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第51話 不登校
初めてのアイドルオーディションが終わって一夜が明けた。
俺は新しい気持ちでスタートを切りたいと思い、制服にアイロンをかけた。
「よし」
いいスタートが切れそうだ。
午前中の授業が終わった。
アイドルオーディションが一区切りついて気持ちに余裕が出たからか、学校で一つ気になることができた。
俺の2つ隣の席。
夏休みが明けて2ヶ月近く、ずっと空席だった。
「あのさ、そこの席の人、なんで学校来てないんだっけ?」
俺は隣の席のやつにおそるおそる聞いてみた。
「あー、煌内さんのこと?
あんま知らないけどなんか親が厳しいらしいよ」
「へえーそうなんだ」
親が厳しいなら逆に学校休ませてもらえなさそうだよな?
不思議に思ったけど人には人の事情があるもんな。
あまり首を突っ込まないでおこう。




