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朱雀会来襲

今日は楽しい文化祭。

隣にはみさがいる。

毎日文化祭しようよ先生!

夏休みも明けしばらくは今までの事が嘘に思える程普通の日々を送れていた。

だが…この日だけは違った。

そう学生が浮かれ散らかすイベントの1つ文化祭だ。

俺はこの日を楽しみにしていた。文化祭自体も楽しみだったがみさが来てくれたのである。

「ヨッシー!今日は案内よろしくね!」

みさは俺の手をとり引っ張る。

えーもうこの感じカップルじゃん。事実婚じゃん。絶対好きぴじゃん。しゅきぃぃぃぃぃぃ!

よし!この絶対好きぴ状態を鷹鬼に見せてびっくりさせよう。

「なぁとりあえず鷹鬼のとこ行こうぜ」

「うん!鷹鬼くんにも挨拶しなきゃね!」

あいつは一人クールな眼差しで模擬店を見渡していた。うふふ。手を繋いだ俺らを見たら鷹鬼びっくりするだろうなぁ。さぁ見るんだ幸せな俺をいやっ…俺達をさぁ!みさは手を離し鷹鬼に手を振る。

「おーい!鷹鬼くん!こんにちは!」

あぁ…。うん。

「…おっみさちゃんじゃないか。こんにちは。久里鬼が誘ったのか?」鷹鬼が少しびっくりした表情で言った。

「あぁ実はさ本屋行ったじゃん?あの時偶然会って連絡さ「おいーっす!あっみささん!こんちはっす!」」またか松浦。邪魔ばっかしやがって。邪魔ッチョめ。

「松浦くんこんにちは!」笑顔で返すみさ。可愛い。

写真を収めてスマホの壁紙に設定したい。

「へぇみささんと久里鬼ってこんな仲良かったんだ」ニヤニヤする邪魔ッチョ。この流れはまた会話遮られるやつだ。端的に話そう。

「おう。前偶然会っ「おーい!みんな!中で展示会やってるから後で見に来てよ!」」

校舎の中から辻が叫ぶ。

辻。絶対来るよ。展示会がお前の墓場だ。

なんだかんだで俺、みさ、鷹鬼、松浦の4人で模擬店を巡り文化祭を楽しんでいた。

突如としてその楽しい時間が終わりを告げる。

けたたましいバイクの騒音。飛び交う怒声。

「嵐ヶ丘のガキ共ぉ!朱雀会にちょっかい出したバカがいるらしいなぁ!吉田さんが嵐ヶ丘ごと潰してこいとよぉ!」

鉄パイプ、木刀、チェーン。様々な武器を持った集団が嵐ヶ丘になだれこむ。

さっきまでの楽しそうな声が一気に悲鳴へと変わる。

「みさ。せっかく来てくれたのに申し訳ないけど少し待っててくれる?止めてこなきゃ。」

「行かないで!いっぱいいるし危ないよ…流石にヨッシー怪我しちゃう」みさが涙目になる。

「心配してくれてありがとう…でも安心して。男ってさ好きな人を守る時は無敵のスーパーヒーローになれるんだ」冗談めかして笑いながら言う。

「じゃちょっと行ってくるね!お姫様。」

俺はなだれ込んできた朱雀会の元へ向かう。

「おう朱雀会。2度もみさに怖い思いさせやがって。後悔しろ。」

「…浮き足立つこの日を狙うとか…吉田って奴はマジの切れ者だな…」

「さーて。夏休みに鍛えた成果披露する時がきたってわけか。」

俺、鷹鬼、松浦が朱雀会の前へ立つ。

戦いの火蓋が今切っておろされたーーー

この人数を3人でやれるのか?

いややるしかねえか。

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