キャラ紹介&イラスト―【キャメロット】編―
【キャメロット】
奇械13遊星主を倒すための13人の騎士、ルナとアルトリアで作った当初はアルトリア1人だけであり、他の12人を集めるための物語が第二部である。
・アルトリア・ルーナ・シャイン
第2部における主人公役。武人として信念を貫く女。纏う魔導人形は黄金位階『ミストルテイン・ペインブレイド』だったが、『ミストルテイン・エクスカリバー』へと進化させた。ただしお姉ちゃんというのに異常なこだわりを見せるのだが、妹関連の暴走は彼女的には”多少のお茶目”でしかない。以前より王国では最強と呼ばれていたが、過酷な死合を経験することによって覚醒に至り人外の域に至った。覚醒した異能は『重力遣い』。重力をどの方向にも捻じ曲げ、更に倍加も可能と言うことで誰もおつけないスピードを誇った。覚醒後はブラックホールを作れるまでに異能が強化され、人類未踏の場所に居る。
人柄を見るために適当に潜入したルナだが、全てを明かされてもまだルナのことを妹扱いしている。生真面目な性格と武の天凛が災いして友と呼べるような仲間すら居なかったため、普通の生活や友達といったものに憧れていた一面がある。ルナで欲望を満たせたかと思いきや、その後に暴走して敵国の特攻部隊の一人を妹にしてしまった。
王国のお姫様にして、不正を暴いた結果放逐された活動家にして最強と名高い武闘家。魔導人形の中でも異能を持つ『宝玉』以上の階位は血統がないと扱えないと言う嘘を暴いたが、利権には歯が立たなかった。実は誰でも着れる『宝玉』だが、ルナは手に入れてもバッテリーその他に改造してしまうのでその認識は広まらなかった。
・アルトリア(スライム形態)
炎源竜に強襲され焼き尽くされ、そのまま逃げ延びた時の姿。纏っていた魔導人形もほとんど融解したため、取り込んで諸共に魔力で編んだためにスライムのような姿になった。
もはや完全に人の姿からかけ離れている。魔導人形にそうした仕様などなく、ルナの仕込みですらない。だが、それを成し遂げるからアルトリアである。
・ベディヴィア・ルージア
アルトリアの従者にして、アルトリアに革命思想を吹き込んだ張本人。纏う魔導人形は宝玉位階『スカーレット・ブレイズ』から、ルナが奪った黄金位階を錬金合成した黄金位階『スカーレット・ティルフィング』へと進化した。異能は『筋力増強』のみだったが、錬金合成によって出力は急上昇したほか合成元の力もわずかに使える。地面を蹴るだけで陥没するレベルの威力は、単純なスピードとパワーを彼に与える。
元々は平民出身で軍に入り、秀才として頭角を現し上に昇って行ったがある程度まで行くと貴族出身者に功績を取られて出世が頭打ちになったという経緯があり、貴族至上主義を憎んでいる。だが、本編で機械帝国と戦う中で人間などちっぽけなものと悟りを開き、主に相応しい人物になろうと力を磨いた。
本編以前は革命家として動いていたが、アルトリアに革命思想を吹き込んだはいいものの彼女はそれを大々的に公開して貴族界を放逐された。そして仲間たちも有力者は逮捕され、その他の者は革命を諦めたことで革命は失敗に終わった。彼もここからの挽回は不可能と諦め、せめてアルトリアの付き人を続けていた過去がある。
・ファーファレル・オーガスト
なぜかアルトリアに妹にされてしまった女の子。纏っていた魔導人形は『フェンリル』を過剰投与した量産型最下級『銅』だったが、のちに量産型最上級『鋼』を与えられ、ルナが様々な宝玉位階旧オプションパーツを渡している。そして決戦時には『エイジス・オブ・ギャラルホルン』を纏った。
のんきな性格で、特攻員を育てるための孤児院に入れられ、そのまま特攻部隊に配属されたのだが本人は気付いていないほどだった。性格は見た目よりも幼く、難しいことを言われると寝てしまう。優しそうな人の言うことだけ聞く性格だが、アルトリアは一部が駄目なため最近自分がしっかりしないといけないと思い始めている。
