第六夜
こんな夢を見た。
私は森の中にいた。ここはどこなのか分からない。木登りができればいいのだが、私には木登りの技術が無い。
奇妙なことに私は気づいた、森というのはランダムに木々が生えているものである。
なのに、私が見ている木々は等間隔に植えられているように見える。
そうか、分かったぞ。ここは森ではなく林なのだ。林は人工的に木々を植えたもの。なので、この等間隔にも納得がいく。
だとすると、私は何故、林の中にいるのだろう。というか迷子になっている。気づいたら林の中にいたのだから、仕方が無いだろうに。
林の中、私は何をすればいいのだろうか。声を出しても返事が返って来るわけでもない。
近くに生き物の気配はまるで無い。微生物はいるだろう。当てにはならないが。
というか、ますます奇妙なことに私は気づいた。某有名ゲームには世界の果てがあり、そこには自然に生成されるはずのものが等間隔に生成されるというものだ。
その噂を不意に思い出した。まさか、そのゲームの中に迷い込んだなんてないはず。
仮想世界に迷い込むなんて、そんな夢物語はあるわけない。その通りだと思いたい。
バグった世界の中に迷い込みました。なんてオチはどうすればいいのだろうか。
それとも何か、ここはありもしない異次元空間なのか。
どちらにしても、ここに長居はするべきではない。さっさと行動しなければ。
私が行動し始めると、どこからかホタルの光が現れて私を導くようにして飛んでいった。
私はホタルの光が導くままに歩いていったのである。
そこで私は目が覚めた。あの夢は一体どんな意味が有ったのだろうーー。