前へ目次 次へ 13/38 第12話 科学の絨毯 かぐや姫は胸元から布を取り出した。 布は自我を持った様に地面まで降りて行き、まるで俺たちを乗せてくれるかの様に構えた。 「オオカミさん、私と一緒に乗りましょう。」 「乗れる、のか?」 恐る恐る布に体を預ける。 布は助走をつけて上昇した。 「まてえええ!」 使いの声が遠ざかっていく。 俺はかぐや姫と大空を舞っている。 「これは空飛ぶ絨毯です。 科学の絨毯、とでも言いましょうか。 充電式で誰でも空を飛ぶことができるのです。」