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みさから電話がきて浮かれて出る俺。

衝撃の事を伝えられる。

ある夜ふいに着信がくる。画面には"みさ"の表示。

もーみさ。俺の声が聞きたいのかい?俺もみさの声が聞きたいよ常に。なんならアラームとかみさの声にしたい。

「もしもしどしたー?」平静を装い電話に出る。

「ヨッシー…今すぐ病院にきて…菅野さんが…菅野さんが…」今にも泣き出しそうな声だ。

「落ち着け。すぐに向かう。」

病院へ向かう足は自然と駆け出していた。

病院へ着くとすぐに病室へ向かう。

扉を開けるとーー包帯を巻かれ機械に繋がれている菅野。かろうじて意識はあるようだ。その傍らには泣きじゃくるみさ。

「ヨッシー!」

俺に抱きつきワンワン泣く。

俺もそっと抱きしめ聞いた。

「どうした。一体何があった。」

「バイト帰りに…朱雀会に襲われて…菅野さんが私を助けようとして…」

「朱雀会のやつらっ…」怒りで血が沸騰しそうだ。

「みさ…毎回怖い思いさせて本当にごめんな。菅野さん一度ならず二度もありがとうございます。」

「…いいんだ気にするな。…女を狙う性根の腐った奴が嫌いでな。…それが偶然お前の女だっただけだ」

行こう。今すぐ行こう。ーーー吉田を殺しに。朱雀会を潰しに。俺はうつ向きながら言った。

「菅野さんちょっと出かけてきますね。みさは菅野さんについててあげて。」

「ヨッシーダメだよ!今回は本当に死んじゃうよ!」

「心配すんなって。菅野さんの事を鷹鬼に伝えに行くだけだから。ここで待ってて。」

病室を出る。



「…なぁ嬢ちゃん。みさちゃんって名前か。みさちゃんは久里鬼の事好きか?」

「えっ急にどうしたんですか?」

「あいつ…普段は人の目を見て喋るだろ…?さっきは一切俺の事もみさちゃんの事も見ずに喋ってた。

あいつ…一人で乗り込むつもりだ…」

「じゃあ止めに行かなきゃ!」

「…行くな!止めに行ったら…みさちゃんの事が気になって…力を出せずに…本当に死んじまうかも。それに外に出てまた危ない目にあったら…俺があいつに顔向けできないし…俺あいつに殺されちまうよ。」

「…あいつも嘘が下手だな。…伝えるなら電話すりゃ済む話だろ」

痛みに喘ぎながらも笑いながら菅野が言う。


その頃俺は朱雀会の溜まり場となっている古ぼけた倉庫の前に立っていた。

「みさ…嘘ついてマジごめん。また会いたいなぁ。最後に抱きしめれたしまっいいか。」

俺は深呼吸をし勢いよく倉庫の扉を開けた。

「朱雀会!そして吉田ぁ!ぶち殺しにきたぞコラァ!」

奥に吉田が余裕の表情で座っている。

手前には軽く30人を越える下っ端共。もれなく全員凶器を所持してる。

こりゃ死ぬな。

朱雀会と俺の戦いが始まったーー

好きぴに嘘つくって本当に辛い。

そしてこりゃマジで死ぬやつだろな。

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