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復活の迅鬼と新たなる始まり

怪我も癒えぬまま鍛錬を続ける相棒の

ストイックさを見習って俺も鍛錬を

始めたのだが…

あれから数日経ちまだまだ傷は目立つが

鷹鬼が無事退院した。

あいつは本当にストイックな奴だ。

退院したかと思えば日々鍛錬。

傷の治りの悪さから見て退院前から色々な

トレーニングしてたんだろうな。

屋上でシャドーをしている鷹鬼。

スピードもパワーも前とは段違いだ。


「……戻ったな。いや、前よりも研ぎ澄まされた。やっと帰ってきやがったか」

「待たせたな」


俺も油断してると鷹鬼に置いてかれてしまうな。

日々鍛錬。よし走り込みすっか。適度な距離感な場所…んー最初から気合い入れすぎても続かないし…あっアンジュが適度な距離だ絶対に。偶然に。

よし!今すぐ走り込み開始だ!

「鷹鬼…俺もお前見習って自分を鍛えるよ。それじゃ早速走り込みするからじゃあな!」

俺は鍛える為にルンルン気分で走り出した。

…がしかし…きつい。普段アンジュに向かう時はのんびり歩いてるから分かってなかったけど走ったらそこそこきつい。休憩だ。

一服しながらボソッと呟く。

「タバコ止めようかな」

など色々な考えを張り巡らせていたらふいに声をかけられる。

「もしかして嵐ヶ丘の久里鬼くん?」

「そうだけど…どちらさん?」

「いやーいきなり声かけてごめんね。聞いてた特徴にピッタリだったから」

誰だ?この2人組?

「タカ、タカ、どげんすると?」

「兄さんちょっと待ってて」

タカと呼ばれる細身の男と兄さんと呼ばれるアフロの男。マジで何者だ。俺は忙しい。走り込みで。

「いきなりで本当に申し訳ないね。この街に6つめの勢力"双天鬼"が誕生したと聞いてね。どんなものか試したくなって。」

「タカ、タカ、どげんすると?」

「兄さんちょっと待って。それでね喧嘩を勝ってもらえないかと」

「あ?マジでいきなりなんだよ。生憎俺は忙しい。

やるならすぐに終わらすぞ。」

俺は立ち上がり構える。

「ありがとう。それじゃ開始しますか」

シュッ!細身のタカから凄まじいスピードのパンチが飛んでくる。間一髪で避けた…つもりがカスったみたいだ。口の端から血が流れる。

「タカ、タカ、こげんでいいと?」

アフロの兄さんが足払いをかけてくる。

ーークソがっ!足をとられた俺は仰向けに倒れる。

すぐさまタカが俺に馬乗りになる。

「君たち双天鬼の個々の強さは凄まじい。でもね僕ら参得亜のコンビネーションも凄いんだ。」

そう言いながらタカのパンチを浴びせられる。

一発一発の打撃力は思ったより強くないが…それでも数をもらったらヤバい。殴られながらも力を振り絞りタカを跳ね除ける。

「痛ってぇマジで…血が出てるし顔は腫れたし。こんなんじゃみささんに会いに…じゃない走り込みでアンジュに着いて偶然みささんに会えないだろが!」

今度は俺からタカに仕掛ける。自慢のパンチを繰り出す。ーよしっとらえたっ!

顔面にパンチを受けながらもタカは外に力を逃がし沈まなかった。

「いやー凄い。君の力は凄い。受け流したつもりがしっかりダメージ受けたよ。立ってるのがやっとだ」

「タカ、タカこげんでいいと?」

すかさずアフロの兄さんが背後から蹴りをいれてくる。クソがっ………!

このままでは不味い。落ち着け。考えろ。

2人の攻撃を防ぐだけで俺は精一杯だった。

なんだこの2人のコンビネーション。

落ち着け。勝機はある。

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