最終決戦
黒天会と最後の戦い。
俺らの自由を守るため負けられない。
中央で対峙する俺とリック。
するとリックが先に口を開く。
「鷹鬼の事は知らなかったとは言え本当にすまなかった。」
「お前の指示じゃない事くらい分かってるからいいよ。でも謝るのは俺にじゃねえ。鷹鬼にきっちり謝れ。俺にコテンパンにされた後に。」
「お前面白いな。」リックが笑う。
「俺にとっちゃ上だの下だの興味ねえの。ただ俺と鷹鬼と愉快な仲間たちを邪魔されるのが気に食わん。かかってこいよ。」
ガシッ!お互い力自慢だ。力比べから始まった。
「うおぉぉぉぉ!」「おりゃぁぁぁぁ!」
お互い1歩も退かない。いやっ力比べはリックの方が若干強い。マジかよこいつ。
ちっ!思わず手を離す。
「リック…お前すげえな。正直勝てる気がせん。」
「俺と力比べでここまで出来たのはお前が初めてだ。素直に尊敬するよ。」
リックに拳を叩き込む。なんだコイツ。タイヤ殴ってるみたい。モロに入れたのに立ってやがる。
「ほう…なかなかのパンチだな。お返しだ!」
ゴキっ!目の前に閃光が走る。こんな強い衝撃は初めてだ。
「ぐっ…。マジでつええな。でもな手負いの状態で勝ってくれた鷹鬼。突然力を貸してくれた菅野さん。なんだかんだ体を張ってくれる筋肉お化け。そしてえーっと…あの…その…辻。あいつらの思いを背負ってる今負ける訳にはいかねえ。」
「ほう。それでは俺は黒天会の名。そしてその名の元に集ってくれた仲間の為に戦おう。」
「上等だ。正面から殴りあって最後まで立ってた方の勝ちだな。」
殴り合う俺とリック。お互いの一撃一撃が重くいつどちらが倒れてもおかしくない。
ガスっ。バキっ。グシャっ。ドゴっ。
お互い見るも無惨な顔になり血が飛び散る。
それでもなお殴り合う拳を止めない。
バキっ!!!いいのもらっちまった。視界が揺れる。
足がふらつく。倒れそうだ。
「終わりだなっ!」リックが大きく振りかぶる。
その瞬間鷹鬼の大きめの声が聞こえる。
「…みさちゃん!来ちゃったの?今久里鬼が戦ってるけどもうダメみたいなんだ!」
ーーーえ?みさぴ?何故ここが?俺の勇姿を見てくれてるのかい?うふふ。
ブンっ!大きく振りかぶって出されたリックのパンチを避ける。
「そんな大振りのパンチ当たらねえよ。本当に当てたきゃなこうやるんだ。」
ワンツーとリックに叩き込む。
「ぐっ…がはっ…さっきまでふらふらだったクセに何故急に?」リックは動きが止まる。
「守りたいもの。守りたい人。お前とは背負ってるものが違うんだよ。最後行くぞリック!」
俺は大きく振りかぶり渾身の一撃をかます。
「ちく…しょう。やるな…豪鬼。楽しかった…ぜ。」
リックの巨体が地面に沈む。
俺はそれを見届けタバコに火をつけ片手を大きくあげる。決まった。めっちゃかっこいい。みさぴが駆け寄ってきて抱きつくから心配すんな俺は強いから。とか言って頭撫よう。それしたらとにかくめっちゃかっこいい。
ゆっくりと嵐ヶ丘陣営を振り返る。あれっ?みさぴは?えーっとはしゃいでる辻だろ。松浦だろ。それに菅野さん。それから…半分申し訳なさそうで半分ニヤニヤしてる鷹鬼。
俺は全て察した。みさぴ来たの嘘かよ。その場に俺も倒れこんだ。
鷹鬼の知略マジでこえーよ。