出身の教国は機械帝国との最前線に位置するため、地勢的に王国と民主国を守っている立場になる。王国は魔導人形を生産する、民主国は食料を生産する、その二つによって奇械と戦うという構図になっているが、政治的にはあれこれ冷戦に近い状態となっている。そんなきなくさい教国で生まれ、両親に捨てられて孤児院に入った少女がファーファレル・オーガスト。かなり絶望的な状況なのだが、本人は状況を理解できていないため一層痛ましい事態になっている。
本編ではアルトリアに引き取られ、彼女と一緒に行動している。アルトリアとルナはよく行動をともにしているため、近い年に見えるアリスと話すことが多い。アリスは完全にルナに恋しているが、そんなアリスに同類と見られてしまい色々と相談されることもある。
・ガレス・レイス
教国の中でも最後の砦と言える『地獄の門』を長年に渡って守り続けた戦士。纏う魔導人形は炎の黄金位階『ヨトゥンヘイム・レーヴァテイン』。彼は人類を守ることに誇りを持つ、かくしゃくとした気風の良い人物。その反面、あけすけすぎるところから上層部からは猪武者としてうまく使われつつ煙たがられている。
『地獄の門』が破られれば一気に奇械がなだれ込み人類の生存領域は大きく狭まることとなる。堕ちることがあれば、負荷を分散させるための囮である二つの砦『ゴルゴダ』と『アダムス』が奮起しても焼け石に水だ。本編では襲撃され孤立無援で戦っていたところに主人公たちが到着、戦局を切り開いたことから返しきれない恩を感じている。鋼鉄の夜明け団には加わらないものの、最終決戦には参加した。また、ルナの改造手術は受けている。
・イヴァン・サーシェス
もともと彼は【クレティアン】という都市で暴走族をやっていたが、ある時奇械が侵攻してきて滅ぼした。理由は単純、王国の中でも外縁部、それも奇械帝国の近い場所にあった。そこを足がかりに侵攻を進めようという地政学的なもの。どんな理由であろうと、攻め滅ぼされたのは変わらない。壊滅した都市で生き残った者を仲間にして復讐のために奇械と戦い、救援と暴走族の仲間から託された『黄金』の魔導人形により撃退した。
託されたのは『デッドエンド・ダインスレイフ』だが、焼け崩れた折に『フォールダウン・ダインスレイフ』へと自分の身体ごと改変した。彼には何も残っていない。昔の仲間は死に絶え、ともに戦った仲間も全滅した。彼にあるのは、ただ復讐その一念のみだったがゆえに。ルナに付いて行き、復讐に励む最中、行きついた果ては奇械よりもおぞましいナニカと化す顛末になった。元はルナの聖印だった物を取り込んで変質させた彼は、紛れもなく人を超えた化け物である。
実は彼に関してだけは、ルナお手製とは呼べなかった。普段は封印するように鎖でがんじがらめにされている。それは一度封印を解けば復讐のために飛び出すからだった。
・妖精騎士ランスロット
元々はルナ率いる『鋼鉄の夜明け団』に対する反乱軍、たったの5人と言う少数精鋭の暗殺部隊で各国の王の期待も厚いとなれば、それこそ【勇者】と呼ぶべき存在だった。『ブリスタブラス・カリバーン』でルナとの戦いに臨んだが、殺されて死体を改造され『シャイニング・カリバーン』と改造されて最終決戦に臨まされた。
彼にはルナを憎むべき正当な理由もあった。『鋼鉄の夜明け団』は戦力集めの一貫としてとある一族の党首を殺して『黄金』を奪ったのだ。アルトリアすら出張ることなく、4体の【モンスター・トループ】に奇襲をかけられて死んだ。その黄金人形は数合わせのレスキオ君が使った名称不明の黄金位階。
ただランスロットに残念なところがあるとすれば、それは騙されていたことだ。各国上層部は人類の未来など考えていない。老い先短い自分の人生が満足なのである。――それは、人類の未来を望んだランスロットの思想から外れていた。ゆえにルナは、彼の善性を認め。自らという魔王に逆らった存在として妖精騎士として復活させた。その身体に生前の意思など欠片も残っていなくとも、人類の未来のために戦う戦士としてその死体を操るのだ。
