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終末少女の黒幕ロールプレイ  作者: Red_stone
第3部:貧しい村編
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第2話 門出前夜


 一人の男が執務室で電話をしている。でっぷりと太った男だ。一歩間違えば人類絶滅間近である状況でも、『白金』と【機関(エンジン)】の恵みがあれば食料などいくらでも生産できる。太っているのは、ただそういう性格であるだけだ。

 ……整形でどうにかなるかと思うかもしれないが、技術的にどうにかなっても本当にやるかは別問題の話だ。そういう意味で、夜明け団は異端の宗教家である。


 そして、この男は権力者の中でもトップ争いに臨める位置にある。うまいものや女、そして酒も思うままであるのだから贅沢には飽いているような男だった。

 少なくとも、それだけの金と権力を持っていることは確かだ。豪邸と呼ぶにふさわしい家と広大な庭、そして各所に配置された護衛達。それが当然の人種だ。


 長い話が終わり、通話を切る。


 彼は気色を浮かべ、棚から酒瓶を取り出す。100年物のコニャックだ、それは人工再現ではなく本物だった。

 ルナはあまり興味がないが、しかし望もうと出来ない贅沢であると言えばどれだけのことか分かるだろうか。


「――ふ、【鋼鉄の夜明け団】が解散。そしてルナ・アーカイブスの放逐……やっと風が向いてきた」


 安堵したような、押し殺したような喜び。望外の幸運が入ってきて、自分でも感情をどう処理していいか分からない。

 だが、彼も上級階級の男。声を張り上げる様な愚はおかさない。雇った人間とは言え、扉のすぐそばには他人も控えている。


 こんなときこそ、ここぞというときのために用意した特別な酒を味わうのだ。それは二重の意味での極上の美酒となる。

 秘書に用意させた氷を浮かべたグラスに、その琥珀色の液体を注ぐ。


「美しい」


 ほう、と息を吐き――美酒を舌に転がそうとして。


「やあ、随分とご機嫌だね」


 子供の高い声がした。不機嫌を隠そうともしない押し殺したその調子。――心臓を凍らせるような、おぞ気が走る。


「……ごほっ! がふっ! 貴様、ルナ・アーカイブス!?」


 味も感じることも出来ずに半分は嚥下した。そしてもう半分は口からこぼして琥珀色が自らの服とテーブルを汚した。


「おやおや、もったいない。どこが良いのか僕にはさっぱりだが、そいつは『鋼』を10機は買えるような代物だったと思うがね。ああ、一口分なら一機分よりも安いかもしれんがね。まったく、贅沢を覚えると人間禄でもないものになるよ」


 息を吐くように出る嫌味。彼は冷や汗を大量にかきながら、しかし発狂するなどという愚かな結末は選ばない。


「――うわっ! わわわ――」


 ガタン、と何か探る手つきは酒瓶を倒してしまう。そう、とんでもない価値を持つ酒を。だが、酒は一回転しながらもなぜか一滴もこぼれず、しかも綺麗に床に着地して直立した。その上に蓋がのっかり、閉まってしまった。


「価値のあるものには理由がある。いや、酒に関しては僕もよく分からないんだけどさ。少しは大切にしてやっても罰は当たらないと思うぜ」


 けらけらと嘲るようなルナの声。あの不可思議は単純なサイコキネシスで、至極単純な手品だった。

 その不可思議を何かと認識するような余裕もなく。


「もしや本人が私を殺しに来ようとはな! 自ら作った玩具に囲まれ、要塞の奥から出ようともしない秘神――それほど『フェンリル・ラグナロク』が怖いか?」


 探していた銃を引き抜き、撃った。一発で殺せると思うほど馬鹿ではない、撃ち尽くすまでに引き金を引く。


「私を殺そうとも無駄だ! アレはいくつかの都市で並行して研究されている。文明を滅ぼし尽くす覚悟で挑まねば消すことなど出来ん! 貴様は必ずや人類の英知によって打倒されるのだ!」


 空虚な引き金を引く音だけが連続する。弾は撃ち尽くした、けれど。


「そう。だから僕は、ご存知の通りに【鋼鉄の夜明け団】を解散した。だが――計画を主導した5名。まあ、計画を引き継いだり、そもそもの発案者は僕の団員が既に殺してしまったりとかあるけれど。とにかく、僕は今生きてる5名に楔を打ち込むことにした」

「楔、だと……?」


 彼はチラリとドアを見る。騒ぎを聞きつけて『鋼』を纏った警備兵がやってくるはずだが。遅すぎる。と、嫌な予感に濡れたシャツを更に冷や汗が濡らす。


「これを見たまえ」


 ルナは三つの試験管を取り出して振った。


「【炎源竜プロミネンス・ドラゴン】の爪の欠片、【雷源竜オヴィオニア・ドラゴン】の鱗の一部、【嵐源竜テンペスト・ドラゴン】の血液、【樹源竜ネイチャー・ドラゴン】の芽、【星源竜スターダスト・ドラゴン】の歯の欠片。研究用に少し残していたんでね。このどれかを君に上げよう」

