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終末少女の黒幕ロールプレイ  作者: Red_stone
最終戦争編
253/361

第90話 最強の人類


 そして、アルトリア。最強と呼ばれた少女は、その実は裸の王様だった。黄金遣いでありながらも、使われていただけだ。ただ人より強い武器を振りかざすだけの小娘であった。

 それが、何を勘違いしたか遊星主の存在を知ったとたんに人類の総力を挙げて潰すべきだと主張した結果として追放の憂き目にあった。


 その後にルナと出会い、勝利したことで本当の意味で最強の座へ手にかけた。皮肉なことだ、裏の最強と伍するだけの実力を付けてからグラビティ・ウォーカーを名乗り始めたのだから。


 遊星主と戦い世界に覇を示した今は、もはや彼女こそ人類の支配者と言っても過言がない。

 少なくとも、彼女に命令できない人間は今は居ないのだ。その権力を存分に使って遊星主と人類の最終戦争までこぎつけた。


「……久しぶりだな。顔を会わせたとは言えないかもしれないが、しかしやってくれたことは覚えているぞ。あの時、まんまとしてやられたからな」

「人界の支配者よ、貴様さえ殺せていれば本島まで攻め込まれることなどなかったのにな。そして、破壊神……奴さえ居らなんだら人間ごときに遊星主が敗北するような事態など起こりえなかった」


 炎竜と戦姫の戦いが始まる。炎吹き荒れる炎獄の領域は、戦姫には何も痛痒を与えない。その程度の攻撃は何をするまでもなく関係ない。

 だが、竜にしたところでそれは攻撃ですらない。戦いはこれから、だが……竜と戦える段階にまで至ったこと、それは人類史で類を見ない成果である。


「破壊神ね。あいつは私の妹だぞ、そんな物騒な存在ではないさ。そして人類を舐めるな、お前たちはあいつのお気に入り以外ならどうとでもなると思っているんだろう? 奴の眷属は6、残り7名の仲間たち……いや私も除いて6人か。そちらは時間稼ぎにも足りん雑魚と思っているのだろうが」

「その通り、我らは究極にして無限の存在。人間では相対する事も許されぬ遊星主である。そして、倒されようと必ず復活する。さらにこの場ならば魔力切れの心配はないぞ。貴様らが何をしようと無駄なのだ。敗北はすでに決まっている。破壊神が何かしたとして、生き残った我らが奴の目論みなど砕いてくれるわ」


「……は。させんよ。こちらの目的が13遊星主の同時撃破だとバレるのは想定内だ。よほどの馬鹿でない限り気付くさ、だがお前たちも乗るだろ? どうせ仲間と協力するなど出来んのだからな」

「ふむ。まあ、その通り。我らは共に戦うことなど出来はしない。だがな、お前たちとて協力するなど夢物語だ。感じるぞ、2つなどは弱々しくて今にも消えそうではないか。貴様らの目論見は始める前から崩れ去っているのではないか?」


「ならば、一瞬で貴様を倒して応援に向かうまでだな」

「それこそ不可能だ」


 向かい合った両者が静かに牙を剝く。時間がないのは一方的にアルトリアである。

 13人が13体を撃破する……それが前提となっていたが、それはまあ不可能だ。何せ言われた通りに2人は数合わせ、ルナからキャメロットの騎士も襲名されていない彼らでは敗北は覆せない。


「砕け散れ【ワームスマッシャー】!」


 アルトリアが手をかざすとチャクラム状の闇が現れる。それは回転し、全てを断ち切る刃となる。次元の彼方に捩じ切る漆黒の穴が4つほど放たれた。


「燃え尽きよ【フレイムトルネード】!」


 だが、竜も負けてはいない。重力だのと言った小賢しさは必要ない、世界を燃やすほどの熱量は空間すらも破壊するのだ。漆黒は紅の炎に燃やされた。


「残念だが、そちらは牽制だ。同格になればこそ、武と言うものは埋めようのないファクターとなる。さあ、隙ができたぞ。皇月流【瞬き】」


 が、アルトリアの本領は超高速軌道だ。注意をそらし、竜の目にすら止まらない速さで背後に回り込んで手刀を放った。

 竜の首に中ほどまで埋まり……


「甘いぞ、貴様は未だ竜と同格になど至っていないと知るがいい! ただ暴虐にて殺戮されよ【コロナレイン】!」


 手刀が抜けない。筋肉を締めて動けなくされた。そして、そこに無数の小さな太陽が振ってくる。それは数千度の炎の玉だ。その温度に耐えられる物質など存在しない、魔導人形も。