実はアルカナの方が彼を操っている理由は、ルナが男を操るのを嫌がったため。
・妖精騎士トリスタン
ランスロットと同じく、その死体を改造されて操られている人形。『ビルスキルニル・クラレント』を纏う生前はその実力こそ不足だったものの、死体を改造されて人形となった今では『ライトニング・クラレント』の力を十全以上に使うことができるように強化された。
ランスロットの一族とは関わりのない、普通の暗部出身者。『黄金』の力を遊ばせる余裕のない教国では適格者を選定して前線に送り込んで”当たり”を探していた。彼女の生存レコードは61日で、これは長い方。過酷な戦場に送り込まれて死ぬまで戦わされる運命だったのが、ルナが台頭してきたためそちらの暗殺任務に回された。
その暗殺任務はランスロットの血統を見込んで復讐に手を貸した者が、前線で戦っていたトリスタンを呼び戻して仲間として与えるというものだった。なので彼は勇者の名に反し、最初から高レベルの仲間を手にしている。そして、共に戦う中で彼の純真さに秘めたる想いを抱いた。その挙句にルナと戦い、散ったことは言うまでもない。改造が終わった後は、キャメロットの座席でランスロットの隣にずっと座っている。
・魔導人形『白金』の制御ユニット:アインス
瞬きすらせず、光に何も反応を返さない彼女は最高級のビスクドールのように見える少女。これが人類の歴史を守護してきたものの真実。人間であった彼女は、身体を『白金』にインストールされた時に魂を失った。しかし、これも人を越えた証と言えるだろう。『黄金』を越える、オリジナル最上位種『白金』の絶大なる力はたかが人間に扱えるものではないのだから。
長年教国を守り続けてきた彼女が生きていた頃を知るのは誰もいない。『白金』の力で恵みを与えて来たが、王が彼女を戦闘に使用。その力を戦いに向けた瞬間に王国を守ってきた守護が崩壊、瘴気が流れ込んできて王国は滅んだ。そのように、一つの国の生き死にを決めるのが『白金』だが、彼女には既に意思はない。
・シャルロット・ギネヴィア
最後の砦の『地獄の門』、その圧力を分散するための砦『ゴルゴダ』を治める一族の姫君。姫と言ってもゴリゴリの武闘家としてのそれであり、『宝玉』を扱う強力な使い手の一人である。また、諜報、篭絡なんでもありの後ろ昏い一面があるが、それら全てを吹き飛ばす力の持ち主であるアルトリアに心酔した。
『ゴルゴダ』は元々滅ぼされた国の王族が教国に身を寄せた結果、捨て駒のように配属された場所。ターゲットとなる13遊星主があり、そいつを滅ぼすことを命題として掲げている。3大国以外の滅んだ国の中でも大きな国だった。
本編では『ゴルゴダ』での遊星主迎撃戦の後は各地を放浪していたが、ルナに乞われて超合衆国カンタベリーの国王となる。政治関係をまとめて押し付けられた格好だが、そんな彼女はアルトリアのために頑張っている。最近は3大国のお偉いさんが胃を痛めている様を見るのがたまらないとか。
・ラスティーツア・オーガスト
特攻部隊【フェンリル小隊】を率いる主にして、特攻前提の中で一人生き残ってきた実力者。そんな彼女だが信念など特になく、ただできることをできるだけこなしてきたに過ぎない。それでも生き残ってきた実力には誇りを持っており、人間は人間の力だけで生きていけることを証明したいと思っている。
ファーファレル・オーガストと同じ孤児院出身。その孤児院は改造人間『シザース』を生み出すための実験場、特攻部隊に組み込まれるのは手術が失敗し寿命が短くなった人間である。『シザース』は666人委員会として、教国に裏から影響を及ぼしている。なおその666人委員会は超人ではなく人が世界の命運を握るため、ルナ率いる『鋼鉄の夜明け団』に対抗して全面戦争を起こす。本編ではその戦争に主力として参加することになる。