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新たな敵は新たな方法で攻めてくる。

ジワジワと。嫌な奴らだ。

「獅凰連合?」

俺は眉間にシワを寄せる。昼下がりの学校の屋上。

「一晩でチームを潰すって…そりゃマジか?」

フーっと煙を吐きながら尋ねる。

「…あぁ。卑怯を力に変える男。二井。通称モンキーが頭のチームだ。」

鷹鬼が短く答える。

「卑怯を…力にか…」なんだか不吉な予感。

「聞いた事ある…。喧嘩は大して強くないけど自分では直接戦わず弱みを握って相手を黙らせるとか…。」

珍しく筋肉お化けが不安そうな声を出す。

「喧嘩大した事ないんだろ?俺でも勝てるんじゃね」

辻が笑いながら言う。

「…油断はするな。」

鷹鬼が低い声でそう言うと皆押し黙った。



ーー数日後。俺は病院へ向け走っていた。

嵐ヶ丘総合病院からの電話。「もしもし。久里鬼さんですか?今お母様が病院に運び込まれてーー」

その先は何て言ってたか覚えてない。気づいたら病院に向け走り出していた。

「母ちゃん…無事でいてくれ…っ!」

病室に駆け込むと母ちゃんは眠っていた。

時々呻きながら俺の名を呼ぶ。巻かれた包帯が痛々しい。

「母ちゃん…すまねぇ…今はゆっくり寝ててくれ…」

恐らく獅凰連合の仕業だろう。見つけだして潰してやる…。

怒りに震えながら病院を出るとぞろぞろと影が現れる。「よぉ。豪鬼さん。やっと出てきたな。」

思い思いの凶器を持ち俺を囲む。

「獅凰連合さん達?探す手間省けて助かるよ。お前ら覚悟しろや。場所…変えようぜ。お前らをぶちのめしてる時に邪魔されたくねーし。」

「この人数相手に余裕だな豪鬼さんよ。まぁこちらとしても邪魔されたら面倒だしな…。着いてこい。」



明かりも落ち暗くなった倉庫街。

「さぁやるか。獅凰連合共。」

今日は速攻だ。目の前にいる奴からぶちのめしていく。5人…6人…どんどん倒れていく。

「オラどうしたぁ!朱雀会のやつらの方がまだ強かったぞ雑魚どもがぁ!」

拳を振るう度に飛び散る鮮血。俺が前へ出る度に増えていく蹲るもの。倒れるもの。

「豪鬼だかなんだか知らねえが調子乗んなよ!親子揃って病院で寝とけや!」

その言葉を聞き母ちゃんの顔が浮かぶ。一瞬動きが止まる。

ーーーっ息が止まる。

動きが止まったその一瞬。鈍い音と共にバットが俺の脇腹に振り抜かれる。

「ぐっ…あぁ…はぁはぁ。」

「おらさっきまでの勢いはどうした豪鬼さんよ」

「言ってろ。すぐぶち殺してやらぁ!」

続けて拳を振るうが力が入らない。息が上がる。

クソが。痛みに耐えながらもそれでも戦い続ける。

相手も残すとこ僅かだ。ギリギリいけるか?

「オラァァァァァ!」

雄叫びと共に1人の男が乱入する。

「っはぁはぁ。なーにやってんだ筋肉お化け。」

「辻の見舞いに行った帰りにお前見かけてな。1人じゃダルいだろうし助けてやんよ!」

「はぁはぁ…つ…辻もやられてんのか。今回ばかりは助かる。足引っ張んなよ筋肉お化け!」

「うるせえよ。久里鬼こそそんな状態で足引っ張んなよ!」

「っしゃオラーっ!」

2人の怒号が倉庫街に響き渡るーー

思わぬ助太刀が。

勝機の光が射す。

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