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新しい仲間と嵐ヶ丘の王

平穏な日々が一番だけど

やっぱり色々騒がしくなってたよね。

とある日の昼休み俺はパンを食っていた。

パン食って一服してお昼寝でもしようかな。

なんてのどかな日々だろう。

最近は平和だし恋しちゃってるし

やっと普通の学生ができる。

と思ったのもつかの間教室の扉が勢いよく開けられる。

「久里鬼ぃ!タイマンしろや!1年のトップは俺がもらう!」

えぇ…何あの筋肉…絶対やべー奴じゃん。

周りの生徒達が口々に言う。

「あれ松浦だ…」「ずっとテコンドーやってて大会でも優勝したとか…」

あー終わった。テコンドーとか格ゲーでしかみたことない。マジ無理。

「久里鬼ィ! お前が力の鬼だとか騒がれてるらしいが……この俺の蹴りを止められるか?」

ご飯の途中だし絡まれる理由も理不尽だし。

だんだんイライラしてきた。

「御託はいいからさっさとやろうぜ」

あー言っちゃった。やべー奴に言っちゃった。

先立つ不幸を許して欲しいみささん。

空気を切り裂く音と共に松浦から蹴りが放たれる。

ーー速いっ!けど鷹鬼より遅い。

蹴りが届く前に先にパンチを打ち込む。

「ガバッ…!」

倒れ込む松浦。

残りのパンを食べてしまって俺は言った。

「悪くねぇ蹴りだった。でも……あいつ程じゃねぇな」



放課後。鷹鬼と廊下を歩いていると一際危ない雰囲気を放ちながらこちらへと歩を進める一団が近づいてくる。嵐ヶ丘の現トップ"菅野"とその取り巻き達だ。

今日まで喧嘩してきた奴らとは格が違う。

鋭い目つき。張り詰める空気。こいつは強い。

確信せざるを得ない。

俺と鷹鬼は立ち止まり睨みつける。

菅野は二人に冷たい視線を投げかける。

「お前らが《双天鬼》か。最近、好き勝手暴れてるらしいな」

「どうも先輩。俺が久里鬼でこっちが鷹鬼。以後よろしくっす。」

そう菅野に言いながら拳を握る。

菅野は表情を変えず言い放った。

「俺が留守の間に黒牙をやったらしいな。だがな、あいつらを潰した程度でトップを名乗るなよ」

軽く挨拶変わりに一発いれてみるか。

動こうとした瞬間。

「今じゃねぇ。……無駄なタイミングで拳を使う必要はねぇだろ」

鷹鬼に制される。

「ふん…まぁいい。いづれ俺の前に立ってみろ。」

そう言い残し菅野とその一団は通り過ぎて行った。


「…鷹鬼あいつらとやるのが楽しみになった。」

「…そうだな。強い相手だからこそやる価値がある」

珍しく鷹鬼もこれから始まるであろう喧嘩にワクワクしている。

双天鬼の2人を奮い立たたせる程菅野の王者たる風格は凄まじいものだったーー

絶対王者。楽しい喧嘩ができそう。

早くやりてえ。

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