1のお話:可愛いもの好きで何が悪い!!!
主人公紹介や今までの経緯とか
平凡な日常はあの世界に行ってから完璧に崩れてしまった。
有栖川 唯17歳、青春まっさかり男子高生。
特に変わったこともない、普通の高校生。
変わったことといえば、男のくせに可愛いものが好きなこと。
…多分、姉ちゃんや妹たちの影響だと思う。
そんな可愛いものがすきなだけで日常が崩れるとは…
自分の事ながら泣きたくなる。
今自分が居るところは、学校なんかじゃない。
桜の国。
…絶対自分の居た世界じゃないことは確かだ。
何でこんな所に居るのか。
時間をさかのぼってみよう。
◆◇◆
僕は普通に授業を受けていた。
…受けていなかったらおかしい。
しかも嫌いな数学。
人生にこんなもの必要ないと思う。
そんな事を考えていたら。
…
………
……………
………………何か居た!
…見間違いじゃない、確実に白くてもこもこな服に大きな時計を抱えた、ウサギの耳を付けているちっちゃい女の子が居る!
びっくりして僕は立ち上がったらしい。
「…どうした、有栖川。」
先生が冷たくこっちを見ていた。
でも僕はあの子を追いかけなきゃ、とよく分からない衝動が湧き上がった。
「先生、ちょっと腹こわした!トイレ!」
そんな言い訳で教室を後にした。
走って、走って、走って。
追いかけなきゃ、追いかけなきゃ。
走って追いかけなきゃ。
いつの間にか、あの子の居た場所までたどり着いた。
少し向こうに、大きな穴。
僕は何も考えずに飛び込んだ。
飛び込んだ後、後悔してしまった。
この穴、深い。
「え、嘘、これ僕死んじゃうから!!そこまで人間出来てないから!!」
落ちる、落ちる。
僕は、意識を失ってた。
◇◆◇
で、起きたらこうなった。
これから、どうしよう。
元の世界に帰れない…
「誰か、夢だと言ってくれ…」
そんな僕の呟きなんて、誰も聞いていなかった。
良ければ感想どうぞ。
初めて書く小説なので突っ込みどころ満載ですが…