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エピローグ~おもらしからはじまる恋(1)
廊下を歩き、すっかりおしりが冷たくなった沙織を、保健室の暖かい部屋の空気が包み込んだ。いつもおしっこを漏らしてやってくる沙織に、幼稚園の保健室の先生はにこやかで暖かかった。
《しょうがないね。我慢できなかったんだもんね》
そう言いながら、沙織のパンツを下ろす隣のベッドに、涼が横たわっていた。
《涼くん、ここにいたんだ・・・探したんだよ》
「沙織、おしっこ漏らしちゃったんでしょ?」
涼が身体を起こして沙織を見るなり言った。涼のベッドの傍らに立ったままうつむいていた沙織は、涼の言葉に驚いた。
「え・・・どうして分かるの?」
「沙織、幼稚園でよくおもらししてたから」
「そうだったんだ・・・」
沙織はどうしていいか分からないまま、黙って立っていた。すると、
「おしっこ、気持ち悪いでしょ? 脱がせて、拭いてあげる」
涼がそう言って、おもむろにベッドの脇の引き出しを開けた。そこにはパンツとタオルが仕舞ってあって、涼はそれらを取り出した。そして、ベッドの淵に腰掛けると、前に立っている沙織のブルマーに手を掛けて脱がせはじめた。




