漫画作成記念「終末少女の百合な日常 ルナ&アルカナ」
漫画本編
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SS
「くふふ。今宵は妾の相手をしてくれる日じゃな?」
何を思ったかバニー姿をしているアルカナが、ルナに声をかける。機嫌良く色々な洋服を着て遊んでいたルナが振りむく。
「あは。うん、いいよ。何でもしてあげる、アルカナ」
にっこりと微笑む。
「うむうむ。幾千年の想いでこの日を待ちわびておったぞ」
感慨深げにうなづくアルカナ。意味もなく服を変えて、ルナを手招きする。特に意味はない。ただ、色々な服を着るとルナが喜ぶし、ルナ自身も色々な服を着ることが好きだからマネしたいというそれだけ。
「さあ、こちらへおいで?」
とと、と近寄ってきたルナをアルカナは捕まえて抱き寄せる。
「あぅ。アルカナ。そんな、いきなりすぎるよ」
キスできそうなほどに顔が近づいて、ルナは赤面して目をそらす。
「むふ。ぐふふ。さあ、妾の腕の中へおいで」
ぎゅう、と抱きしめる力を強くして、逃がさないとルナの肩に手を回す。と、同時に腰の方へ手を回す。
「ぐふふ。ルナちゃんの玉のお肌をおいしそうじゃな」
ぺろりと舌を出す。その真っ赤な舌は妖艶に濡れて、ルナの幼い頬にちろりと這わせようとして。
「アルカナ。……ちょっと気持ち悪い」
ちょっと引いていたルナに避けられてしまった。
「うぐ…!」
があん、とショックを受けた顔をする。
「もう、がっつきすぎ。ちょっとこわかったよ……」
離れそうになる手を引き留めて、紫紺の瞳が目線を合わせる。拒否されていないと知ったアルカナはまた距離を詰める。
「まあ、そう言わずに。なあ?」
また調子に乗って、ルナの身体に手を這わす。ルナはアルカナのやることをそうそう拒否はしない。あまり人が見ていなかったらお尻をまさぐっても何も言わない。
「くふ。かわいらしいお胸よな。小さくて、片手で包めてしまう」
ニヤリと笑い、血のように赤い瞳を歪ませながらそっと胸を触る。
「アルカナ……何をしてるの?」
ルナをきょとんと聞き返す。幾度もやってきたこと、何も知らないはずがないがないけど。その方が可愛いから、ルナは無知な振りをする。
「ぐふふ。そのままにしておればよい。ルナちゃんは妾に身を任せれば良いのじゃ」
いやらしい笑みを浮かべながら胸を揉み、小さな尻に手を伸ばす。
「さあさあ、妾に身を任せるのじゃ」
「うー。でも……アルカナなら、いいよ」
くすりと笑う瞳には無邪気なアルカナへの信頼がある。何でもしていいよ、とふにゃりと笑った。
アルカナは手を伸ばしてそんなルナの頭をなでる。
「えへ。頭をなでられるの、心地いいね」
ほにゃほにゃと表情がとろけていく。ルナの方から抱きしめる腕に力を込めて、命令する。
「ん……これ、好き。もっとしなさい」
アルカナは余計なことをよくするから、本当にしてほしいことがあると命令口調になってしまう。そのアルカナも、命令されることは喜ぶのだけど。
「ふふ。かわゆい子じゃ。よしよししてあげよう」
頭をなでられる感触が心地よくて目を閉じてしまいそうになるルナ。そして、一方でアルカナの方はお尻に手を伸ばす。命令された手前、決して頭を撫でる手は止めないけど。
「好き、だよ。アルカナ」
ぎゅう、と抱き寄せてアルカナの大きなお胸に顔をうずめる。
「ふふ。良い心地かや?」
くすりと笑ったアルカナはもっともっととルナのぬくもりを求める。どこでも触りたいし、もっと密着したい。
「じゃが、もっと気持ち良いことがあるぞ」
無抵抗のルナを抱き上げて、頬に舌を這わせる。
「ほら、好きな子同士ですることをしようなあ」
ニタリと笑って、次は頬にキスを落とした。
「あう。アルカナ……少し、強引。……ふあっ!」
ベッドの上におろされ、押し倒されたルナはシーツを握りしめる。赤い瞳に魅入られたように身体が動かない。
「アルカナぁ。……ちゅ。ん――」
キスされて、抱き寄せて身体を起こされても抵抗できない。アルカナを相手に、拒否することなんて出来ないけど。
「くふ。ぐふふふふ。ルナちゃん。ちゅ……!」
