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第15話 御伽噺
そこはまるで御伽噺に出てくるお家の様だった。
レンガ造の建物の一角に構えられた暖炉。
暖炉の中で燃え盛る炎。
ぱちぱちと弾けるような音。
何もかも私にとっては初めてで、新鮮で。
でもどこか懐かしさを感じるような匂いもした。
ここが、オオカミさんが暮らしているお家…。
そんな事を考えているとオオカミさんが不思議そうな顔で長い首を伸ばして私の顔を覗いていた。
第16話 目的
「そんなにこの家が気に入った?」
ならもう一緒に住んじゃおうか。
この言葉はぐっと飲み込んだ。




