大将俺
アンジュでの話し合い。
皆それぞれに闘志を秘めている。
アンジュの奥のボックス席。
真剣な表情の4人と悲しそうな表情の俺。
なんでみさがお使いなんだ。
マスターがお使い行けよ。マジチョベリバ。
「黒天会の大将は間違いなくリックだろうな。力自慢らしいしここは俺が大将を張りたい。真っ向から力勝負をして真っ向から叩き潰す。」
半分八つ当たりだ。マジでリック叩きのめす。
「…あっちの副将は誰が出るか分からねえ。だが俺が出て必ず相棒に繋ぐ。」
鷹鬼は俺を見て不敵な笑みを浮かべる。
「いきなり双天鬼達の戦いに首を突っ込んだ俺が言うのもなんだが…中堅は俺がやる。いい流れならそのまま鷹鬼に繋ぐし…もし流れが悪かったらいい方に俺が変える。」
菅野さんは静かに言った。
「じゃあ次鋒は俺がやる。俺だって皆と一緒に修羅場も経験した。簡単には負けねえ。」
松浦の目に闘志が浮かぶ。
「そ…そしたら先鋒は俺だ。獅凰連合の時もやられて役に立てなかった。だからこそ今回は初戦に俺が立って場を作る。」
辻も覚悟は決まっているようだ。
「これで決まりだな。5人でやってやろうぜ。黒天会と真っ向勝負だ。」
ふぅっと俺はため息をつくと続けて言った。
「話し合いも済んだし解散ーー」
俺が言い終わる前にアンジュの扉が開かれる。
「マスター!ただいま!」
あれれぇみさぴっぴぃ。君がいるだけでここはヘブンに変わるよぉ。今日も素敵っしゅきしゅき。
「解散するにはまだ早いか。やっぱり話をもう少し煮詰めた方がいい気がする。」
「…さっき解散って言わなかったか?」
「解散するにはまだ早いなって言いかけたの!」
「話を煮詰めるってまだリックからの連絡もないし場所も時間も決まってねえ。話すにも話せないだろ。」
うるせえぞ菅野。なんかもう色々あんだろ。例えばこんなパンチでやっつけるとか話すればいいだろ。
「…相手のメンバーも不明な今どうすればいいのかは分からない。1つ確かな事は油断はするな。」
……………もう少し。もう少し。みさぴに聞こえるくらいですごくカッコつけたい。もう少しで聞こえそうな距離。今だ!
「なんにせよ今回は俺が大将を「あっ!今日は皆で来てたんだ!いらっしゃいませ!」」
違うよ。違うんよ。俺が言いきってからいらっしゃいませとかなんだよ。めっちゃ可愛いから許すけど。
「今回の「今日は菅野さんまで一緒なんですね!なんだか珍しい。」」
もういいや。元気いっぱいのしゅきぴ素敵だよ。
後はリックからの連絡を待つだけだ。
リックからの連絡。
その時を静かに待とう。




