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その男辻

松浦となんだか腐れ縁ができたみたい。

そして腐れ縁がまた増えるー

「あぁ…すまん長々語りすぎたね」

照れたようにみさに言う。

「いいよもっと聞かせてよ」

そうやってこちらに笑顔を向ける。めっちゃ可愛い。好き。本当に好き。

「昔話ばっか聞いてもつまらんやろ」

と笑いながら言うと拗ねたように頬をふくらますみさ。

「松浦くんと仲良くなったきっかけはなんとなく分かったけど…辻くんもいたよね?」

あーもう拗ねたような表情も可愛い。大好き。

「辻かぁ…まぁついでだし語るかぁ…」




菅野との一件つかの間の平穏が訪れた。

…と思ったがー

勢いよく教室の扉が開く。

「久里鬼ぃ!」

また来た。テコンドー筋肉お化け。またってかずっと来るやん。

「お前毎日来るやん。」

「うるせえよお前鷹鬼以外に友達いなそうだし来てやってんだよ。ところで鷹鬼は大丈夫なのか?」

「まだ傷は痛んでそうだけど近いうち退院出来そうだってさ」

「おぉそうか!それは良かった!」

松浦は嬉しそうだ。もちろん俺も嬉しい。

すると背後から声をかけられた。

「おぉ鷹鬼の復活か!」

ーこの男の名は辻。

「辻って鷹鬼と仲良かったのか」

笑顔でそう言う。

「おう1度ぶっ飛ばされてからなんとなく仲良くなってさ」

笑いながら辻が言う。

「ぶっ飛ばされるってお前何したんだよ」

「いやさお前のことを鷲鼻で鼻がぼっくりしてる鼻ぼってバカにしてたら鷹鬼怒っちゃって」

相変わらず辻はニコニコしながら言う。

「おう辻。次は俺からぶっ飛ばされろ」

辻にパンチを叩き込む。その場で崩れて意識が飛んだみたいだ。知るか。

「さーて授業受ける気にならんし鷹鬼の見舞いに行くかぁじゃあな愉快な仲間たち」

「自由すぎんだろ…」松浦が呆れたように呟く。

俺はタバコに火をつけ鷹鬼のいる病院へ歩き出す。

ふと気づいた。いや待てよ。午前中から面会に行ったら迷惑じゃないかな?病院的にも鷹鬼的にも。んー迷惑をかける訳にはいかない。どうしよう。そうだ!ダーツをして時間を潰すためにアンジュ行くしかない!

俺は足早にアンジュへ向かった。

アンジュの扉を開ける。早くダーツしたいから。

「いらっしゃいませ!」

明るいみさの声が俺を包む。あー幸せ。もういいダーツしない。カウンターでずっとコーラ飲む。鷹鬼の見舞いは時間あったら行こう。

「今日もコーラお願いします」

「うふふいつもコーラ飲んでる久里鬼くん。私も頂いてもいい?」

「いいっすよどんどん飲んで!」

その日俺は夕方までアンジュまで入り浸った。


鷹鬼の事がめっちゃ心配。

だけど迷惑になったらいけないからアンジュに仕方なくずっといた。夕方には見舞い行くから!

アンジュに住みたい。

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