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終末少女の黒幕ロールプレイ  作者: Red_stone
王国介入編
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第67話 アダムス決戦の裏


 決戦が始まった頃、実はアルトリアは『アダムス』の中に始めから居たのだ。

 相手はアームズフォートという走る巨大要塞を持ち出したが、中に潜む『黄金』の気配。未だ身体は回復してないけれど、血も通っていない身体がざわめく。是非、手を会わせたいと胸中で笑みをこぼしたものだが。


「……だめ。お姉ちゃんは、行っちゃ、だめ」


 一言一言区切って言うファーファの目が本気だ。頬を膨らませて怒っている姿は可愛らしいけれど、さすがにここで出撃したら泣かせてしまうだろう。

 それは、アルトリアとしてはできない相談だ。ぷんぷん怒っているくらいなら微笑ましいが、本気で泣かせるのは駄目だ。なぜなら、アルトリアは姉なのだから。……いや、血はつながってないが。

 降参、と手を上げる。戦争に加わるのは諦めた。


「ああ、安心しろ。多少は口を出すがそれくらいにとどめるよ。言われたしな、モンスター・トループに譲れと。相手の出来次第でベディヴィアの試金石にするとも言っていたから、ますます私が出しゃばっては意味がない。ルナにも怒られてしまうからな」


 ぐにゃりと伸びた鋼の触手でファーファを撫でる。龍の炎により人の身体を失ったアルトリアは今や前衛的な金属オブジェと化している。

 魔道人形『鋼』の身体をルナからもらったが、暴走しそうという理由で取り上げられた。まあ、横に吊るされていていつでも入れるのだが、入ればルナに知らせが行く。つまり、あの身体は使えない。


「うん、お姉ちゃんは心配しなくていいよ。何があってもファーファが守ってあげるからね」


 金属の触手に小さな頬をこすりつける。小動物のようなしぐさだ。アルトリアとしてはこの身体に触覚が備わっていないのを嘆いてしまう。


「まあ、奴らも砦そのものへの攻撃は最低限に絞るだろうがな。穴だらけの砦など、奴らも欲しくはあるまい」


 だが、と――アルトリアは胸の内でほくそ笑む。戦場にあって心が踊らぬはずがない。戦場の音が近くに聞こえるのに、部屋に閉じこもるなどつまらない。

 要は、ファーファにバレなければ良いのだ。なんだかんだ言っても、あちらの『黄金』に手を出さなければルナは黙っているだろうと目測をつけている。


「ああ、やれやれ。少し眠くなってきたな、やはりこの身体は休息を欲しているようだ。まあ、もとより休眠状態も同然なのだがな」

「そうなの? ファーファも、爆発の音があっても寝れるけど。うん、お姉ちゃんはねむってていいよ? 何かあったら、ファーファが抱えて逃げるから」


「ルナの差配だ、そこらへんは心配あるまい。というか、ヤバくなったら本人が出て軌道修正するだろう。そこはいいんだ。子守唄を歌ってくれないか?」

「いいよ。ファーファね、おうたは得意なの!」


 アルトリアはしめしめとファーファの見えないところで触手の奇妙なガッツポーズをした。彼女は生き生きと、しかし拙く歌を歌い――10分もする頃にはファーファの方が眠ってしまった。


