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難多き青春3  作者: レモン
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第二章 すべてが変わる

 悪夢の後、最初の記憶では春休みの終わりまで家に泊まってくれていたサニーと母と父と4人で1階の床に布団を敷いて寝るようになったことと、たくさん書くようになったことである。私は日記を主治医や家族が読めるようにオープンにすることにした。私は人に自分の考えを読んでもらうのが好きであった一方、ちょっと恥ずかしかった。

 サニーと私はベット・ミドラーの曲『イン・マイ・ライフ』を聞いていた。「ちょっとうつろな感じに歌ってみて。」とサニーが言うので、私は悲しくうつろな調子で遠くを見つめながら歌った。「私の人生では、あなたのことをあなた以上に愛している…」

 ここでいくつかオープンな日記に書いたものを紹介する。

 アイリーン・タスコは作家には少し皮肉が必要だと思った。皮肉はどんな話でも多少なりとも含まれるからである。

 アイリーンの人生で皮肉であったのは、どんなに人に傷つけられても、彼女は人のためになりたいと思ってしまうことにあった。彼女はいつもそうであった。こんなに苦しい人生を生き続けたくないと思っても、きっとそのうち乗り越えると思った。それは彼女が強いからでも、丈夫だからでもなかった。それは、彼女は自分と同じように弱い立場にいる人を救えると思ったからである。障害を持った人のためになりたかった。声は小さくて、頭の回転は遅くても。大勢いる困った人のためになりたかったが、皮肉だったのは彼女がそこまでに至ることができなかったことである。人生は皮肉でいっぱいである。

 これを読むと分かるように、この文章は私の人生を表している。ここにもう一つ:

 アイリーン・タスコは彼女の限界を知らなかった。彼女はとても創造的だった。彼女にも気分の浮き沈みはあったが、とにかく自分の好きなことをするのが好きだった。人の気持ちに対し鈍感で、彼女自身のことや彼女の人生に対しやや悲観的だった。それでも、彼女は活動的で、一生懸命輝こうとする。彼女の意思がそうであったから。彼女は人生が自らの選んだ行動によって変わることを知っていた。彼女はどんな制限も忠告も聞かず、それが彼女の人生の在り方だった。彼女は自由な女の子だった。彼女はまた、ボーイフレンドができて、一緒に観覧車に乗ったり、服を買ってもらったりすることを願った。一つの花びらが落ち、一つの願いが叶うことなく消えた。

 そしてもう一つ:

 アイリーン・タスコは頭でっかちな女の子で、今彼女が何をしなければいけないかしか考えなかった。彼女は人生は素敵なサプライズに満ちていて、彼女の大きな想像力で周りの人を刺激したいと思った。目の前にチャンスがあれば、彼女はすぐさま書くことを始める。人それぞれ色んな価値観を持つが、彼女の場合人生でなるべく多くの小説を書くことが目標であった。

 さらに一つ:

 アイリーン・タスコは有名で明るくなりたかった。彼女にはいいところと悪いところがあった。彼女のいいところは楽観的で、いつも感謝していて、楽しいことが好きな点である。彼女の悪いところは、自分で判断することが苦手で、周りの人に依存し、泣き過ぎてしまう点である。しかし、いいところも悪いところも含めて彼女はアイリーン・タスコであった。女の子は簡単に泣くべきでない。女の子は成熟していて、強い。アイリーンは男の子のことはあまり分からなかったが、好きではあった。時にクールだと思ったり、時に意地悪だと思うこともあったが、多くの時はカッコいいと思った。このため、彼女の夢は好きな男の子にチョコレートを渡すことだった。いつの日か、優しくて理解力のある男の子と出会いたいと思った。彼女は素敵な時間を共に過ごせる友達にもたくさん巡り合いたいと思った。素敵な時間だけでなく、次に何が起きるか分からず重要な決断をしなければいけない困った時も一緒にいてもらいたかった。アイリーンはいつも友達のことを天国からの救いの縄のように思った。友達のおかげで色んなことを乗り越えられてきた。そして家族も。アイリーンは正確な言葉で家族の大切さを語ることができなかった。でも、家族は彼女が回復することを助けてくれて、彼女はそれについてどうしようもない程感謝していて、家族が彼女について思ってくれているのと同じだけ家族の幸福を願った。

