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挨拶

一応みさぴの兄さんにも

お付き合いの報告しとこうかなぁ。

将来の義兄さん予定だし。

みさぴと付き合って数日が経ち

俺はアンジュにいた。

「なぁ…みさぴ。」

「ん?何?」

「無事お付き合い始めたしさ。タカさんに挨拶しときたい。なんだかんだ関わりあるし。」

「律儀ねヨッシー。」みさぴが笑いながら言う。

素敵だよぉ今日も笑顔が輝いてるよぉ。

「タカさんはこの辺りに住んでるの?」

「んータカ兄は金田市に住んでるよ。」

金田市。ちょっと離れた市だ。かねだしだよ。

「次の休みの日にでも行こうぜ。」

「いいよ。付き合って初めての遠出だね。」

あー幸せ。しゅきしゅきビーム。


ーーーその週の日曜日。

俺とみさぴは金田市にいた。

金田市って少し中心から離れた場所にはのどかな田舎風景が広がってる。

河川敷を2人で歩く。

「おっ見てよ。あんなとこにでっけえ犬がいる。」

「あっ本当だ。放し飼いかな?」

「ここって市の外れの田舎の方だしそうかもね。」

犬は放し飼いだけど俺はみさぴを離さないよぉ。

しばらく歩いて住宅街へと着く。

「おぉすげえ!猛里探偵事務所だって!なんかかっこいい!」

「こんなとこに探偵事務所なんかあるんだ。」

するとふいに声をかけられた。

「すみません。どこかで黒くて赤い首輪した犬見かけたりしませんでした?」

中学生くらいの幼い感じの男の子。

「黒い犬…?あぁさっき橋のとこにいたやつかな?みさぴも見たっしょ?」

「ちょっと遠かったから…自信はないけどそういえば赤い首輪もしてたかも。」

「ありがとうございます。見に行ってみます。」

そう言うとその子は友達の元へと戻る。

その子の友人は外人さんみたいだった。へー外人さん住んでんだこの辺。

「さっきの放し飼いじゃなかったんだ。」

「そうみたいね。逃げ出しちゃったのかな?ってヨッシー!危ない!」

「ん?ってマジで危ねぇ!」

見知らぬ男がバットで殴りかかってくる。

バットを片手で受け止めその男の鳩尾に拳を刺す。

「まだまだ改良の余地ありそうじゃの…」

男はその場に崩れ落ちた。

「なんだこいつ。行こうぜみさぴ。兄ちゃん達もこんな危ねぇ奴には気をつけなよ。」

「はい!なんだかすみません!」

色々ありながらもタカさんの家に着く。

「やぁ。久里鬼君とみさじゃないか。2人揃ってどうしたの?」

「お久しぶりです。みさとお付き合い始めたんで一応挨拶しようと思いまして。」

「律儀なんだね。久里鬼君は。みさ…良かったたじゃないか。2人共仲良くね。」

「ありがとうございます。あの…話変わるんですけどさっき見知らぬ男からバットで襲われたんすよ。この辺って治安悪めなんですか?」

「もしかして探偵事務所の辺りかい?あそこは色んなゴミを集めて何か作ってる危ないおじさんが出没するんだ。あのおじさんにさえ気をつければ平和な街だよ。」

「そうなんですね。帰りも気をつけなきゃ。遅くなったらダメだし帰ろうかみさぴ。」

「うん。それじゃあねタカ兄。」

もう夕暮れだ。来た道を2人で戻る。

河川敷では遠くの方でさっきの子達と犬が戯れている。

こののどかな感じ大好きだなぁ。

無事義兄さんに報告できて

めでたしめでたし。

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