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第42話 疲れ

「ただいまー」


 ドサッ

 

 僕は4教科分のテキストを詰め込んだバックを部屋の隅に置いて、ベッドに倒れ込んだ。


「疲れたー」


 ベッドの上で天井を仰いでいると隣の部屋から足音が近づいてきたことに気付いた。




 ガチャ


「太郎、お疲れ様!」


 そう言って差し出してきた陸人の手の上には湯気を放っている肉まんが乗っていた。


「まだ暑いのになんでまた肉まん……」


「まあいいからいいから」


 受け取った肉まんはとても素手で持てる温度じゃなかった。


「熱っ!


 陸人よくこんな熱いの持ってきたね!」


 僕は肉まんを両手で交互に持ってその熱さを(にが)した。


「料理してるとこれくらいすぐ慣れちゃうよ〜」


「本当に?」


「ほんとほんと!」


 陸人はもう片方の手で持っていた肉まんを半分に割ると、はふはふ言いながら頬張った。


「いただきます!」


「あっ、いけない!


 いただきまふ言いわふれてた!


 いただきまふ!」


 僕も肉まんを半分に割ろうとしたが熱くて断念した。




「勉強、教えてくれてありがとな」


「いえいえ。


 こちらこそダンスとか色々、ありがとう


 でも次は赤点、取るなよ!」


「はーい」


 テスト期間の疲れが癒えた気がした。

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