 私はまた、短編小説も書いた。タイトルは、「無人島での8日間」。


 ペブル、ジェイニー、マークはある日、無人島のホンズーカ島に旅行に行こうと思った。ペブルは三人の中で一番年下で、走り回ったり探検したりするのが大好きだった。ジェイニーとマークはお姉さんとお兄さんで、いつも走り回るペブルの面倒をみる人たちだった。

 ホンズーカ島は彼らの住むジャポネーゼという島から少し離れていた。ペブルはこぐほどの力がなかったので、二組のオールのついた木の船に乗っていくことにした。地図上、ホンズーカはそこまで遠く見えなかったが、コンパスを使いながら行ったら、結構時間がかかり、まるで永遠にかかっているかのように感じた。ジェイニーとマークが疲れてきた頃に、遠くに木のたくさん生えた島のようなものが見えてきた。

 「わー、見えてきた!」ペブルは叫んだ。彼女はほとんどこいでなかったので、まだ元気だった。

 冒険者の夢のようだった。木には立派な緑の葉っぱや新鮮なベリーがあり、天気は温かく、太陽が出ていて、いつまでもそこにいたい気持ちになった。まず、きれいな水の流れる小川を見つけ、水を飲んだり、服を洗ったりした。次にベリーが食べられるかを見るため、洗ってなめてから食べた。神様からの贈り物だった。ベリーで十分お腹いっぱいになったら、太陽の下でしばらく横になった。服はまだ濡れていたので、二つの枝の間にとりつけたひものような葉っぱの茎にかざして乾かした。

 しかし、ペブルは他の二人が寝ている間に起きて、ビーチの前に広がる青い海をしばらく眺めていた。遠くでは濃い青、近くでは薄い青で、引いては返す波のやさしい音を聞いていた。これらを見たり聞いたりしているうちに、何かが脳の中でひらめき、彼女は木の枝で砂の上に何かを書き出した。後で海によって消されることを知りながら。

 ペブルはジェイニーの隣に横になって、目を開けてじっとしていた。しかし、太陽があまりに光っていたので、また目を閉じた。ところが、鳥の声でまた目が覚め、今度はお姉さんやお兄さんを起こし、「寝ぼすけ達、起きて!遊ぶわよ!」と言った。少し抵抗しながらも、ジェイニーとマークはペブルとかくれんぼをしてくれた。一回ではなく、疲れるまで何度も何度も遊んだ。茂みの裏や岩の後ろ、木の上で隠れるのはとても楽しく、三人は遊び続けた。ホンズーカかくれんぼというゲームであった。とても楽しかった。

 しかし、しばらくして、三人は魚を捕まえなきゃと思った。だからそろそろ仕事の時間だ。服を着た。ペブルはたくさんのベリーを茂みや木から集めた。ジェイニーは魚を捕まえ、内臓を取り出し、料理できるようにした。マークは大きな岩で島にいる獣たちを殺し、身を開いて、料理して食べるために中身を取り出し、毛はコートとして着れるようにした。肉、脳、心臓、他の部分全てが三人の栄養になった。神様から与えられた命の恵みであったので、何も無駄にはしなかった。

 その後、三人はペブルの作った遊びをした。同じ数の葉っぱを持ち、どれが大きいかを比べる。一番大きい葉っぱを持っている人がその回のすべての葉っぱをもらう。何度か遊んで、ようやくやめた。マークが一番たくさん葉っぱを持っていた。

 その後、マークとジェイニーは残っているベリーと魚の数を数え、ペブルは土でケーキを作っていた。もちろん、ケーキは食べられない。一人で遊んでいるのが好きだった。夜がきたので、ジェイニーが捕まえた新鮮な魚を料理して夕食とした。そしてペブルのゲームをもう何回か遊んで、寝ることにした。それがホンズーカ島での一日目の終わりだった。

