侵入
妙に静かだ…。
違和感を拭いきれないが進まなければ。
敷地内を歩くが外には人の気配がない。
中からは相変わらず話し声や笑い声が響く。
周囲に明かりはない。
廃工場内からもれる僅かな光を頼りに先へ進む。
割れたガラスの破片を踏む音がやけに響く。
「外はやけに静かだな。普通は見張りとかいてもおかしくなさそうなのに。」
「…あぁ俺も違和感を覚えていた。何があるか分からん。慎重に行くぞ。」
なんなく入り口まで辿り着く。
入り口のシャッターはまるで誘い込むように開け放たれている。
「あっけなく中に入れそうだけどなんかヤバない?」
「…先に俺らで行ってみるか。」
「そやね。ズッ友達は周辺気にしてて。」
そうズッ友達に告げると俺らは中へと足を踏み入れた。
その刹那ーーー
入り口のシャッターがけたたましく音を立て降りてくる。と同時に外から複数の怒号が聞こえる。
「マジかよ。分断されたか。」
「…めんどうだな。」
外からリックがシャッターに体当たりしながら叫ぶ。
「ちくしょう!あかねえ!鷹鬼!久里鬼!外は俺ら5人でなんとかする!」
争う声や激しくぶつかり合う音がする。
「すまん!こっちからもどうもならんしそっちは任せたぞ!死ぬなよ!ズッ友!」
ザザッ…ザザッ…スピーカーか音がする。
「ようこそ。嵐ヶ丘。せっかく仲間を集めてきたのに残念だったな。」
「お?お前がギャッ「…てめぇが藤崎か。隠れてねえで出てこい!」」
鷹鬼ぃ順番こに喋ろうよぉ。こんな時は2人ともカッコよくあるべきだよぅ。
「別に隠れているつもりはない。奥で待っている。そのまま進んで来い。」
「よし!鷹「…行くぞ!」」
俺と鷹鬼は奥へと進む。
奥まで進むとギャッツがニヤついた顔をして鎮座している。その傍らには椅子に縛られた女性。
その女性を見るなり鷹鬼はひどく同様していた。
「…まさか…なぎさなのか…?」
鷹鬼はその女性の事を知っているみたいだった。
ギャッツが面白そうに鷹鬼へと問う。
「覚えているか?俺の事。」
鷹鬼はなぎさと呼ばれた女性。
なぎっちゃんから目を離さずに答えた。
「…お前の事知るはずもない!なぜなぎさがここにいる!答えろ!」
「だよなぁ。一々お前が下っ端だった俺を覚えてねえよなぁ。」イヤな笑みを浮かべる。
「俺はなあの頃お前が束ねていたチームの数百人の中の1人だった。あの頃に比べたら体もでかくなったし気づかないのも無理ねぇなぁ。」
「それによ。お前が守れなかった女は今俺のもんだ。」
なぎっちゃんは鷹鬼の好きぴか。鷹鬼は綺麗系な女性が好みなのか。ヨッシーは可愛い系のみさぴがだいしゅきでございます!みさぴしゅきぃ。
「……………っ!」前に出ようとする鷹鬼を制した。
「落ち着け!挑発にのるな鷹鬼!」
ギャッツはニヤニヤしながら言った。
「いい顔だ鷹鬼。思い出せよ。あの日の事をーー」
ギャッツってなんかやなやつ。
やっちまえ鷹鬼!




