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新生日本帝国  作者: 霧
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第三次関ケ原の戦い勃発!

西軍の作戦準備が完了した頃



東軍陣営



「家康殿、敵に動きがありました」

徳川四天王の1人本多ほんだ 忠勝ただかつ中老が入ってきた。



「やはりか・・・こちらの陣地の強化はできているか?」



「もちろんでございます!」

その言葉を聞いた家康は、自分の周りにいる武将たちに命じた。



「全員聞いたな!敵は今日中にこちらに仕掛けてくるぞ!必ず迎え撃ち敵の大将の首をとるぞ!」



「「「「おう!!!」」」」



そして武将たちはそれぞれの持ち場に向かい敵襲に備えて待機した。



家康の言う通り今日の午後に西軍が仕掛けてきた。



西軍から発生した複数の音が突然聞こえたとき、東軍側では激しい揺れが起きていた。突然の揺れに東軍の多くの兵士が地震なのかと思ったが、東軍で第二次関ケ原の戦いに参戦したものは、この聞こえた音と揺れで西軍のある兵器を思い出した。

しかし彼らは思っていた。「自分たちの陣地はその兵器が子激できる範囲より遠いはずなのになぜここまで届くんだ?」と・・・

実はこの時、西軍でいくつかの陣営で明かりがついていたのだが、そこには誰もいない・・・つまり囮の陣営があったのだが彼らはそれを敵の前線だと勘違いをしていた。

本当の前線は彼らの目と鼻の先とも知らずに・・・



そしてその謎の攻撃(一部の兵士は知っていたが、全体の2割しかいない)により混乱していた時に、西軍が東軍陣営に奇襲を仕掛けた。


まず初めに奇襲を仕掛けたのは、関ケ原南部にいた島部隊である。そう第一次関ケ原の戦いで戦死したと思われていた島 左近が率いる部隊である。彼は関ケ原の戦いが終わった後、霧荒家に保護されそこで療養していた。そして無事に完治した彼は霧荒家に恩返しするために、生涯霧荒家に尽くすことにしたのだ。彼は霧荒家当主である龍剣から直接教えをもらい、たった一年で龍剣の補佐官になった。


そして島部隊に続いて毛利部隊も奇襲を仕掛けた。東軍はさらに混乱が発生しそうになったがある人物たちによって体制を整え始めた。本田 忠勝と福島 正則である。

福島 正則は島 左近にとって好敵手ライバルと言っていい人物だ。

本田 忠勝と福島 正則率いる部隊は第二次関ケ原の戦いに参戦していたためそれほど混乱はなかった。そのためいち早く敵襲に気付き応戦を開始した。



南部で戦闘が始まった同時刻、北部でも戦闘が開始した。

北部では浅野 長政率いる浅野部隊と前田 謙次率いる前田部隊、増田 政盛率いる増田支援隊が東軍陣営に襲撃した。この三部隊は西軍の鉄砲部隊であるが、それぞれこの時代では最新兵器を使用している。浅野部隊と前田部隊は62式7.62ミリ小銃である。

この小銃は世界初の弾倉(10発または20発)を搭載したことにより弾薬補充にかかる時間を大きく減らした。増田支援隊は62式9ミリ機関挙銃である。こちらの弾倉は25発搭載することができる。

これらの兵器により南部に比べて侵攻が速かった。北部を守っていた東軍は吉川 広家と山内 一豊、黒田長政率いる部隊であったが、新兵器を前にあっけなく全滅した。


北部の部隊の全滅の一報が家康に届いた。家康は直ちに西部に展開している部隊を自分の部隊に合流させようとした。


しかしそれはできなかった。なぜなら西部に展開していた部隊は霧荒 龍剣率いる部隊によって全滅していたからだ。

それを知った家康は、直ちに南部で戦闘中の正則と忠勝に殿を務めつつ撤退せよと通達した。そして家康が撤退しようとしたとき、ある部隊が家康の撤退を阻害した。前田 利政と小西 長盛そして織田 秀信率いる部隊である。彼らは龍剣直轄の部隊であったが家康の撤退を妨害するために家康がいる陣地に突撃した。しかし家康の周りで守っていた黒田 官兵衛、加藤 清正、可児 才蔵らがいち早く気づき応戦した。

残念ながら家康の撤退を完全に妨害することはできなかったが、可児 才蔵を討ち取ることができた。黒田 官兵衛と加藤 清正は最後まで応戦していたが、降伏勧告により降伏した。

そして南部で殿を務めていた本田 忠勝と福島 正則はどちらとも戦死した。しかし西軍の毛利 輝元がこの戦いで戦死した。



「そうか・・・輝元さんが戦死しましたか・・・彼の為にもこの勝負にけりをつけましょう」



「龍剣殿、我はいつでも追撃する準備を整えておるぞ」

「わたしもだ」

「我も」



「わかりました。全部隊に通達せよ!『鳴くまで待っているホトトギスを追え!』以上!」



「「「「はっ!承知!!!!」」」」



第三次関ケ原の戦い…追撃戦始まる!


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