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5人目決まる

なかなか代表になろうなんて

人はいねえよなぁ。

諦めかけたその時ーーー

「色々声かけたけどさ。やっぱり誰も首を縦に振らない。」

「俺も辻と一緒だ。全然誰も見つからない。」

「仕方ないな。よし。きんに君。お前今すぐ分裂して2人になるんだ。」

「むちゃくちゃ言うなよ…。」

「…そんな簡単には見つからないだろう。代表戦。それに相手はあの…黒天会だ。」

鷹鬼の一言に妙に納得し全員が黙る。



ーー翌日の校舎裏。

生徒達が集められ辻が声を張る。

「おい!代表戦出てくれる奴!誰かいねえのか!」

ざわめきは起こるが名乗り出るものはいない。

「ちくしょう。やっぱりきんに君が分裂するしかねえのか。」

拳を強く握り俺は苛立った声を出す。

その時だったーー

「他にいないんだったら俺がやる。」

ざわめきの後ろの方で声がし1人の男が歩み出てくる。それは菅野さんだった。

菅野さんは俺と鷹鬼の前に立つと言った。

「5人目は俺だ。文句はないだろう。」

「何故お前が?」鷹鬼が鋭く問う。

菅野さんは空を仰ぎながら言った。

「俺はお前らに負けた。力じゃ敵わなかった。

だがあの時俺は知ったんだ。真正面から挑んで散る姿がどれだけ誇り高ぇかってことをな」

拳を握り、続ける。

「だから俺はもう逃げねぇ。黒天会だろうがリックだろうが……俺も拳を振るう」

「それにさ卒業前くらい先輩らしいことしときてえんだ。」照れくさそうに付け加える。

鷹鬼は目を閉じ短く告げた。

「……いいだろう。お前が5人目だ。」

5人目代表メンバーが決まった。

「5人目も決まった事だし色々話し合いでもすっか。」

「…そうだな。一旦皆で屋上にでも…」

言い切る前に俺の殺気に気づいた鷹鬼は引き気味に言葉を変える。

「…屋上でもいいかと思ったがアンジュに集合するか。」

鷹鬼の言葉を聞き俺は飛び切りの笑顔で言った。

「そうかそうか!流石相棒。親友。ズッ友。さぁ行こうか代表戦の頼れる仲間達よ!」


ーーー道中。

菅野さんは低い声で鷹鬼に聞いた。

「久里鬼って普段はあんな感じなのか?」

「…あぁ。実は二重人格かと疑う時がある。」

「お前も苦労してんだな。」

気の毒そうに鷹鬼を見つめる。

「さぁ!諸君着いたぞ!話し合いをしようではないか!」

俺はアンジュの扉を開ける。

「いらっしゃいませ。おや久里鬼くんと鷹鬼くん。」

マスターが声をかけてくる。

「あれっ?みさは?」

「あぁ。みさは今ちょっとおつかいに行ってもらってるんだ。しばらくは戻って来ないかな。今日もコーラでいいかい?」

「…………今日は別に屋上でも良かった………。」

代表戦へ向けての話が今始まろうとしていた。

今度からいるかいないか

LINEとかして聞いてから

アンジュ行こ。

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