「ふん。残念だが予習済だ。何せ、我らは人間同士でも殺しあっていたからな」


 腕を切り落として退避する。そう、キャメロットと黄金遣い達は人類を守るための方針を違えていた。ゆえに殺し合い、そして勝った方がこの場に居るのだ。

 その時の戦いでは、すぐに回復するから腕なんていったん捨ててしまう戦法が確立していた。キャメロット側の戦法だが、黄金遣いとの戦闘のために生み出し実践した技術だ。


「……ならば、息など吐かせぬ! 貴様を殺すまで我は止まらぬ! 【フレイムトルネード】」

「ふん、なんのひねりのない攻撃など当たるものか」


 アルトリアは凝視していてなお視界から消えるほどのスピードを持つ。遠距離攻撃など当然当たらない、吐いた瞬間には別の場所に居る。


「それがどうした!? 当たるまで繰り返すだけのこと! 連続攻撃で逃げ場を塞いでくれるわ、【フレイムトルネード】ッ!」

「ほう……!」


 ならばと敵はとにかく攻撃を重ねる。


「【フレイムトルネード】【フレイムトルネード】【フレイムトルネード】【フレイムトルネード】【フレイムトルネード】【フレイムトルネード】……!」

「ぬ……空間を埋め尽くす気か」


 その攻撃は残留する。次の攻撃を放っても消えやしないから、放てば放つほど空間が埋まっていく。

 アルトリアと竜のバトルフィールドは広い。数kmなど一歩で詰められるだけに、地平線が見切れるほどの炎が埋め尽くされている。


「さあ――炎にまかれ死ぬがいい!」

「いいや、その程度では死なぬとも。それだけ消耗したのなら、自ら近づきその首を落としてくれるわ。皇月流【撥華】」

 

 超高速の流星は、炎を突き破り一撃を与えた。だが、それを待っていたとばかりに竜が吠える。


「いいや、それはどうかな? 血を流すことも恐れずに敵を倒すのは貴様らだけではないぞ【クリムゾントルネード】!」


 言葉の通りに血を流すのも厭わずにフレイムトルネードを自らの身に纏わせる。それは紅が迸る大竜巻、近づいた以上はこれから逃れる手段はない。


「だが、その技は先も見た。その竜巻を切り裂いき、再び本体に打撃を与えてくれ……なにッ!?」


 重力の渦を掌に作り出したアルトリアは驚愕する。この超高範囲攻撃からは逃げられない、だが広範囲なだけに威力が低下する。こうして巻き込まれても碌に傷も与えられぬのがその証と油断した瞬間に来た。

 それは紅、竜が流した血。血が炎の大竜巻の中を旋回して襲ってくる。それはコロナレインすらも凌ぐ高熱のブレードだ。


「さあ、我が血の刃に切り刻まれ荒野にバラと散るがいい!」

「我が身も顧みぬ捨て身の攻撃か……! だが、それは我ら鋼鉄の夜明け団の十八番と知るがいい!」


 この竜巻の中でその攻撃を相殺する余裕などない、そう判断したアルトリアは中心に突撃する。


「やはりそう来るか! そう来るだろうことは学習済だ!」

「ならば過去の己を超えるまで。【ブラックホールクラスター】!」


 血の刃はアルトリアの進路を予測して中央部に配置してあった。けれど、アルトリアは更にその攻撃を予想して相殺した。


「おのれ、人間! どこまでも小賢しい! だが、この一撃で砕け散るがいい。以前、貴様を葬りし一撃で! 【黒炎弾】!」

「あの時に倒されたのは冥界煙境を相手に力を使い果たしたからだ。ただ打ち付けるだけの暴虐など、我が武の神髄には届かぬと知るがいい! 皇月流【神威】!」


 アルトリアをメタルスライムへと変えた一撃、竜にとっての虎の子、全ての力を振り絞って放つ技。炎の弾は彼女の一撃により消滅した。炎が砕け、舞い散る火の子の先は。


「……居ない、だと!?」

「我が秘奥、どこまでも信ずるに足る己が技。この一撃で決める」


 彼女はあの一瞬で遥か天空にまで飛んでいた。そう、奥義を出すのだ。神威はあくまで皇月流の最大の一撃。アルトリアが辿り着いた最高の一撃は、別にある。


「上か!? だが、真っ向から迎え撃つまで【黒炎弾】!」

「皇月流天啓が崩し――【天堕刻印】ッ!」


 上空から落ちてきた流星が炎と衝突する。


「ぐ、おおおおおおおお!」

「はあああああああああ!」


 拮抗する……だが、竜は貯めていない。その黒炎弾を十全の状態で放てていない。そもそも黒炎弾は連続で放てる類の技ではない。ならば。


「ま、まさか……!」

「私の勝ちだ!」


 アルトリアが勝てぬはずがない。踵落としが竜の頭蓋を砕き、逆鱗の先にある核にすら罅を入れた。

 両者、力なく地に堕ちる。


「まだだ! まだ我は負けていない! 貴様を殺すまで、我は!」


 地に膝をついたアルトリア。そして地上で横たわる竜。竜が起き上がり、憎悪に燃える瞳でアルトリアを射貫いた。


「……ぐぐぐ」 


 まだアルトリアは動けない。これまでの戦い、そして全力の必殺技ですでに限界を迎えていた。足が焼け焦げ、砕けている。この有様では立ち上がることもできない。早く修復しなければ……!