 二日目は朝早く明るく始まった。しかし、ペブル、ジェイニー、マークは大変なことに気づいた―木のボートを木の幹につなぐのを忘れて、どこかへ行ってしまった!パニックするのは手遅れだった。彼らは次にすべきことをした。シェルターを作ることにした。マークは力強い手で大きな木の幹を持ち上げ、隣り合わせにきちんと並べ、雨が隙間から入ってこないようにした。屋根のために長い枝や小さな枝、葉っぱ、他のものをたくさん使い、十分にシェルターの上をカバーし、かつ落ちてくるほど重すぎないようにした。雨やある程度の風から彼らを守る。風が強くなったら、枝や葉っぱを追加すればいい。ジェイニーは服を作るのが得意だったので、うさぎや熊、アライグマ、きつねや他の動物の毛を使って三人の服を作った。マークはいつも長くて強い石や尖った枝を持って、勇敢に狩りに出た。ペブルは森の中で作ったお友達の動物からベリーをもらってきたりした。

 お昼頃、彼らはうさぎと鹿の肉で作ったスープと、ジューシーなベリーをデザートに食事をした。食事の後、また仕事をした。ジェイニーは部屋が散らからないように、部屋に落ちていた葉っぱを掃いた。マークは動物をおびき寄せて素早く攻撃することでより早く捕まえる方法を見つけた。ペブルは森の中で迷子になったり、魚を捕まえようとして海の中で溺れかけたりと色々な問題を起こした。でも何とか問題から脱出し、自分のことを大切にしてくれるお兄さんやお姉さんに小さなお土産を持って帰ってきた。そのお土産は、家を飾ったり、自分やお姉さんのネックレスを作ったりするための貝、おいしくてカラフルな魚、赤と青のベリーの入った籠などであった。ジェイニーもペブルと同じぐらい泳ぐのが好きだったので、魚を捕まえに行った。身の大きい魚を捕まえ、もちろんおいしかった。マークも泳ぎ、強い体でカニやロブスターを捕まえてきた。ペブル、ジェイニー、マークのシェルターに食べ物がたまってきた。その晩、三人は豪華な夜ごはんを食べたが、明日何が起きるかは想像もつかなかった。これでこの島での二日目が終わった。

 三日目は鳥たちの鳴き声で始まった。ペブルは最初に起き上がり、心配で不安でかつ少し好奇心旺盛に森の中の道を歩き始めた。マークにしても大きな足跡があることに気づいた。それにたくさんの足跡があり、明らかに三人の子どものではなかった。しかし、彼女は島には三人しかいないと思い、肩を上げてシェルターに戻った。

 ジェイニーとマークはシェルターの中で何か口論していた。シェルターの屋根を変えるかどうかについてだった。ジェイニーは小枝や葉っぱでかわいくしたかった。マークは木の幹を壁に差し込み、もっと強い屋根にしたかった。かわいくはないかもしれないが、より安全に三人を守れるであろうと。ペブルはどっちがいいか決められなかったので、マークがそのけんかというか口論に勝った。でも、三人は葉っぱや羽、貝でシェルターを飾ろうと思った。これで何も心配することはなくなった。

 夜が来て、彼らはキャンプファイヤーを立てて、食べ物や飾りでいっぱいのお城のようなシェルターを守ろうと思った。動物は火の近くに来ないので、その夜シェルターは守られた。ジェイニーとマークは仕事の後でぐっすり眠っていた。ペブルは半分寝ていたが、重い片目を開けたら、窓の外のそう遠くない場所でけむりが上がっているのを見た。彼女は葉っぱでできたベッドから起き上がり、窓に近寄った。確かにけむりが立っていて、自分たちのキャンプファイヤーのけむりとそっくりであった。

 「一体何かしら…?」ペブルはつま先立ちでシェルターの出口まで歩き、木のドアを静かに開けて、暗闇の中、そのけむりに向かって歩いた。星々が魔法のように彼女の道を照らし、彼女は先ほど見つけた足跡が知らない人たちのものであることが分かった。好奇心のために彼女は歩き続け、自分たちとそっくりの木の家、そして自分たちの漕いできた木の船があることに気づいた。「何ていうことを…」この人たちは、自分たちの島での生活の知恵を全て真似するばかりでなく、自分たちの船まで奪った。確かに二組のオールのついた三人が乗ってきた木の船だった。でもどうやって、そしてどうして、そんなことをしたのだろう…ペブルはこの見知らぬ人たちが誰か知りたかったが、これ以上進むのが怖かったため、月明かりや星明かりの下で自分のシェルターに向かって走って戻った。月は半分曇っていた。

