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喧嘩からの卒業

誰も知らない。

嵐ヶ丘王の最後の喧嘩。

バシッ!バシッ!バシッ!

なんとか防いでいるが的確に急所を狙ってくる。

そんでもって速い。なかなか攻めに転じれない。

「どうした久里鬼!そんなもんか!」

俺は体がデカイ。故に速さを得意とする相手は苦手だ。相手のリズムを掴め。

攻撃が止むタイミングがあるはずだ。

バシッ!バシッ!バシッ!

なるほど。このタイミングか。次拳を叩き込む。

バシッ!バシッ!ふと攻撃が止む。…えっ?

ドゴォ!菅野さんの拳がボディにめり込む。

「ぐっ…はぁ!」

「こんな単純なフェイントにひっかかるとかまだまだだなぁ!」

「クソが。言ってろ。」

ジャブが頬に入る。

「これで終わりだな!今回は俺の勝ちだ!」

菅野さんは渾身の右を放ってきた。

「そうだ。これを待っていた。」

右ストレートをギリギリで避けそのまま右手首を掴みこちらへ引き込む。と同時に鳩尾に下から突き上げるように拳を刺す。

「ーーーーーっ」

声も出せないまま菅野さんが倒れる。

「今回"も"俺の勝ちだな。」

「…っはぁ。今日は勝てると思ったんだけどな。」

「高々王ごときで伝説には勝てる訳ねーだろ。」

「でもスッキリした。今日で俺は喧嘩卒業だ!」

「卒業記念だ。タバコやるよ。」

俺は菅野さんにタバコを差し出す。

菅野さんがタバコを受け取り俺も火をつける。

「ばーか。警察目指してるガキが未成年のくせにタバコ吸うんじゃねえよ。」

「うるせえな。お前なんか口が達者になったな。」

「菅野さん。これから頑張ってくださいね。」

「急にどうしたよ。まぁ任せとけって。」

俺と菅野さんは握手をしその場で別れた。



ーーーーー

「えっ?菅野さんと喧嘩したの?」

みさぴが目を丸くして驚いている。

「卒業式とお礼参りはセットみたいなとこあるからしゃーなし。」

笑いながら答える。

「思い出話もそろそろ終わろう。もう日付け変わっちまう。」

時計の針が0時を指す。

「あっ。日付け変わったね。ヨッシー!付き合って4年目おめでとう!これからもよろしくね!」

みさぴが笑顔でこちらを見つめる。めっちゃ可愛い。君は4年前いや出会ったその時からずっと天使だよぉ。しゅきしゅきビームだよぉ。キスミーベイベーフォーエバーうぇへぇ。

「おっ今日で4年目か。ちょっと待ってて。」

俺は奥の部屋から小さい箱を持ってくる。

「みさ。いつも一緒にいてくれてありがとう。これからも変わらず一緒にいたい。だから…結婚…してくれないか?」箱を開け指輪を差し出す。

「えっ…。」みさの目に涙がたまる。

「いきなりズルいよぉ。よろしくお願いします。」

泣きながら返事をしてくれた。

「長い間待たせてごめんね。鷹鬼達には卒業したらすぐにでも結婚するって言ったけどある程度稼げるようになるまではって思ってたからさ。」

マイエンジェルの肩を抱きながら言う。

「さーて今日は寝ようぜ。明日仕事休みとってんだ!記念に美味いの食いに行くべ。」

2人でベッドに入りみさぴの寝顔を見つめる。

今まで色々あったなぁ。…思い出したくない事も。

俺は辛い記憶を思い出しながらも目を閉じた。

学生時代後半は辛い事が多すぎた。

だがそれを乗り越えたからこそ今があるーー

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