怪物
皆の情報収集能力マジすげえ。
「ブラッディローズは路地裏のバーそして廃工場後をメインで集まってるらしい。そして今日は廃工場で幹部達の集会があると。俺らが3人で掴んだ情報はそこまでだ。」
そこまで調べるとかすげえなこの3人。
「…俺も廃工場。そして路地裏のバーまでは掴んだが今日の幹部会がどちらかまでは分からなかった。ありがとう。辻。」
鷹鬼も単独で情報掴んでる。すっごい。
えっなんか皆こっち見てる。どうしよう。
「廃工場か。しっかり準備して行かないとな。本当にギャッツやばそうだしさぁ!なぁ!準備は大事だよなぁ!」
勢いで誤魔化せたかな?
「確かに久里鬼の言う通り準備は必要だな。」
松浦ぁ準備の方に話変えてくれてありがとう。しばらく名前で呼ぶぅ。
辻が思い詰めた顔で言う。
「でも…いくら準備をしても藤崎は最凶の怪物だろ?正面から突っ込んでもなぁ…」
「最凶の怪物ねえ。だからこそやらなきゃな。逃げたりしたらそれこそやられちまう。あとこう言っちゃあなんだが俺だって最凶だったぜ?おみくじが。」
「すみません俺のせいで…俺がゆいに気を取られたばっかりに…」
マジウケがしょんぼりしている。しょんぼりーゼント。垂れ下がりーゼント。
「バカ言ってんじゃねえ!お前は悪くない。悪いのはマジウケの好きぴを利用したブラッディローズだ。お前の抱えてる悔しさは俺ら全員で晴らす。」
「久里鬼先輩…。」
マジウケは目に涙を溜める。
「なぁ…ちょっといいか?」
辻が遠慮がちに声を出す。
「これ以上俺らだけでやっても正直勝算は薄いと思う。だからさ…」
「…どうした辻。言ってみろ。」
「だからさ…黒天会のリックとポッターに応援を頼んだ方がいいんじゃないかと思って。」
きんに君は眉を潜めながら言った。
「そうだな。黒天会の奴らは正面から正々堂々とぶつかってきた。信用してもいいと思う。」
「頼めるなら…俺も頼んだ方がいいと思います。」
「ズッ友リック達なら多分力を貸してくれるはずだ。あの日喧嘩が終わった後なんだか戸惑いながらも"いつでも力貸す"的な事言ってたし。」
「…辻。連絡してみろ。」
辻がリックへと電話をする。心なしか緊張で震えてるみたいだ。
「嵐ヶ丘の辻だ。いきなりだがブラッディローズが嵐ヶ丘に宣戦布告して。」
「あぁ…そうだ。だから黒天会の力を貸して欲しくて。」
「うん。分かった。伝えておく。いきなりだったのにすまねえ。助かる。」
通話を終えた辻が笑顔で俺らに言う。
「リックとポッターが力貸してくれるってよ。」
「この間喧嘩したばかりなのに今回は共闘かよ。なんだかマジウケる。」
「黒天会と一緒なら心強いな。」
真剣な眼差しのきんに君。
「俺…何があっても次こそは絶対にゆいを…!」
おっ強がりーゼント。
「…藤崎。お前の時代は終わる。」
鷹鬼は窓の外を見ながら遠い目をして呟いた。
まさかのリックとポッターの参戦。
皆で頑張りーゼント!




