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第57話 過干渉
バイトが終わり、練習もした。
シャワーも浴びて、あとは勉強勉強!
今日の授業の復習と、12月にあるテストの準備をしよう。
本棚に並べてある問題集とノートを取って机に広げた。
「えーっと、ここは……」
頭の中でラプンツェルとの会話がこだましていた。
「いかんいかん。
集中集中」
俺は両手で自分の頬を叩いて気合を入れた。
ダメだ。
どうにも今日の光景が浮かんできてしまう。
――――――私、ほら、運動以外何にもできないからお母様が外の世界は危ないって――――――
――――――お前の歌が下界の生物に与える影響は大きすぎると言ったではないか。
使いと天上界に帰ってくるがいい――――――
俺はラプンツェルの境遇をかぐや姫の人生と重ねてしまっていた。
親に縛られて外の世界を自由に楽しめない2人……。
そんなことあっていいわけがない。
子供は親の所有物じゃないんだ。
2人に伝えにいかなければ。
まずはラプンツェル。
待ってろよ!




