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飛ばされ魔王のデタラメな毎日  作者: 遊希
魔王、始めました
9/15

009◇監禁少女と嫁候補


一ヶ月ぶりの投稿いつもやんかです。


いま、テスト期間ですが書きました。






(なんだかなあ)


先程から思うのだが、この状況は一体なんなのだろうか。

端から見れば怪奇きわまりない、そんな現状に燎牙は心中で溜息をついた。



いきなり「ザイツォーヴァ」、と名乗る邪龍が現れ、どうしようかと焦っていたのだが、どうにもこの「災厄の邪龍」殿はおしゃべりのようで、先程からずっと会話を続けていた。


燎牙の存在が気になった(異世界転移してきたからだろう)から飛んできてみただの、先程の魔法は面白いが儂のもなかなかだぞだのから始まり、今は昨日の晩飯の話になってしまっている。


なんだろうか、この胸にひっかかる疑問は。


(伝承でも一際有名な龍だよな、コイツ。なんかいろいろブチ壊しな気が………)




そんな現状などお構いなしに、ザイツォーヴァは喋り続ける。


(ま、敵じゃないならいいか)


思わずそう考えてしまう燎牙も、「なんだかなあ」と呼ばれるに相応しいような気もする。




γγγγγγ






「………時に、リョーガよ」


そう言って、急に居住まいを正したザイツォーヴァ。

まあ、居住まいといってもあぐらかいてたから正座しました、みたいな感覚で、再び地面に足をつけただけであるのだが。


「急になんだよ」


「お前、「ダルコ」に会ったことはないか?」


「ダルコ? 誰だ、そのナ○コみたいな名前のやつは」


やたら力が抜ける名前だ。

名前からして女の子だろうか、こう、ウゼーとかダリーとか言ってそうだ。

だからダルコなのかもしれない、などと予想した。

怠い子=ダルい子=ダル子=ダルコなのかも。


「いや、決して女の子などではないわ!」


「じゃあどんなやつだよ」


「男。金髪。ちょっと変人っぽい。あと変身が上手で、やたら煩い」


「どこかでみたような………」


金髪?

ウチのメイドも金髪だけど、あれはナルフェルだしなぁ。

大臣の中にも何人か金髪がいたような気もするが、ダルコなんて名前のはいなかったような気がする。

変人?

ニコニコ少年とか姉系サキュバス(マリエル。一度戴冠式の後に会っている)とかいるけど、そんな変人ってわけでもないよな。


変身が上手でやたら煩い?