「――ひッ!」


 あとずさる。ルナ・アーカイブスの十八番は当然知っている。人体改造、その力で夜明け団を支配する魔神こそがその正体であると分かっている。

 ならば、どのようなことをされてしまうのか。想像することすら恐ろしい。


「ああ、ごめんね。実は君は3人目なんだ。血液と鱗と芽、どれがいい?」


 けらけらと嘲笑う幼い顔が悪魔のように見える。


「ひ――くっ」


 彼はうめき声を上げる。恐怖が汗となって滴り落ちる。


「いや、僕は改造手術と言うのを大切にしている。悪戯に改造を施して、悪趣味で異形な身体を作り上げるなんて気はない。モンスター・トループ、あれはただ実用性一点のために人の形を逸脱させたんだぜ?」


 くす、と軽く笑って続ける。


「ゆえに君を改造するつもりなどない。そうだね、芽にしよう。そもそも魔物の身体なんて、本体を倒した時点で砕け散るものだぜ。破片そのものに封印処理を施して資料として残しているだけで、実はコイツには危険性の欠片もないのさ」

「ぐ――。うぐぐぐ……!」


 腰が抜けて地面にへたりこんで、しかし必死に後ろに下がっている彼だが一向にルナとの距離が開かない。

 単純にサイコキネシスで服の裾を掴まれているだけの話だが。狂乱寸前の彼は服を破れば逃げられることに気付かない。


「――ただ、『フェンリル・ラグナロク』。アレの使用は新たな遊星主を生み出す。工場から出る瘴気が魔物の発生源だなんて、小学校で習うことを今更復習の用もあるまい? それだけのことだよ」


 へたり込む彼に、少し身をかがめて目線を合わせる。幼女とは思えない冷たい視線、彼は心臓をつかまれたような心地で紫紺の瞳を見つめるしかない。


「ただ、瘴気は強力な発生源に引き寄せられることがなくもない。ラグナロクによって瘴気が生まれたとしたら、遊星主の欠片目指して集まることも――まあ、可能性はある。当然、欠片がなくてもどこかで集合して新たな遊星主として生まれるのだが」


 どす、と手を彼の心臓に突き入れた。


「痛くはないだろう? なに、芽を君の体内に入れただけだ。だが、取り出すなよ。メスの先でも当たれば封印は解けてしまうだろうから」


 ルナは冷たく笑う。これは脅しだ。しかも本当にそうなるとは思っていない。せいぜいが3割が良いところだろう。

 ただ3割が当たって彼が遊星主となろうとも、それとも外れて新たな遊星主が現れようと――人類の終焉には違いない。ラグナロクが解放されれば世界が終わるからこそ、ルナは自ら敗北を認めたのだから。


「ひぃっ……ひいい――だ、誰か……」


 四つん這いになって逃げ出そうとするが、やはり1mmも前には進まない。シャツがべろべろに伸びている。


「うん? ここに居た護衛チームも、無数のメイド達もみんな眠っているよ。別にサボリじゃない。動脈の血流を数秒間止めて気絶させただけだ。このことを忘れて平和に生きればいい。何もなければ、何事もなく生きていけるからね」

「……おま……お前の狙いは……?」


 ルナは、話したのに、とため息を吐く。


「『フェンリル・ラグナロク』、あれは駄目だ。あの汚染量は世界を殺す。だから止めて欲しいんだ。――”君が”遊星主になるかもしれない。僕が今そうした。それはラグナロクを止めるには十分な理由だろ?」

「いい。ひいい……!」


 何度も何度も頷いた。普段は殺されようと戦い抜くなどと言っていても、実際に命を握られてしまえば脆いものだ。


「じゃあ、僕はあと二人のところに行くから」

「――だ、誰?」


「おやおや、警告を発しようと言うのかい? ”頼み事”はもう終わったけど、それを聞かれた僕がまた何かするかもしれないのに勇気のあることだ。さすがは曲がりなりにも夜明け団の跡に座り、人類を支配する者だ」

