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第五夜

こんな夢を見た。

 私は鳥になって羽ばたいていた。どこへ向かっているのかは分からない。

 意識と肉体の乖離とでも言おうか。身体は私の思い通りにはいかない。

唯々、オート操縦の飛行機のように意識によるコントロールを受け付けないのである。

 私は早々とコントロールすることを諦めた。流れに身を任せることにしたのである。

 飛行中に私は幾つもの月を通り過ぎた。

癒やしの力を与える銀月。狂気を抱かせる紅月。後悔を思わせる蒼月。そして、時の無情を過らせる白月。

その果てにあったのは、黒い柱と我が物顔で横たわる白い雄山羊。

 私は、いや、私の肉体である鳥、すなわち鴉は白い雄山羊に何らかの宣告らしきものを告げると、来た道を戻るかのようにしてUターンしていった。

 私の後には風が吹いてきて、系譜の嵐となり、黒い柱を崩壊させた。

黒い柱の跡には黒い花が芽吹き、一時の間のうちに成長した。病魔の黒花である。

 私は、私という鴉は再び白い雄山羊のところへ向かうと、新たに宣告らしきものを告げて、離れ去った。

 私の意識はある四字熟語が脳裏を過っていた。花鳥風月。はて、どんな意味があっただろうか。

 私という鴉はいつの間にか雪月花を啄んでいるのであった。

 そこで私は、目が覚めた。あの夢は一体どんな意味が有ったのだろうーー。


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