 四日目も活発であった。ペブルはたくさん寝て、割と遅くに起きた。ジェイニーとマークは朝の狩りや魚を捕まえるために早起きした。ペブルは怖い夢を見ていて、怖いところを忘れると、さらに深い眠りについた。ジェイニーとマークはペブルが大好きだったので、彼女を休ませてあげることにした。その間彼らは新鮮な魚や肉、そして一部昨日の狩りで余った肉を食べた。シェルターの中には少なくとも5日間はもちそうな量の食べ物が積まれていた。

 ぺブルは昼ごはんの時間よりもだいぶ後に起きた。なぜか全く食欲がわかなかった。彼女はなぜか思い出そうとした。けむりに向かって月で照らされた道を歩いたような記憶はあったが…

 「やっと起きた!ペブルずいぶん寝坊したね。」ジェイニーは笑いながら言った。

 ペブルはお姉さんに笑顔を見せた。「ごめん。長い夢を見ていたの。」

 ジェイニーはまゆげを上げた。「あら。どんな夢?」

 ペブルは顔をしかめた。よく思い出せなかった。彼女の夢の記憶はあいまいだった。「チョコレートやいちごがたくさん食べられる夢を見た。おいしすぎて起きたくなかったのよ。」それは本当のことではなかった。いい夢は、調子が良くて、心配がない時にしか見なかった。「そろそろ朝ごはんの時間?」ペブルは急にお腹が空いてきた。

 「朝ごはん?」マークは笑った。「もう昼ごはんが終わって、今から夜ごはんの準備をするところだよ。」

 ジェイニーは「外でバーベキューしましょうよ。あひるやガチョウ、うさぎ、ブタ、くまの肉を焼いて、たくさんの魚もあるから焼こう。いちごやブルーベリーをつぶして水を加えればフルーツのジュースも作れるわ。」と言った。

 そして彼らは温かい火の近くで食べ、キャンプソングを歌った。その時、ペブルはシェルターの横に人影が見えた。数秒間彼女は恐怖のあまり動けなかった。そして大きな声で「誰か私たちのシェルターの中にいる!」と叫んだ。

 やぶが揺れる音がした。ジェイニーとマークは歌うのをやめた。ジェイニーは「今何て言った、ペブル?」と聞いた。

 ペブルが泣き始めたので、ジェイニーとマークは彼女をシェルターの中に連れていった。バーベキューに行った時から中はあまり変わっていなかった。窓は開いていて、新鮮な空気が入り込み、食べ物の山の上のベリーをそっと揺すった。

 「ね、ペブル。ただの空想だよ。」マークは落ち着いて言った。

 「でもシェルターの横に人影が見えたの。本当だよ。」ペブルは抵抗した。

 「ペブル、それはあなたの空想よ。」ジェイニーは少しイラついた声で言った。

 「きっとうさぎか何かだよ。」マークは言った。「見てごらん、ペブル。このシェルターの中はいつもと同じだ。」

 ペブルはシェルターの中を見回した。彼らの言うことは正しかった。もしかしたらただの動物や鳥や何かがやぶの中に隠れている影だったのかもしれない。パラノイドになって、彼らが外で食べている時に誰か人間が食べ物を盗もうとしていたなんて考えても仕方ない。しかし、ペブルは震えてしまうので、ジェイニーとマークは温かいコートを着せて、気の休まるお話をしてあげた。マークはジャイアントサーモンという誰も見たこともないような生き物を捕まえに行った勇敢な漁師についての話をした。面白い話だった。ジェイニーは一匹の羊を飼う二人の羊飼いの話をし、その羊が奪われたために二人の羊飼いは一緒に悲しんだという話だった。悲しい話だった。これらのお話はペブルの心を温め、その夜はお姉さんとお兄さんとよく眠ることができた。彼女は彼らと手をつなぎ、空を飛んで、ホンズーカ島を上からのぞく夢を見た。ジャングルや滝、川、オークや松の木、岩、洞窟、山、崖、林、砂浜…そして何よりもすごかったのが広い海と水平線に埋没していく太陽であった。三人が見た景色の中で一番美しかった。