「……」


 なにか凄い買いかぶられたが、そんなことはない。とっさに口から出てしまっただけだ。


「だが許さない。約束を胸に秘めつつ、一夜の夢とするがいい。どうせ、君が起きた頃には全てが終わっている」

「な――」


 何をする気だ、そう問おうとした瞬間に首が閉まる感触が来た。声を出す暇もなく、意識は闇へと沈んだ。


 目を覚ました後、彼は屋敷に居た人間を護衛もメイドも問わずに『フェンリル・ラグナロク』の贄としてその苦痛と悲嘆とを捧げるのだった。

 ラグナロク開発のための人体実験をルナは知る気もない。ただ、威力を求めるならそれが最も効率が良いことをルナは知っている。知ったうえで止まらないから放置している。

 少しばかりの警告ではラグナロク開発は止まらない。それが理由でルナはこの世界から出ていくことにしたのだから、使用する言い訳を二つほど摘んだだけで――ただそれだけのことだった。



 そして、宣言の時より一週間後。ルナは共に行く者達を出迎えようと、朝早くに半壊状態のアームズフォートの前へと赴いたのだが。


「うん、朝食にはまだ少し早いけれど――全員が揃ってしまったね。残りはお姉ちゃんとファーファ、そして引継ぎで忙しいシャルロットか」


 路上に多くの者が顔を並べていた。

 ふう、とため息を吐く。来ていない3人は時間を守るタイプだ。そして、今回の一大事であれば遅れないだろう。

 シャルロットは国王なので、タイムリミット1秒前とかになるかもしれないが。


「「「「我ら、鋼鉄の意思をもってルナ様にお仕えする者! この世界に未練などありませぬ!」」」


 返す声が唱和した。鋼鉄の夜明け団は狂信の集団として作り上げた。そもそもモンスター・トループほどでなくとも、52名の中にはルナのメンテがなくてはまともに動けなくなる者も少なくない。

 そのために投資して義肢技術のレベルを引き上げたが……まあ、意味はなかったらしい。いや、決戦以前の戦いで手足を失った者が高品質な義肢を得ることができたのでそこは無駄でもなかったが。


「全員が来るのはいい。実際、そういう子を選んで声をかけたしね。けれど”増えている”とは、どういうわけかな。……クルカット、君は嫁と赤子が居たはずだよ、一昨日会った。まあ、僕には赤子というものが可愛いものだとはあまり思えなかったが……大切にしてやるものだろう」


 そう、増えている。たくさん増えている。そして、中でも例外的に英雄たる資格を有しながらも呼ばなかった、ただ一人の男に水を向けた。

 夜明け団の中で、家族を作るという偉業を達成した彼。だから呼ばなかったのだ。この世界で新たな命を紡いでいけばいいと思って。


「私は鋼の意思と共にあると誓ったのです! このことは妻と、そして子も理解してくれています。どうか、ご一緒させてください」


 クルカットは平服する。その瞳は本気だ。

 まあ、夫としては最悪なのだろうけど。やはり彼も狂信者だ、信仰に目を曇らせ妻よりも優先してしまうのだから。


「――」


 ルナはチラ、と団員達を見る。うんうんと頷いている大多数の中に、わずかに眉をしかめる者が居る。

 ただ表立って非難もできないだろう。そういう空気もあるし、それに一生遊んで暮らせるだけの金は渡したはずだ。それだけの給料はもらっている。


「血を継ぐことのできる”家族”という絆を作れたんだ。僕としては大切にしてほしかったんだけどね」


 ルナは苦笑を漏らす。終末少女は子供を作れない。そして、作れたとしても作る気は微塵もない。それがルナの歪み。

 ”命を作ること”をもてはやしたとしても、それはテレビの向こう側の”輝かしい画面”で自分に無関係でしかない。


「ヴァルハラは死後の都、例え話として出したけれど――”ここ”は生者の都じゃない。赤子ともども来たのなら諸共に放り出していたけどね」

「それでは、認めて頂けるのですね?」


「仕方ない。あの決戦を生き抜き、しかし人の世へと帰還できた唯一の人間。誰か一人でも人の世界で生きられれば良いと思ったけど、君が我が元へ来ることを選んだのなら迎えよう。我が元で、終末の果てを見るがいい」

「ありがとうございます、ルナ様」


 床に頭を叩きつける勢いで平服した。


「――が、他は別だ。帰れ」


 冷たい声で宣言した。ルナはよほどのことがなければ戦争後に加わった者に夜明け団を名乗ることを許していない。

 人類と戦争するにあたって組織としては肥大化した。3年の間に超合衆国は王国の人材を吸収して膨れ上がった。それに伴い、夜明け団の下部組織も増やされた。が、ルナにとっては夜明け団とは生き残った53名のことだけを指す。


