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第28話 一歩
部屋に戻るなり、俺は勉強机の前に座った。
静寂が流れる。
「いや勉強ってどうやってするのーーーーー!!!!」
バタンッ
バタンッ
「オオカミくんそんな大きい声出したら近所迷惑だぞ!」
浦島さんが慌てて部屋に入ってきた。
「あっ。」
俺は両手で口を押さえる。
「そろそろ僕の出番ってわけか。
勉強、教えてあげようじゃないか。」
「本当ですか⁉︎」
「まずは、うーん。」
浦島さんは勉強机を見た後、部屋を見渡した。
浦島さんの顔が一瞬曇った。
「参考書を買うところからかな!」