「よし、ファーファは寝たら8時間は目が覚めない。こっそり抜け出して……」


 ぬるりとファーファが抱きしめる腕の中から這いづり出でて、魔道人形に乗ろうと床を伝っていくとその身体を掴まれた。

 特に支障はない。だが……


「ファーファ?」

「君に出ていかれると困ってしまいますね」


 起きた。だが、表情が変わっている。そこに浮かべているのは笑み、ラスティーツアが気色悪いと思っていたあの笑顔だ。

 そう、アルトリア(自称姉)が見間違えるはずもない。いつものファーファではない。何らかの精神干渉を受けている。


「……貴様、誰だ? ファーファをどうするつもりだ?」

「おやおや、これは……図らずとも人質ということになるのでしょうか?」


 小さな女の子の顔で嫌らしい笑みを浮かべる。これがルナであったのなら似合っていたが、常にぽわぽわしているファーファの顔でやられては違和感しかない。

 操られているのが丸わかりなほど別人で、痛ましいほどに不釣り合いな表情だ。


「殺すぞ。無論、本体を……だ」

「怖い怖い。ですが、我々をどうにかするのは如何にかの錬金術師とて無理かと思いますがね」


 奴はずっと笑っている。『シザース』とはそういうものだ。幾多の人間が統合されて出来た集合意識に人間らしい感情などない。

 人間関係を円滑にするというデータに基づいて笑顔を形作っているだけ。だから見ると違和感がある。


「答える気がないならいい。再生が不十分ではあるが、貴様らを殺しつくすだけならば仮初の肉体でも十分だぞ」

「やめていただきたいですね。ああ、最初の問いに答えるのを忘れていました。我々は666人委員会、『オーガスト』の血脈に巣食うもの」


「……オーガスト? それは孤児院の名前のはず。ファーファに血統などないぞ」

「その孤児院ですよ。この個体は改造済なのです。そして、寿命を伸ばす術は我々しか知らない。我々が彼女をどうこうするのではなく、すでに彼女の寿命は決まっているのです」


「貴様らの改造の結果だろう? 痛めつけて治療法を吐かせれば、ルナならばどうとでもできる」

「無意味ですね。我々は肉体に価値を置いていない。拷問したところで得られる情報はありません。試してみますか? しかし、それには666人委員会の誰かを捕まえる必要があります。反逆行為は今更かもしれませんが、簡単に出来ることではないはず」


 その笑顔からは感情が読み取れない。だが、他の666人委員会も”こんなもの”なら、いくら痛めつけたところで話すことはないだろう。

 ……さすがにルナも人間の脳から記憶を抜き出す術はない。


「何が望みだ?」


 あふれるほどの殺意。だが、迂闊には手を出せない。刻一刻と殺意を募らせながらも、アルトリアにはファーファを救う手段はない。

 スライムじみた金属の身体が流動的に震えるが、しかしその身体を刃に変えられたところでファーファは討てない。


「――ここで待っていていただければ、それで良いのですよ。まあ、この娘を人質にすることも考えましたが錬金術師が厄介だ。あなた方の行動はこの娘の目を通して観察させてもらいました。……おそらく、我々の意思が表に出た時点でルナ・アーカイブスに気取られ破壊される。それができる異能を持ち合わせている」

「いいことを聞いた。ルナならば、お前をどうにかできるのだな? ルナへの通信手段の一つも私が持ち合わせないと思ったか?」


「いくらでもどうぞ。こうして話しかけた時点で、この娘を盗聴器として使うことは出来なくなるのは分かっていたことですから。そして、治療するにしても――ええ、この局面で【戦姫】と錬金術師の手が埋まるのならば、これほど良い取引もない」

「……チ。すべて、計算づくという訳か。だが、確かに有効だな。時間稼ぎと分かっても選択の余地はない。貴様の意思を破壊すれば、ファーファは助かるか?」


「いいえ。それに、この私を殺すのも無意味です。我々は個にして全、全にして個。その全てを殺さない限り意味はなく――そして、この娘を助けるためには別の手段をもってせねばならない」

「どういう意味だ?」


「この娘は不適格だった。我々の意思が表に出た以上、精神の崩壊は確定事項です。まあ、その前に錬金術師がこの私を始末するでしょうが。しかし、それで改造の痕が消えるわけではない。一刻も早く治療する必要がありますね?」

「……確かにな。ルナが今何をやっているか知らん。だが、どのような重要な事であろうとファーファが危険ならば私は何を置いても治療してくれと頼むだろう」


「まあ、そういう訳です。私はあなたの前に現れた時点で役目は果たしました。あとは煮るなり焼くなりご自由に。そして、この娘の治療後に決戦の行方を知るといい」


 ぎちち、がりりと不気味な金属音が響く。だが、それは今のアルトリアなりの歯ぎしりなのだろう。怨念じみた気配すら漂わせる金属オブジェはもはや呪いの品にしか見えなかった。


「いいようにやられたので悔しいから言うが、負けるのは貴様らだ。なぜなら――ルナはファーファを信頼していない。いや、友達ではあるぞ? だがな、人間を。ましてや敵勢力下にあった者に、何も仕掛けがないなどと、あいつは思わない。たとえファーファに害意の一点もなくとも、結果として私たちの情報を漏らす可能性があることを決して忘れない」

「――つまり?」


 初めて、笑顔が曇った。気付かれていた、とまで言うのは語弊があるが……ファーファをスパイとしていることが錬金術師の想定内であったならば。


「端的に言えば、ルナはファーファに嘘ばかりを教えているな」

「……ッ!」


「モンスター・トループの詳細、そして開発した新兵器。貴様らの政略に対する一手、経済封鎖の策の真実とか笑ってしまうほどに嘘を吐いていた。その情報を信じて戦う限り、この戦争は『アダムス』が勝つ。情報戦を制したのはルナだよ」

