薔薇
まさかのマジウケが標的に。
そして宣戦布告をされる。
それは突然だった。
スマホの画面に表示される"鷹鬼"の文字。
「おいおいどうした?珍しいなこんな時間に。」
もう外は暗闇に包まれている。
「…今すぐ学校にきてくれ。辻と松浦も呼んである。」
そこで電話は切れた。
只事じゃないな。俺は急いで準備をし学校へ着く。
そこにはボロボロになったマジウケがいた。
リーゼントもしなしなに垂れている。
「おい!大丈夫かよ!」辻が慌てて駆け寄る。
「な…なんだよその姿…」震える声のきんに君。
「すんません…」倒れそうになるマジウケを支える。
「馬鹿野郎!誰にやられた!」
「ブラッディローズ…藤崎…」
「藤崎って…もしかしてギャッツの事か?」
辻が驚き尋ねる。きんに君は拳を握り震えている。
街で最凶と言われる男の1人ギャッツ。
「ブラッディローズが動くと…そう伝えろと…」
ちくしょう。マジか。あの男が動き始めたか。
「ふざけんじゃねえ!」俺は思わずコンクリートの壁を殴った。いたぁぁぁぁい。
「クソっ…桑原をこんなになるまで。」
きんに君も怒りで震えている。
「…よく生きて帰ったな。」と鷹鬼が一言。
「すみません…俺…何も出来ずに…」
「…気にするな。お前が生きて戻ってきた。それだけで十分だ。藤崎…か。必ず叩き潰す。」
「そうだな。藤崎が最凶なら最高の鷹鬼と最強の愉快な仲間たちでやられた分やり返す。」
「頼みます…俺も一緒に…」
「…当たり前だ。お前も新しい仲間だろうが。」
鷹鬼の頼もしい一言。おっリーゼントが少し上向き気味になったマジウケる。
それから俺らは教室へと場所を変え話し出した。
話し合いならアンジュだろうが!と思ったが今日はダメだ。そんな事言ったら藤崎の前にこいつらから絶対に殺される。そんな雰囲気だった。
「…本当にゆいがいたんだな?」鷹鬼が静かに問う。
「はい…!間違いないです…!だから…だから早く助けに行かないと!」
「ヘアスタ。お前の気持ちはよく分かる。だがな…それは多分罠だ。いくら好きぴでも罠に飛び込むような真似はするな。」
一瞬お前が1番飛び込みそうみたいな空気になったが気付かないふりをした。
「俺は…俺はゆいを助けたいんだ!」
マジウケは怒りのまま机を叩く。
「…桑原。お前の気持ちは痛いほど分かる。俺も昔守れなかった女がいる。だがな?感情に任せて動けば取り返しのつかない事になる。本当にお前が動けなくなったら誰がゆいを守るんだ?」
普段過去を語らない鷹鬼から不意にでた一言に皆驚いた。気にせず鷹鬼はマジウケの肩に手を置き続ける。
「…もう大丈夫だ。お前の想いは俺達も一緒に背負う。だから一緒に行くぞ。」
ブラッディローズと俺らの戦いが始まろうとしていた。
最凶と呼ばれる男率いるチーム。
ブラッディローズ。
俺らならやれるーーー