興奮して白い肌を朱に染めて思う様にルナの唇を貪るアルカナ。ずっとキスして、唇と唇から垂れる唾液の糸をくすくすと笑って見つめる。
キスはとても好きだ。ルナの視界に映るのが自分だけになる。
「ああ、小さな唇が可愛いなあ」
自分の唾液で濡れて怪しく光るルナの唇。それも、嬉しい。
「気持ちいい……ね。もっと、もっとしよ」
熱に浮かされたようなルナの表情。ぼうっとして、全身から力が抜けている。抱きつくように、倒れこむようにアルカナに自分の身を任せる。
「うむ。もっともっと……ずっと――」
力の抜けてしまったルナの身体を支えて、もう一度キスしようと顔を近づける。
「もっとじゃ。こんなんではまだまだ足りぬ。妾にルナちゃんの唇を味あわせておくれ?」
妖艶な笑みを浮かべ、キスをした。
「あむ……! ちゅ……! んう。息が、できな……!」
ルナはされるがままにキスを受け入れる。アルカナは夢中になって唇をむさぼる。別に酸素など不要、ルナはうにゃうにゃと拒否ともつかない動作を繰り返すが拒まれてはいないのだ。
「むぅ。やりすぎ」
ルナはぷく、と唇を膨らませてとん、とアルカナの胸を押した。アルカナの力が緩んだ隙に唇を離してアルカナの胸にしがみつく。
はあはあ、と荒くなった息がアルカナの胸をくすぐる。
「うむむ? すまぬな、暴走してしまったかの」
胸の間に挟まって隠れてしまったルナの表情を寂しく思う。けれど怒ってはいないのを察して、ここからどういちゃつこうかとニヤついている。
「もう……手加減して? アルカナはいつもいつも僕の体に夢中になるんだから」
アルカナの胸を堪能しながら一休み。ぷくりと膨らませた頬も、目が笑ってしまっているから意味がない。
「では……休憩は十分じゃな?」
「あ……待って。まだ気持ちいいのが抜けてないの……」
力を失って休んでいるルナの身体をもてあそぶアルカナ。
「くふふ。まだ気をヤってくれるなよ。まだまだ足りぬぞ? ちゅ。ちゅ――!」
先ほど普通なら酸欠になるまでキスしたのに、それだけでは足りないとばかりに唇に吸いつく。
「もう少し……休憩……させ……あうっ! --む。ううっ」
力弱くいやいやと首を振っても許してはもらえない。満足するまで離してくれない。
「ふふ。まだまだ休ませぬぞ?」
「あ……あうう……」
どこまでもアルカナの思い通りにもてあそばれてしまう。
「ひゃ……あうっ……んん……!」
訳が分からなくて、けれど綺麗な赤い瞳だけはずっとそこにある。アルカナと視線を合わせて、唇が溶けたみたいな感覚で、幸せを感じる。
「アルカナ……好き。好きだよ。僕の、アルカナ」
ふわりと微笑むと、ニヤニヤとした幸せいっぱいの笑みが返ってくる。
「ふふ。大好きじゃぞ、ルナちゃん。妾はルナちゃんのもの。だから、ずっと傍に……」
そして、ルナが捕食者の笑みを浮かべる。受けのターンは終わり。今度は僕から攻めてあげる、とスイッチを入れた。
「今度は僕からしてあげる。覚悟してね?」
「ルナちゃ……ひゃっ!」
今度はアルカナの方が押し倒される。
「攻められるのは苦手かな?」
ニヤニヤと笑う。
「ルナちゃ……はうっ!」
そして、攻められるのは苦手なのか赤面して硬直してしまうアルカナ。その小さな身体を押し返すなんてこと出来やしない。
「アルカナは柔らかくて……温かいね?」
無遠慮に胸に手を伸ばす。今まで散々触られたり揉まれたりしたから、お返し。
「ふふ。妾の身体も、心も。ルナちゃんのものじゃ、いくらでも好きにして?」
悟ったような笑み。好きな人の色々なところを触って唇を貪るのも好きだけど、求められるのも好き。
「なら、僕のものを好きに色々弄っちゃおうかな?」
嗜虐的な笑みを浮かべるルナ。アルカナの身体に手を伸ばす。
「ん……くふ。遠慮なく触るようになったの」
揉まれてぐにぐにと形を変えるおっぱい。己の身体を好きにされて、自分のものと宣言されるのも心地が良い。
「ふふ。お顔、上げて?」
膝に手を置いて唇をすぼめているルナ。
「ああ。ルナちゃん。あなたの思うように……」
何を求められているか分かって、興奮が抑えられなくなる。たくさんしたけれど、やはりしてもらうのが一番幸せを感じるから。
「誓いのキス……ね」
「うん。妾は永遠にルナちゃんのものじゃ」
もう一度、キスをした。