「……ならば、あの情報が? いや、どの情報が偽りだ? 精査するする時間などない。そもそも、今となっては前線の兵に伝える手段もない……!」


「貴様らは、ただ秘密を機密として隠した。だが、ルナは機密に偽りを混ぜ込み、貴様らの内部に嘘という毒をもったのだ。情報戦では、ファーファを信じなかったアイツの勝ちだ」

「おのれ、錬金術師! どこまでも貴様の手の内だというのなら、ただ一つの思惑を外すまで!」


 銃を手にする。ファーファにはできない高等技術だが、魔道人形を所持していれば確かに可能だ。彼女の魔導人形にはハンドガンも格納されていたから。

 自らの頭に向け、引き金を引こうとして。


「それは許さない」

 

 虚空から手が伸び、ファーファの頭を掴んだ。パキリ、と言う軽い音が響いてファーファが倒れこむ……のを、金属の触手が伸びて抱き起こす。


「ルナ、か。頼む、ファーファを」

「皆まで言わないでよ。僕にとってもこの子は妹のようなものさ」


 ベッドに寝かせて治療を開始した。


「そして、八つ当たりかも知れないが――客に会ってくる」

「そうかい、ではこの子のもう一人の姉によろしく」




 上空、ユスティーツアは一人立っている。空中に静止している。他の者たちは敗北を知らされ、地上に降りて武装を解除している。

 敗北を認めていないのは彼女だけだ。


「……久しぶりだな。顔は見えんが、怒っているだろうことは分かる。ファーファレル・オーガストはよほど大切にされていたのだな。少し、救われた心地になる」


 『アダムス』との戦争に当たり八面六臂の活躍を見せた彼女。彼女が居なければ練度の低いSOF側の兵はすぐさま壊滅状態へと追いやられていたことだろう。

 落とした数こそ少ないが、【ツインスパイラルブラスター】を撃ちまくって牽制していた。SOFの第火力がある以上、近づけさせないための近衛は必須。……もっとも、彼女が役割を果たしても戦争の方は負けたのだが。


「ユスティーツア・オーガスト。お前もオーガストだったな。……知っていたのか?」

「つい、この前……いや、今日のことだ。知ったのは」


「何を思った?」

「人類が生き残るために必要なことなのだろうさ。実験体が言うような科白(セリフ)ではないがね」


「ならば、なぜ奴らに義理立てする?」

「兄弟と言うなら、奴らもそうなのさ。私も孤児院の一員なんだ。製作者(復讐の相手)なんて既に死んでいるらしいな。よく分からんがあいつらは皆、私の兄弟だろう。ならば、守ってやるのが役目かと思ったがな……」


「否! 妹の健やかな成長を見守り、夢に手を貸すのがお姉ちゃんだ! 貴様は、姉ではない!」

「……は! そうかもな! では、私も言わせてもらおう。アルトリア・ルーナ・シャイン、その姿はなんだ!? 魔物じみた有様に成り果てても生きているだと!? 貴様が人間であるものか!」


 分かり合えたかもしれない。だけど、どこかで歯車が噛み合わなかったのだろう。この二人には手を組む未来がない。

 あの時はアルトリアが強すぎたために砂粒の一つに過ぎなかった。だが、こうして対等に向かい合った以上。


「私はお姉ちゃんだぞ!」

「囀るな、化け物! 人間の叡智で討伐してくれる!」


 殺し合う以外にない。

 ――ユスティーツアの才能、そして悪運。ユスティーツアはこの戦いの中で実に5機もの『ツインブラスターカノン』を爆発炎上させていた。いや、そもそも連続使用を想定していないから、使いまくっていたらそれは爆発するのだが、それで生きているのが異常だ。

 今も、限界を迎えたブラスターが爆発炎上したが直前に手放して無事だ。本来ならただの『鋼』では破片に貫かれて死んでいるはずだ。

 だが、対するアルトリアとて普通ではない。ただの大砲などかわせないはずがない。


 かつてはオリジナルと量産型の格の差が圧倒的な落差となって現れていた二人。だが、今度の戦いは二人ともに最上位量産型、『鋼』である。

 対等な条件、順当な結末など存在しない。もっとも、どれだけの実力差も関係なく必ず勝つのが英雄であるのだが。


「今更その程度で私の首は取れん! 当てたいなら、せめて4倍は持ってこい!」

「ならば、1000倍の数ならどうかな?」


 煙を引き裂くクレーンの翼が見える。”それ”も見たことがある。『ダンス・オブ・エンゼルダスト』、ようするにミサイルラック。一回限りだが、馬鹿げた量のミサイルを叩き込む殲滅武装。


