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5つの勢力

辻ってすごい。

色んな情報めっちゃ知ってる。

とある日の夜。鷹鬼、俺、松浦、辻はアンジュの

ボックス席に4人で腰かけ話し合いをしていた。

そして辻が赤い線で区切られた手書きの地図をテーブルに広げる。

辻が言うにはこの街は朱雀会、獅凰連合、黒天会、狂極連合、ブラッディローズがそれぞれの縄張りを持ち均衡が保たれてたらしい。

そこで新たな勢力として双天鬼が頭角を現し均衡が崩れ始めたと。

辻は続けて言う。

「色んな勢力があるけど…この区切られた縄張りに関係なく全域にいる"ヘルズエンジェル"こいつらが一番厄介なんだ…。こいつらは縄張りを無視して一気に街の制覇を目論んでいるらしい…。」

この街の均衡が崩れ始めたのをきっかけに最近動きが目立ちはじめたと辻は付け加える。


「強すぎるってのも困ったもんだな鷹鬼。」

冗談めかして笑いながら言う。

鷹鬼は横目で俺を見ながら低く言った。

「つまり、俺たちの戦いは……まだ始まったばかりってことだな」

なんだよいつも。いちいちかっこいい。ずるい。ちょっと嫌い。


松浦は唾を飲み込みながらも強気に言った。

「俺も一緒にやります! 街の奴らに、双天鬼の名を刻みつけましょう!」


辻は肩をすくめながらも、必死に頷いた。

「怖ぇよ……怖ぇけど、俺もついていく。俺の情報が必ず役立つはずだ」


鷹鬼は低い声でこう続ける。

「…何か新たな情報、動きがあったらまたここアンジュに集合して話し合いだな。勝手に一人で先走ったら他に喰われちまうぞ」

アンジュに集合?前言撤回。鷹鬼大好き。うふふ。最高の相棒。ズッ友。

俺は豪快に笑いながら言った。

「いいじゃねぇか。学校だけじゃ飽き足らねぇ。街全体まとめて潰してやろうぜ!」

その言葉に鷹鬼が微かな笑みを浮かべた。

正直どんな奴らが来ようとこいつらといると負ける気が全くしねえ。

特に隣にいる最高の相棒"鷹鬼"こいつはいるだけでいつも妙な安心感を与えてくれる。

そして"松浦"筋肉お化け。並の人間達ならまずこいつに勝てる奴はいないだろう。

最後に"辻"正直喧嘩はそこまで強くないが情報収集に長けた男だ。さっきも各勢力の頭の事を教えてくれていた。

ーでもごめん。あんまり聞いてなかった。だってお前の後ろの席でみささんが片付けしてたからそっちばっか見てた。相変わらず可愛い。好き。ずっと好き。だけどお前が新たな情報を掴んでくれて話し合いになったらアンジュにこれるから絶対に守ってやる。

「…今から始まる戦いに向けてコーラだけど乾杯しとくか」

鷹鬼がそう言う。

「乾杯!」4人の声とグラスのぶつかる音がアンジュに響いた。

新たなる戦い。

いつになったら平和な学生できるんだろうか。

でもなんだかんだ楽しいからいいか。

早く次の話し合いしたい。

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