………なんだろう、一人称が「我輩」とかいうアイツしか、もう浮かばないのだが。

そういえば最近は出てこないな、アイツ。

餓死でもしたんだろうか。


「………我輩を殺すなっ」


「うぇい、びっくりしたわ。つか、今回は実体化なのね」


突然燎牙の横に立っていたエセ神様もといダルコ様。

いつも通りの天空人風トーガではなく、今日はスーツを着ていた。なぜスーツ。


「いや、燎牙とあいつにしか見えてないぞ。一応ネ申だしな」


「なあ今の神、なんか変じゃなかったか? 気のせいか?」


「大丈夫だ、問題ない」



やはりダルコなどという名前が発覚したところで、エセ神様はいつも通りなので安心した。

というか、神にも名前があるのか。

名付け親はどういう思いで、こんなかったるい名前をつけたんだろうか。


「おい、いろいろ突っ込むところ満載でありがたいが、ちょっとあっちに行っててくれないか?」


「はあ、別に構わないけど。なんだよ内緒話かよ」


そういってちょっと邪険に扱うダルコに、燎牙は苦笑しながらその場を後にした。





ちょうどその時だった。



破壊した応接室の壁の穴から、先程到着した救護隊の兵士が出てきた。

そのまま急いで燎牙のもとに走り寄って来る。


「へ、陛下! 少しよろしいでしょうか!?」


「な、なんだ、ずいぶん慌てて………? どうした?」


「屋敷の地下牢で、グレナレイト伯爵の御子息と御令嬢を発見致しました。御二方とも大分衰弱しておられますが、御子息のソルファ様が陛下に話があるとのことで―――」


「わかった、案内しろ」


燎牙は二人が無事だという報告を受け、安堵した。

実は、ここへ来る途中でグレナレイト伯爵に二人の子がいることは把握していたが、その二人がいないことが気掛かりだった。

監禁か、あるいは殺されたか。

殺されてないことを祈っていたが、監禁で済んでよかった。


先程の兵士に案内されて地下牢に入ると、手前の牢には金髪の男――ソルファ・グレナレイトがいた。

救護兵に治癒魔法をかけてもらっていて、顔色は悪いものの元気そうだ。


燎牙は目の前までいくと、目線を合わせるようにしゃがみ込む。

この格好は、クゥに「はしたないのでやめてください」とか言われたことがあるが、そのクゥも今はグレンと通信を行っている。


「よぉ、ソルファさん。大丈夫か?」


「へ、陛下? こんな格好ですいません………」


彼は、自分が壁にもたれていることをさして謝ったのだろうが、むしろここで慌てて立とうとするほうが、思わず「もっと自分の体を考えろ」とでも言ってしまいそうだ。


「ああ、構わん。気にすんな」


「申し訳ありません………」


「で、俺に話があるって?」



壁にもたれたままのソルファに、少し真面目な顔をして尋ねる。

本来なら、もう少しゆっくりさせたい所だが、事後処理の関係でそうもいかない。


ソルファは、一瞬の間逡巡したが、やがて口を開いた。


「………父であるヴォルア・グレナレイト伯爵は、ヤツに………ロックフォール伯に殺されたんです」


「………」


まあ、薄々わかってはいたが、改めて聞くとやはり怒りが沸いて来るようだ。そのぶつける先、ジャバルは自ら処刑してしまったが。


「ヤツの目的は二つ、金と王位でした。自分の私設軍をこっそり用意していたヤツは、その軍の増強の為に父の領土を狙ったんです。事情がわからないまま父は暗殺され、代行統治だと言い張り侵入してきた伯爵に、僕たち兄妹は監禁されてしまいました」


「………なんで、ジャバルはお前らを殺さなかったんだ?」


「父の財産、それがヤツの目的の一つの金につながるからです。無論、父は息子の僕にしかその場所を教えていないので、僕が口を割らなければバレることはありません」


つまり、ソルファは遺産を渡さない為に、ずっとジャバルの拷問に耐えていたのか。

傷の具合からしても、とてもではないが、軽い拷問だったとは考えにくい。


「………よく、頑張ったな。すまなかった、遅くなって」


「そ、そんなっ。頭をお上げ下さい!」


あ、つい。

日本の悲しい性なのか、頭を下げることに慣れてしまって、自然に直角になってしまう。魔王だから、頭を下げる機会もへる筈だが、おそらくこの癖は治らないな。いかんいかん、治さなくては。


「………で、それから?」


「あ、はい。それで、父が亡くなって、領地を統治する人がいなくなってしまいました」


ちなみにいえば、ジャバルの領地も「領主不在」となり、別の統治が統治しはじめるか、他領に併合されるだろう。


「そこで、僕が伯爵になり、領地を継ごうと思うのですが。大丈夫でしょうか?」

「………伯爵判定を受けて、それが通れば問題ねぇよ。そうか、グレナレイト伯爵になるのか」


「ま、まだ伯爵になったわけでは………!」


慌てるソルファを見て、燎牙は笑った。

そして、ふと気づく。


「ソルファ、お前の妹はどこにいるんだ? 挨拶だけでもしとかねぇと、さ」


間違いなく、ひどい拷問をされて苦しんだであろう、ソルファの妹。

彼女も大変だったろうに、などと思う。

男ですら、あの様子だ。

まして、女である妹さんが監禁と拷問なんてもの耐え切れるはずもない。


「ああ、妹はとなりの牢にいるそうです。会ってやっていただけませんか? 妹はまだあなたが魔王だということを知りません。新しい魔王がどんな人なのか、知りたがっていましたし、どうでしょうか?」