「終わらん! 我らが負けるものか! 我らは魔物、人の歴史の果てに世界を埋め尽くすもの……! 世界を支配するのは我々なのだ!」


 ずりずりとひび割れる身体を引きずって、アルトリアに止めを刺すためにわずかでも近づかんと意思の火を灯す。


「竜め。だが、私は負けん……! 必ずや、勝つのは私なのだ! ぐぐ、ぬおおおおおお!」


 アルトリアが全身の力と気力を振り絞って立とうとする。

 竜とて限界だ、その身体はもはや崩壊しつつある。肉も血も剥がれ落ちては消えていく、奴の負けは確定している。だから、これは引き分けに持ち込むための敗者のあがき。

 だが、アルトリアはまだやらなければならないことがある。彼女が動かなければ、特にベディヴィアなどはまだ頼りない。一人では無理だろう。


「たどり……つい……たぞ!」

「ぐぐ……ぬおおおおおお!」


 竜の拳が振り下ろされ、アルトリアの血が舞った。ぐしゃりと押し潰した竜の爪には血と肉がへばりついている。 

 殺した、と色めき立つ。


「くく……ふははははは! 人類最強は討ち取った! もはや人類に恐るべきものなし! 後は破壊神、貴様らだ! 何度殺されようと、必ずや貴様らを……!」


 崩壊が早まる。気力だけで立っていた。

 けれど一旦死に、そして復活したその時には全快しているだろう。戦力の配置を見れば最強の初戦敗退は予定外と見当がつく。竜はほくそ笑みつつ、全身が塵と消えた。


「……は。恐ろしい敵だった、が――私の方が上手だったようだな。勝ったのは当然、この私だとも」


 それを見る視線が一つ、そこにあるのは死骸。生きていたころはさぞや美しかったのだろうと思える各部を欠損した人体頭部が転がっている。

 頬の筋肉など6割がた削れているのに、器用にほほ笑む。それは、首の下などどこにもないのだが。


「空間転移、私は頭だけを飛ばしていた。残念だったな、我が身を顧みぬ捨て身は貴様らだけではないと言っただろうが」


 そして、瞬きほどの時間で全身と魔導人形を再生する。その程度の回復能力はすでに何度も見せていた。


「……だが、力を使い過ぎた。まずいな、力が入らん」


 足はがくがくと震えている。いくら頭部だけから復活できるほどに人外であろうとも、力は使えば減るという原理からは逃れられない。

 如何にアルトリアであろうと、遊星主を2体も続けて相手するのは不可能だ。


「良いものがあったはず。……これだな」


 取り出したのは笹に包まれた不格好なおにぎりだ。アルトリアほどの力の持ち主ならば、もはや食物など必要とはしないが。

 中は梅干だ。具が真ん中からずれているせいで赤いのがもう見えている。握れてなくて崩れている部分もあるし、硬すぎる部分もある。そして何よりおにぎりには塩をかけるものだが、忘れたのかかかっていない。

