前へ目次 次へ 33/37 第32話 友達 陸人は、自分は床に布団を敷いて寝ると言ってベッドも貸してくれた。 部屋の電気を消し布団に入った陸人が口を開く。 「俺、友達なんて都市伝説かと思ってました」 「いないのか、友達?」 「…友達どころか。 ずっと1人でした。 それでも平気だと思ってました。 でも友達って、いいもんですね」 「まぁ、敬語じゃなくなるまで友達じゃないけどな!」 僕は掛け布団に潜り込んだ。 「そんなぁ」 カーテンの隙間から漏れる月の光を背に僕らは眠りについた。