伝説の幕開け
黒牙達との抗争開始。
鷹鬼となら…まぁなんとかなるっしょ。
「オラァ!余裕こいてんのも今のうちだぞ!」
黒牙の兵隊達が突っ込んでくる。
そのまま正面から突っ込んでくるとか…バカか?
「不良してるんならもうちょっと喧嘩を勉強してこいバカたれが!」
パンチを放つ。
1人目腹に叩き込む。そのままうずくまり倒れ込む。
2人目肩を狙う。腕が上がらなくなり戦闘不能。
3人目頭に一撃。吹き飛んで終わり。
なんだ大した事ない。肩透かしをくらい
鷹鬼の方を見る。
相変わらずすげぇ速い。速すぎてほぼ同時に
3人が崩れ落ちる。
見とれていると叫び声がする「後ろォっ!」
振り返ると鉄パイプが俺の頭目掛けて振り下ろされている。
「やべっ」あー絶対避けきれない。終わった。
鉄パイプは流石に絶対痛い。
その刹那鷹鬼の回し蹴りが鉄パイプを
弾き飛ばした。
「よそ見すんなって」
「助かったぜ……よし、お返しだ」
ちまちまやってても埒があかない。
その速さで壊滅させてきてくれ。ありがとう鷹鬼。
俺は鷹鬼の腰を掴み敵のど真ん中に放り投げた。
「お返しの行ってこい!」
「てめぇ、人をボール扱いすんなぁぁぁっ!」
放り投げられても上手くバランスをとってそのまま勢いで2人をそして着地と同時に1人を倒した。
黒牙をサーカスの余りもんって小馬鹿にしてたけど
お前が一番サーカスしてるよ。
なんだかんだ俺と鷹鬼で半分以上は相手の戦力を削れた。喧嘩寸前までなんか食ってたからすげーきつい。
早く終わらねえかな。
黒牙のリーダーが光る物を取り出す。
チェーンだ。めっちゃ痛いやつだ。
どうしよう。
「…お前で最後か」
鷹鬼が一歩前へ出る。
おうそうか。やってくれるか。本日2度目のありがとう鷹鬼。
残りのその他共は俺が潰しとくから。
「かかってこいやその他共!」
腕を組み笑う。鉄パイプやら木刀やらを手に黒牙メンバーが襲いくる。
そんなもん振りかざしても先に拳を叩き込めば何ら問題はない。
先ずは1発。パンチで吹き飛ばして何人か巻き込みノックアウト。
んで振り向きざまに後ろのやつにヘッドバッド。
ラストは木刀を振りかざした奴の腕を掴みへし折る。
絶叫と共にへたり込む。
こっちは終わりかな。
「おーい、もう終わりそうだぞ」
「俺の方はもう終わった」
「はえぇな……さすがチビ」
「だからチビ言うな」
ボロボロになった黒牙達。
どうしようもないしほっとこ。
「食後の一服してないしもう帰るわ鷹鬼」
「…おうまたな」
2人にとって襲いくる脅威。
双天鬼として名前を残した日。
この日を境に普通が普通でなくなった。