動き出す狂極連合
その報せは急だった──
自室でスマホをいじっているとふいに着信画面に切り替わる。
"うねうねリーゼント"
アイツから電話してくるなんて珍しい。
「おう。どうした?」
「……桑原君が!久里鬼さん…早く来てください!」
桑原…?誰っけ…?あぁリーゼントか。
という事は今電話口で話している女性は
リーゼントの好きぴ"ゆい"
「どういう事だ?今どこにいる!」
思わず語気が強くなりそのまま家を飛び出す。
マジウケの好きぴに告げられた場所に向かうと
既に鷹鬼が到着し立ち尽くしていた。
その視線の先には───
血と泥で汚れ横たわり喘ぐように息を
するうねうねリーゼントがいた。
「………せ…先輩…すみません……狂極連合がいきなり来て…なんとか2人は…やったんですが…最後に………。」
「……大丈夫だ…うねリー………。」
「このままでは松浦先輩と辻先輩も…。」
その言葉を聞くと瞬時に鷹鬼はきんに君と辻に
電話を始めた。だが虚しくコールするだけ。
「………クソっ!!」ビクッ!
鷹鬼の声が怒りで震えている。その怒りの声を聞いて俺は震えている。だってあれじゃん。普段クールな人が怒ったら何倍も怖いじゃん。
「おい。うねリーの好きぴ!こいつ今すぐ病院に連れてってくれ。後は俺らに任せろ。」
「は…はい!ありがとうございます!」
涙を拭いながら好きぴはリーゼントの体を支える。
俺と鷹鬼は示し合わせたかのように同時に
別方向へ走り出す。
「松浦ァ!辻ィ!どこだ!」
普段冷静な鷹鬼だが焦りが見える。
「きんに君!辻!返事しろ!」
今ばかりはふざけてる場合じゃないし普通に呼ぶ。
そして俺は河川敷の土手でぐったりとしている
きんに君を見つけた。
すぐにかけより声をかける。
「どうした?何があった?プロテインの副作用か?」
矢継ぎ早に質問をする。
「ちげーよ…バカ。狂極連合のやつらが…3人で来てよ…1人は倒せたけど…残りの2人にやられちまってこのザマだ…すまねぇ…。」
「謝らなくていい!よくやったな!後は俺と鷹鬼に任せてろ!」
あときんに君よ。男が"…バカ"って言うな。前に点々つけてバカって言うな。
"…バカ"はツンデレ女子が言うからたまらないんだ。
「狂極連合…どんな奴らか知らねえが絶対に潰してやる。」
怒りのまま俺は拳を握りしめた。
避けては通れぬ狂極連合との抗争の火蓋が今落とされたのだった。