 アルトリアは手に持ったそれにパクリと喰いついた。


「……ふ。ファーファめ、上手にできなかったなどと言っていたがうまいではないか」


 ニヤつきながら夢中で食べる。栄養など不要だが、体の奥から力が湧いて来た気がする。それは勘違いではないと断ずる。

 大切な妹からの贈り物だ、それでやる気を出さなければ嘘だろう。


「そう言えば、こうも言っていたな。今度はもっとうまく作るから楽しみにしていて、と。ああ、楽しみだ!」


 一路、上空へ。


「そのためには、ベディヴィア。お前にも一緒に居てもらう。なに、私はお前のことを信頼しているぞ」


 ベディヴィアとエルドリッジクイーンが戦っているところを視界に納めた。それは敗北の場面だ。

 彼は毒を受けて血を吐いている。ここからの逆転劇などありえないはずだった。


「お前は決して負けはしないさ。なぜなら、お前は私の騎士なのだから」


 だが、アルトリアは助けになど行かない。そう、彼は負けないと信じているから。そして、逆転の瞬間が来る。


「いや、まだだ。まだ、ここでは勝てん」


 ベディヴィアとエルドリジクイーンの熾烈な削り合い、決着までは秒読み。じりじりとひりつくような時間の中、制したのは遊星主だった。

 彼女が止めを刺そうとする瞬間、アルトリアはそれをずっと待っていた。


「戦法を真似できるのは貴様らだけではないのだよ。学ぶ暇もなく、散れ。皇月流天啓が崩し……【天堕刻印】」


 そこは最も無防備になる瞬間。勝利を確信した瞬間こそが、最大の隙なのだ。アルトリアは身をもってそれを体験した。

 ならば、学習するさ。勝つために。……ベディヴィアとともに、勝つために。


 狙い澄ませた一撃で、エルドリッジクイーンの核を砕いた。余波で吹き飛んでいったベディヴィアに手を差し出す。


「……生きているか、ベディヴィア」

「姫様……私は」


 ベディヴィアはその手を取って立ち上がる。絶対安静にしていれば寿命がいくらか伸びる……そんな悲惨な有様ではあるが、男には意地があるのだ。


「私では……勝てなかったのでしょうか?」

「何を言う。これは私とお前の勝利だ。私は、お前がチャンスを作ってくれるのを辛抱強く上で待っていたんだぞ」


 ベディヴィアは一瞬何を言われたか分からなかった。


「は……? え……? あ……!」


 そして真相に思い至り、毒づきそうになり、そしてそれを抑える百面相を披露した。アルトリアは噴き出した。


「姫様!」

「ああ、悪い悪い。だが……まあ、私もお前もボロボロだな」


 ベディヴィアはアルトリアの身体を見る。天堕刻印は究極の技だ、アルトリア以外が使えば空中で分解する。そして、今のアルトリアは天堕刻印を完全には御せていない。装甲が分解しかかって直っていないのだ。


「ルナ・アーカイブスの眷属達は。……通信に出ない、反応もない。コロナ、プレイアデス、ミラ……奴ら、観戦者気取りか!」


 ベディヴィアは苛立たし気に地面を蹴りつけた。


「他への応援に行かなくては……! ですが、我々はもはや飛ぶことすらおぼつかない有様です」

「だが、彼女たちは私の手駒ではないしな。使えるもので何とかしなければならない、な」


 一方で、アルトリアはあっけらかんと困った顔で笑っている。


「さて、未だ人類は窮地だ。まだ勝てん、残りの二体を倒さねば。ゆえに、今が秘密兵器の切り時だろう」


 告解するように苦笑して、二つの小さい瓶を取り出した。飾り気のないありふれた瓶、だがその気配はどこまでも凶悪だ。


「姫様、それは? ルナ・アーカイブスの製作物でしょうか。けれど、見たことがありませんね」


 どうにも彼女の趣味に合わないように見える。そんなもの、もっとおどろおどろしく装飾しそうなものだ。


「曰く、失敗作だそうだ。あいつはその辺を公表するような奴じゃないからな。失敗しないコツは、失敗したら誤魔化すことだとか言っているからな」


 ルナは一度興味を失うと途端に適当なもので済ませようとする悪癖がある。ならば、その無骨な瓶はむしろらしいと納得した。失敗作なのだ、捨てるか適当な瓶に詰めておくだろう。


「……どうするおつもりで?」

「賢者の血石を模倣した『隠者の黒石』フェイク・スカーレッドと言う。元々は新人2名に飲まそうと思っていたが、あいつらでは爆散するのでやめたそうだ。精製が粗く、しかし濃度は高い」


「それ、どこから持ってきたんですか?」

「ルナは人に見られたくないものをベッドの下に隠しておく習性があるのでな」


「……小さい子供かよ。そして、姫様も」

「怒られるときは一緒だぞ、ベディヴィア」


 アルトリアはニヤリと笑った。盗んだのは彼女だが、人類最強と呼ばれる彼女でも大好きな妹に怒られるのは怖いらしい。……いや、妹などと言っているのは彼女一人なのだが。


「……ああ、もう。姫様」


 ベディヴィアは頭を抱える。痛みとか脳神経の壊死とかでまともに考えることもできないのだが、いつもの頭痛がぶり返してきた。


「どちらにしても賭けには違いない。どうする?」

「言われるまでもなく」


 ベディヴィアは迷わずに2本の内の1本をその手から奪って飲み干した。酷い味なのだろうな、と思いつつも特に思うことはなかった。

 もう随分と前から味覚は自らの血の味しか伝えてこないから。


「ふむ。さすがに二度目の機会は願いたくない味だな」


 アルトリアは続き飲み干すと、”うえ”という顔をした。こちらはまだ五感が残っている。それが実力差というものだろう。


「私は堕天竪琴を倒してきます」

「ならば、こちらは冥府門番だな。生きて帰れよ」


「姫様こそ。ご武運を!」

「ああ! お前もな」


 二人、飛んだ。



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