「それは少し早計というものではないかね?」


 今声をかけた彼は普通の人間だった。がりがりに痩せていて、ぐるぐる眼鏡をかけている。見た目は典型的なマッドサイエンティストだった。


 鋼鉄の夜明け団はそれぞれ手足を機械化していて一目で異形と分かる者も少なくない。そもそも奇械との戦争によって死に瀕していたところを改造手術で救われたものばかり。

 少なくとも、ルナが集めた52名のうち7割は人型から外れている。


「誰だっけ? お前」


 ルナは首をかしげる。自分が知らないということは、知る気もなかったこの3年間の間に加わった者だと言うことだ。


「外の世界。アーカイブスを作った異世界技術――興味が尽きない。まだ見ぬものを見るために、私は研究者として夜明け団に貢献してきたのです」


 興味心に突き動かされている表情。自らの興味のために故郷を捨てることなどなんとも思ってないのだろう。けれど。


「ああ、そう。世界の外側を研究するのは止めないけれど、お前はヴァルハラに参席する資格を持たない。自分で何とかするんだね」

「――」


 彼がべらべらと反論しようとするのを喉を締めて黙らせた。咳をする彼を放って、多数の勝手に来た者たちを睨みつける。


「というか、お前ら本当は嫌がってる奴も居るだろ? どれだけ表情と心拍を誤魔化す役者であろうとも、脳内物質と血流までは制御できない。ここで名前を指折り数える気もないけどさ、老人どもから密命を受けて来ただろ」


 断言した。考えてみればスパイを送り込まない選択肢はないのだ、上の人間からしてみれば。

 スパイ自身にとってはどこへ行くとも分からず、戻ることもできない地獄への片道切符だが――相手がルナ・アーカイブスである以上は手段を選んでいられない。

 何をやらかしたものやら、探らなければ夜も寝れない。


「「「……」」」


 ざわめきが支配する。選ばれた52名プラス1名はどこ吹く風だが……

 とはいえ、スパイも素人ではない。簡単にボロを出すようなことなどない。勝手にやってきた者たちの間に疑心暗鬼が広がるが。


「まあ、そういうわけだ。資格ある者よ、アームズフォートに乗り込むがいい。これより『AOFアーク・オブ・フルメタル』と名を改め、世界を渡る方舟としよう」


 アームズフォート、元は蜘蛛型の要塞であり8つの脚で荒れ地を進む火薬庫であった。人類が作ったスピリット・オブ・ゴッドファーザーを夜明け団が奪取、それはスピリット・オブ・フルメタルと名を改められた。

 決戦で破壊され、少しばかりの修理を施されたそれは半分の脚を失った蜘蛛となった。見るからに半壊の有様だが、栄誉の負傷とルナは誇らしげに指し示す。


 そして、ルナが宣言する横にプレイアデスが進み出た。


「そして、方舟に参席するのは勇者でなければならない。力なき者は門前にて希望を捨てよ。【フローティングストーンズ】」


 その四つ脚の蜘蛛を中心に、空に浮かんだ隕石が周回する。

 元々手足に付いていた昇降機は壊れている。ゆえに今、乗り込むためには魔道人形で空を飛ぶしかなくなった。


「ふむ。『スティール』、『ブラッド』、『ジェリーフィッシュ』、『ギア』。こちらへ」


 ルナが囁いた。瞬間に蜘蛛より落ちてくる4つの異形。瞬く間に53名のうち非戦闘員達を浚って上へ飛んだ。

 そして、戦闘員たちは当然のごとく石を避けて上がっていった。

 残されたのは練度の低く階位の低い魔導人形しか持たぬ者、決戦の後から勝馬に乗った者が呆然と見上げていた。



 そして、夜にアルトリアとファーファが大荷物を持って到着する。ファーファが持っているのは『鋼』であれど、介助してもらう必要があるほど彼女は弱くなかった。


「――悪いな、遅くなった。ところで、石と遊んでいるあいつらは何だ?」

「ああ、彼らまだ諦めてなかったんだ。この方舟に乗りたいらしいね」


 唇を尖らせるルナにアルトリアは苦笑する。


「なるほどね。シャルロットは?」

「来てないよ。彼女のことだから、ぎりぎりまで粘るんじゃないかな? だが――僕の方にも準備が要る。そろそろ動き始めるとしよう」


「”世界の外側”へ向かうか。まったく、遠いところまで来たものだ。……国を追われた世間知らずの元お姫様がな――」

「お姉ちゃん、その言葉が好きだね。だが一口で外側へ行くといっても、管理者側の人間としてはとても繊細で精密な作業が求められるんでね。壊して終わりで行けば楽で、そっちが本来の想定だけど」


「また、儀式をするのか?」

「”また”、ではないさ。続きだよ。封印は時間稼ぎ。世界に巣食う癌細胞を丁寧に切除しなければ、この弱り果てた世界は外科手術には耐えられない」


「ふむ。手伝えることがあれば言ってくれ」

「ふふ。団員の皆には手伝ってもらおうと思っていたけれど、お姉ちゃんにもお願いしようかな」


「任せろ」


 和やかに会話しつつ、四つ脚の蜘蛛は決戦跡地へと向かう。



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