「ああ、大丈夫心配すんな」


そういって踵を返すと、後ろに手をヒラヒラと振りながら牢を出た。









「………あなた、は?」


結論から言えば、妹は拷問なんてレベルでは済まされなかった。

体中は傷だらけ、今は毛布を被っているが、さっきまでは裸同然に引き裂かれた服を着ていたらしい。

家系なのか、兄と同じ美しかったであろう金の髪は、くすんで黒っぽくなっている。

貞操だけはどうやら無事なようだが、流石に怒りを抑え切れず、石の壁を殴った。

後ろから兵士の宥める声が聞こえて来るが、気にしない。


兄と同じように壁に持たれている妹――ミュス・グレナレイトの前に、またしゃがみ込む。


「………はじめまして、俺はリョーガ・クジョウ。魔王をさせてもらっている者だ」


「まっ、魔王様っ!?」


あまり開いてなかった目を目一杯見開き、驚きを露にするミュス。

なんだか即座に無理して跪づきそうだったので、止めたが。


「こ、こんな格好で申し訳ありません………ッ!」


「ああ、気にすんな。てか、兄妹で同じことをいうのな、お前ら」


「………兄は、無事なのですか?」


「ああ、無事だ」


すると、ミュスが大きく息を吐く。兄を心配していたのか、ホントに良い兄妹だな。まったく許せんなあの肉塊ナメクジ男め。来世でも殺さないと気が済まないぞ、全く。


「………体は大丈夫なのか?」


「え、あ、はい。おかげさまで良くなりました」


傷痕のせいで、ちっとも大丈夫そうには見えないが、元気はあった。

なら、もう大丈夫か。


「………ここに兵士は残していくから、あとはそいつらに何でも言ってくれ。力になろう」


「あ、ありがとうございますッ」


そして、燎牙は牢から出ようとして、


「あのッ!」


ミュスに呼び止められた。


「?」


「………私、前から決めていたんです。16になったら、魔王様に仕えたいな、って」


とても真剣な眼差しだった。

少なくとも、それが伊達や酔狂で言っていることではないとわかる。

ミュスは続けた。


「昔、先代のロズモイ様に命を救われてから、魔王様に仕えることを夢見ていました。どんな形であれ、そばに置いていただけたら、私は幸せです。ですから―――」


「………それは、お前の、ミュスの願いなのか? 兄のため、とかではないんだな?」


「はい。私の希望でございます、魔王様」


やれやれ、全く。

燎牙はため息をついた。

命を助けたのは、先代のロズモイ二世であり、俺ではないのに。俺自身は、勝手に暴れ回って竜を一匹焼き殺しただけだというのに。

何故、この娘はこんなにも真っ直ぐに俺を慕えるのだろうか。


………悩むのは、よくないな。


というか大体、身の回りに仕官するようなポジションなど余っていただろうか。

メイドはナルフェルや、最近喋るようになったラクリエルやジュリアンナ達がいる。

補佐は、クゥが完璧すぎてやることがなくなるだろうし、参謀とかには出来ない。


もう、残る道は一つしかなくなった。というか、そうする他にない気がする。

だが、本当にそれでよいのだろうか。


「………なぁ、ミュス」


「はい、魔王様」


まぁ、俺魔王だし、大丈夫だよな。


「お前さ………、俺の嫁候補になれよ。てか、それくらいしかポストがないからそれで勘弁な」


苦笑して告げた言葉は、齢16の少女の頭を沸騰させるには威力がありすぎたらしく、しばらくミュスは俯いてプルプルしていた。

(………やっぱ急すぎたかねー)


