレース機能が自分の体を勝手に動かして斬ってくれるが、そもそも近づける技量があればエースである。
◆指揮官用武器
・マグナムブラスター
『鋼』には標準装備。通常モードと榴弾モードがあり、サブマシンガンよりも火力は増している。榴弾で急所にあてれば大型も打倒が可能。
・ツインブラスターカノン
『鋼』でもオプションパーツの大火力。大型が相手でもこれならば貫けるが、さすがにゲート型の空間歪曲を貫けるほどの火力は出ない。
・ダンス・オブ・エンゼルダスト
大量のミサイルを打ち放って敵を撃滅するこれは、多数の敵戦力を殲滅するためのオプションパーツ。大型が相手だと、追尾が厳しく火力も足りないことがある。
◆オーバードウェポン
・ヴァンガードオーバードブースト
移動用ロケット。超巨大なロケットを背中に付けて飛ばすだけであるため、停止は出来ないし使い捨て。魔導人形の飛行機能を使えば一応方向転換はできる。
・アルテミス
ルナが宝玉のコアを改造して作った結界を生成する盾。通常形態でも黄金に伍する防御力を誇るが、大量の魔力を用いて張る結界は大型でも貫けない究極の盾。使い手はファーファ。
・幻傘槍ヴァルゲート・サイクル
やはりルナが宝玉のコアを改造して作った槍。シールドとして使えば堅牢、かつ傘の骨は使い捨ての砲撃仕様になっている。基本的に使い切りの武器で、ルナはこれを何本も作っていた。
・フェンリル・ブラッドレヴァンティン
フェンリルを応用した刀で、無数の紅い瞳を埋め込まれた。『白金』用の特攻専用オーバードウェポンは、持っただけで毒に体を蝕まれて死に至る。