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第9話 腕の中
隣には母さんがいる。
暗い夜の寝室だ。
「ママお歌歌ってー!」
「いいわよ。
今日は何がいいかしら?」
「今日もいつものがいいの!」
「はいはいわかったわよ。
飽きないわねほんとに。」
母さんが歌を歌い始める。
安心できる歌声で。
第10話 約束
「なんて、なんて綺麗な歌声なこと。」
かぐや姫のおばあさんは腰を抜かしてしまった。
「ばあさん大丈夫か。」
オオカミは意を決し、口を開く。
「かぐや姫さん…
おれ、浦島さんに正体明かしに行きます。」
かぐや姫の顔が綻ぶ。
「ほんとうですか?
よかった。」