「……馬鹿め、それは読んでいる!」


 ゆえにアルトリアも同じ武器を選択した。指揮官用の武器はアルトリアとて持っている。両方とも『鋼』なのだ。よほどピーキーな武器でもなければ、同じものを持っているさ。


「ぐっ! だが……負けん!」


 ミサイルの乱舞で競り勝ったのはアルトリアだ。消耗したユスティーツアと戦闘に出ていなかったアルトリア、ユスティーツアのそれは至るところにガタが出ていた。


「いいや、付き合ってもらうぞ。ファーファにあのようなことをした一派を許せはしない。貴様もな……まあ、八つ当たりは自覚しているが止まらん!」


 ユスティーツアがミサイルをアサルトライフルで落としたのを見てアルトリアも同じ武器を構える。

 全てにおいて叩き潰す気だ。一つ一つ策を丹念に壊して相手の精神までを粉々にする完全勝利をこそ目指す。


「余裕のつもりか? 人間の真似を気取るな!」


 空中での銃撃戦。だが、やはりユスティーツアの方に一方的にダメージが積み重なる。なぜなら、やはりこの戦いの前に至る所にダメージを受けている。

 堕ちていないのは本人の悪運の賜物だろう。ゲームで言えばHPがレッドバーに達しているのは間違いない。飛行にも悪影響が出て、さらに弾丸を喰らってガタガタになると言う悪循環。


「……は、口ほどにもないな。これで終わりか? 貴様の全てを見せてみろ」

「おのれェ! 『オメガドリルブレイカー』」


 巨大なドリル、どんな装甲も切り裂く最終兵器だ。時代遅れの攻城兵器、強力な装甲を破壊するにはもっと効率が良いものがあると消えていった時代の仇花。


「さすがにそれは持ってないな。だが、そんな工具はナイフ一本あれば止められる」

「ほざけェ!」


 巨大ドリルが回転する音は悪魔的だ。しかし、今更アルトリアがビビる訳もない。

 冷静に、先端の一点を見抜き、受け止めた。そして、ドリルは脆い機械だ。蟻の一穴からダムが崩れるように自壊する。


「これで終わりか?」


 ナイフで首を切り裂くこともできた。だが、アルトリアは踏みつける様に踵を叩きつけ、ユスティーツアを地上へ落とす。


「まだだ。私は人間だ。化け物に人類の未来を任せて? ただ応援だけしていれば? そんな豚のごとき家畜になるのは御免だ。人間は、人間の手で未来を切り開かねばならないのだ!」


 もはや9割がた機能が停止した魔導人形を無理やり動かす。しかし、もはや自由に空を駆けることも出来やしない。ただの姿勢制御ですら不可能な現状だ。それでも、上に向かう。


「……私は自分を人間と思っているつもりだが」

「最期に人間の意地を見せてやる!」


 彼女が出したのは新たなツインブラスターカノン。同じ規格の同じ武器をアルトリアも取り出した。アルトリアはタイミングを合わせて撃つ。

 ……空中で相殺する。意地でもたせていたスラスターにヒビが入り、砕け散った。……地上へ墜落する。


「さて、もう手詰まりだろう? もはや魔導人形からのエネルギーラインも壊れたはずだ」

「まだだ」


 もはや手も足も出ない。ロード機能に異常が出たのか、魔導人形に仕込まれたナイフを手にする。

 30cmもない刃渡りで、魔導人形相手にすることなどできないはずなのに。だが、そんな有様でも戦うことを諦めない。


「……なに?」

「かかって来い、化け物! ハリーハリーハリーハリー! 人間を舐めるな! 来ないのなら、こっちから行ってやる!」

 

 割れた装甲の隙間から血が流れる惨状で、ユスティーツアは叫び、駆け出した。


「そうか。……では、武人として一息に葬ってやろう」

「イイイイイイアアアアア!」


 アルトリアが地上に降りた瞬間、すさまじい勢いで突進する。魔導人形の恩恵は走り方にも及ぶはずだが、その機能も壊れていた。

 まさに全力疾走と言ったそれは、素人丸出しだが気迫が違う。


「安らかに眠れ。……皇月流【瞬き】」


 狙い澄ました手刀がユスティーツアの首を刈った。


「私は戻る。どうか、丁重に埋葬を」


 離れて見ていた鋼鉄の夜明け団の団員に命令を残し、彼女はファーファの元へ戻った。


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