べつに、発言することを軽々しく決めたわけではない。

とはいえ、あとには退けない。あとは、ミュスの返事を聞く限りだが―――


「……こ…で」


「?」


「よろこんで、そのお話お受けします、魔王様!」


なんだか笑顔で答えられて、思わずぽかんとした。


「………私なんかでよければ、よろこんでこの身をあなたに捧げますわ」


ミュスのその笑顔には、一筋光る線があった。







γγγγγγ


(嫁候補て………、彼女もすっ飛ばして、ねぇ)


なんとなく、燎牙はさっきの発言を恥じていた。

別に間違ったことを言ったわけではない。

だが、心のどこかではなにかモヤモヤとしたものがあるのを、無視することは出来なかった。

(まぁよろこんでたし、いいか………)


γγγγγγ






ソルファてミュスを部下に任せ、外へ出てくると、あのエセ神様とザイツォーヴァが待っていた。


昔話はどうやら済んだらしい。

そもそも、昔話なのかどうかも与り知らぬ所なのだが、燎牙はそうと決め付けていた。


近づいていくと、なにやら二人(?)がニヤニヤしていた。

まぁ、片方は龍だからニヤニヤしてたら怖いが、そう見えるし実際そうだろう。

なにそれこわい。


「………なんだなんだ、そろいも揃ってニヤニヤして」


「いーやー? ただ我輩少しお前を見直したなぁ」


「?」


「妾はリョーガのことを誤解していたやもしれぬ」


「??」


何を言ってるんだこいつらは………?

