動きだす菅野達
呼び出された鷹鬼と俺。
どうなる事やら。
この日俺と鷹鬼は菅野の仲間に呼び出されていた。
「なぁ鷹鬼…俺今日は喧嘩の気分じゃないダーツしたい。ダーツしたいからこそアンジュ行きたい。」
「…嘘つけ。最近アンジュ行ってもすぐ疲れた!休憩!って言ってカウンターにずっといるだろ。」
ーーあぁバレてた。恥ずかしい。
たわいも無い会話をしながら呼び出された空き地に着くとそこには3人の男が待っていた。
バットを握りニヤニヤしている筋肉野郎。満上。
淡々とシャドーをしている細マッチョボクサー。岬。
静かに目をぎらつかせている。井出。
菅野の影に隠れて目立たない3人だがどいつも頭を張れるレベルの実力者達だ。
「わざわざ3年の幹部クラスが迎えてくれるとはな」
挑発的に言ってみる。
「3人で来るって事は1人じゃ勝てねえ自覚はあるんだろ?先輩方」
鷹鬼も挑発的だ。なにやだ鷹鬼の言い方かっこいい。機会があったらこっそり使おう。
一瞬の間を起き3人が一斉に飛びかかってくる。
満上がバットを振りかぶってくる。
「うわっ危ねぇよこの野郎!」
そう言いながら片手でバットを受け止めカウンター気味に鳩尾へパンチを叩き込む。
「ーーっぐほっ」
鳩尾へ打撃を受け頭が下がる満上。すかさずヘッドロックし膝蹴りを顔面にいれ終了。
タイミングを同じくして鷹鬼は井出の回し蹴りに合わせてカウンターで回し蹴り。
見事顎を打ち抜きそこで井出の意識は飛んだ。
その刹那「調子にのんなガキ共が!」
岬がボクシングで鍛えたストレートを繰り出す。
ーだがその拳が俺らに届く前に鷹鬼の蹴りが顔面をとらえ俺の拳が脇腹へ刺さる。
声を出すことも叶わずその場で崩れ落ちる。
一気に2人の攻撃を受けるとか流石に可哀想。
なんかごめん。
「幹部クラスでこんなもんかよ。」
肩透かしを食らっている横で淡々と鷹鬼は靴裏に着いた砂を払っている。
ふいに鷹鬼と目が合う。
「…次は本物が来るな。」
「上等だろ。誰がきても潰すだけだ。」
そう言い2人で笑い合う。
笑い合ってるが2人の目にはこれからくるであろう戦いへの闘志が宿っていた。
「…思ったより早く終わったしダーツでも行くか?」
「うん絶対行く!何があっても行く!何故なら俺はダーツが大好きだから!」
やれやれと呆れ気味の表情を浮かべた鷹鬼とテンション上がって満面の笑みの俺は歩き出した。
正面からぶつかる事しか知らなかった俺。
組織の汚さを初めて知る事になる。