見直し、だの誤解していた、だの、全く話が見えない。

大体さっきから続くニヤニヤも気になるし………。


「よもや、『嫁候補』にまでするとは………」


「全く、傑作モンだろうコレ!」


「アッ、聞いてたのか!?」


「指を見てみろよ、ったく、我輩を忘れちゃ困るなぁ」


言われて指を見れば、そこにはいつの間にか指輪が。


こんな裏技があるとはな。


「………そーいや外せんのだったっけ、コイツ」


「まあ、べつに害はないからいいじゃないか」


そう言って、ダルコ(エセ神様)は笑った。

太古の世界から生きている神様が何故現在の文化に浸りまくってるのかとか、とにかく拉致って拷問して吐かしたいことは山ほどあるが、まあ今は聞かないでおこう。

半日くらい必死で語られたら困る。


「良からぬ想像してるところ悪いが、ちょいと話がある」


やけに改まった、ダルコに燎牙も自然と緊張した。


「………九条燎牙、実はな―――」


「まぁなんだ、それは妾が話そう」


三万年に一度あるかないかくらいの真面目さを「んだとコラ!」押しのけ、ザイツォーヴァが切り出した。

後ろでしょげているお兄さん―――もといジジィを全力で無視して。


「………今日ココへ来た理由を話そう」


「………」


「実は、前々からリョーガの強大な魔力と、ダルコの懐かしい魔力を感じておってな。何回か気になってはおったのじゃが………」


「なんか飛んできそうだったから、我輩が釘を刺したんだよ。コイツ強いやつに惚れるからなー、燎牙なんか見せたらイチコロだろって思ってな」


「………お、おいおい。勝手に話を進めんなよ」


だが、俺の注意など聞く耳持たぬとばかりに二人(?)はさらに語り出す。

てか、まさかザイツォーヴァの性別って………。


「それでな、やっと今回許可がおりたから飛んできたんじゃ。そしたら案の定戦っておるではないか」


「ジャバル戦だな。いやー、あれは燎牙の初戦にしちゃあ役不足だったかなー」


「うむ、確かにな。だから、妾が直接試したくなってな」


「タァァァァァァァイムッッ!!」


「「!」」


なんだか知らない間に重要な会話が流れていきそうな気がしたので、思わず叫んだ。

ありったけ声をだしたのは久しぶりである。


「………、はい、確認タイムな。まず、ザイツォーヴァ」


「む? なんじゃ?」


「お前、まさか雌なのか?」


遠慮がちにではあるが、燎牙がそうストレートに聞くと、ザイツォーヴァはケロッと答えた。


「うむ。妾は女子おなごじゃ」


「………じゃあ、一人称の『儂』はどこへいったんだよ?」


「ああ、アレはな。妾の父上の真似じゃよ。ああしておけば、妾の父上は無敵であったから誰も襲ってこないんじゃ」


………中々、はいそーですかって言えないんだな。

と、燎牙は今更気付いたがもう遅かった。


「………じゃあ、惚れるのがなんたらかんたらは?」


「ああ、それなら今から確かめようぞ。妾は―――」


そういって、ザイツォーヴァは臨戦体勢になる。

翼を羽撃かせると、あたりには烈風が疾る。

首を反らせ、咆哮。

木々が騒めき、地が揺れる。


「リョーガ、お前を試すぞ。もしリョーガが勝てば、妾はリョーガのモノだ!」


そうして、無理矢理戦わされた。





γγγγγγ

γγγγγγ





結局、二度目の「神撃之嵐槍グングニル」を放つことはなかった。

そもそも燎牙は戦わなかった。



臨戦体勢のザイツォーヴァの眼前で、「敵対もしてねぇのに、女に魔法を撃てるかよ………」と、地べたに胡座をかいて座った燎牙。


その姿になんかやられたのか、「………うう、卑怯だ。惚れたではないか!」などと某芸人よろしく叫んだあと。


なんか急に体が光りだして、みるみるうちに巨体が小さくなり―――




「リョーガぁ~」


「だぁぁくっつくなエリス! 胸が! 胸が当たっとるって!?」


「妾は胸が自慢じゃからな! なんなら更にばいんばいんになろうか?」


「いいから! ふしだらだからとりあえず離れてくれ!」

「よいではないか、よいではないか~」



今に至る。




な ん だ こ れ は 。

どうやらデレた。



―――彼女は、エリス=ラル=ザイツォーヴァというらしい。

龍神族で、一応神なので変身とか出来るらしい。

変身した姿は、なんというか反則だった。


長く黒い髪は真っ直ぐで美しい。

背は平均くらいだが、アンバランスとも言えるほど大きい胸と臀部―――尻が彼女魅力の象徴の一部なのは間違いない。

さらに、(人間ではないが)人間とは思えないほど美しく、それでいて可愛くも艶やかにも見える。

見た目は18歳くらいにも見えるし、もっと若くにも年上にも見える。


もっとも、実年齢は軽く八桁を超えるが―――


「なんか今すごーく失礼なコト考えなかった?」


考えなかったことにしておくのが一番だろう。

着ていた服は、何と言うか。

もう、着物にしか見えない。

というか、今風(地球)の、丈の短い浴衣みたいだ。

これは、ダルコの入れ知恵だろうか。


「リョーガぁ~」


「だぁーもぅ! なに?」


「なんでもないのじゃ!」


「………………」


ともかく、こうして燎牙には嫁候補(?)が二人も増えた。

や、マジで勘弁して欲しいのだが………。







………アカン、フラグふやしてもうた。


感想とかヨロシク(*´`)



γγγγγγγ


燎「…………」


エリス「あ、リョーガ!」


燎「よぉ、エリスか………ってそんな抱き着くなッ!」


エ「よいではないか! 妾とリョーガの仲ではないか~」


燎「………まあ嫁(仮)だがな―――、いやなよかんが」


ミュス「あ! リョーガ様!」


燎「………一人増えたよコンチクショウ」


エ「む、誰かと思えばグレナレイトの小娘か。妾の愛しのリョーガに何の用じゃ?」


ミ「ち、ちょっと! リョーガ様から離れなさいエリス! 私のリョーガ様になんて淫らなことをッ!////」


エ「なに、うでに抱き着いただけじゃが、何か問題があったじゃろうか?」


ミ「なっ………!!」



燎「はーい、淑女のガチンコ対決が始まる前に次回予告でーす。次回は第一章の締め括りになるね「◆010◆」をお楽しみにー」


エ「まぁ、お主には胸がないからムリじゃな」


ミ「ひっ、人並みなんですーッ!!」


燎「………人の頭上で喧嘩すんなよ、ッたく………」








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