 ペブルは何か温かいものがまぶたにかかるのを感じた。それは窓からの日光だった。彼女は起きた。お姉さんとお兄さんはすぐ隣にいた。ホンズーカ島での5日目が始まった。

 ペブルはシェルターの中での大きな変化に気づき、いびきをかいて寝ているジェイニーとマークを起こそうとした。

 「ジェイニー?マーク?」

 ジェイニーとマークは唸りながら起き上がったが、シェルターの変化に気づいた時は、目を大きく開けた。

 「何てことだ!」ジェイニーとマークは叫んだ。

 食べ物の山が全てなくなっていた。昨夜盗まれたのである。

 「やばいね」ペブルはつぶやいた。半分ショックだったが、半分予測できたことでもあった。お姉さんやお兄さんの悲しい顔を見たくなかったので、大きな声で「魚を捕まえてくるね!誰が一番たくさん魚を捕まえられるか競争しよう!」と言った。

 ジェイニーとマークは首を振った。「ペブル、これは遊びじゃないの。誰かが意図的に私たちの食べ物を盗んだの。取り返さないと、また盗まれるだけだから。」

 ペブルは唾を飲んだ。複雑な気持ちだった。一方では、彼女はジェイニーやマークに敵の住んでいる場所を教えたくなかった。少し悪意のある人間たちに過ぎないようではあったが、それでも危険を伴いそうだからである。もう一方では「正直が一番」と感じ、お兄さんやお姉さんに正直でいた方がいいと感じた。そこで彼女は本当のことを言った:「私は敵がどこに住んでいるか知っている。」

 ジェイニーとマークは大きな目で彼女を見た。ペブルはまた唾を飲んだ。「敵は私たちの心の中に住む。」

 ジェイニーはバカにするように目を回し、マークはあくびをして無表情にペブルを見た。ペブルの言ったことは単純過ぎて、ジェイニーやマークには理解できなかった。

 しかし、ジェイニーは「もしかしたらペブルが正しいかもしれない。私たちは自分たちの食べ物を探して、盗人に影響されない方がいいかもしれない。」

 マークは戦い返さないことについて、少し男として不満そうだったが、二人の妹が好きで守りたかったから、彼も同意した。しかし、彼は彼らの物を盗むような人と一緒の島に住みたくなかった。そこで彼はなくしたのと同じようなボートを作ろうと思った。彼が森の中で材料を探している間、ジェイニーとペブルはシェルターに残り、マークが無事に帰ってくることとマークがいない間に敵がシェルターに来ないことを祈っていた。

 ラッキーなことに、マークはボートを作るのに十分な量の木を持って帰ってきた。作るのに2日ぐらいかかるであろう。マークがシェルターでボートを作っている間、ジェイニーとペブルは朝ごはんの魚を捕まえに行った。どっちがより多くの魚を捕まえられるか競争し、もちろんジェイニーが勝った。彼女はペブルよりもいい魚を見つけるのが早かった。二人は楽しい時間を過ごし、たくさん魚を捕まえることができた。シェルターにたくさんの魚を抱えて戻った。マークは二人を出迎え、元気よく感謝した。すぐに魚を食べようと思い、魚を焼くための火を作り、その間マークが作っている船にも注意を向けた。空が曇ってきて、次いつ魚を食べられるか分からなかったので、お腹いっぱいになるまで魚を食べた。それでも少し魚が残った。

 夜になり、空はより曇ってきた。月は4分の3ぐらい雲で覆われていた。空気は冷たかったが、何とかキャンプファイヤーをたてることができた。残った魚を食べ、明日や明後日雨が降るのではないかと心配した。食べながら、シェルターのドアを開けておいて、半分出来上がっている新しい船を見張っていた。その夜、マークは半分できた船を枕のようにして寝て、ジェイニーとペブルは葉っぱの中で寝た。

 次の日、彼らが起きた時、雨は強く降っていた。マークがボートを見張り、一生懸命作っている間、ジェイニーとペブルはベリーを集めに行った。濡れたベリーだったが、おいしかった。それがその日の唯一の食糧だった。ホンズーカ島での6日目だった。

 次の日、彼らは起きて、昨日のようにやはり雨が降っていた。「ついてないね」ペブルは文句を言った。マークは「もう少しでボートができるから、そしたらいつでも帰れるよ。」と言った。ボートは4分の3ぐらい出来上がっていた。しかし、2日間いちごやブルーベリーしか食べられないのは、3人の子どもにとって十分な食事量ではなかった。それなので、マークは7日目の夜一生懸命頑張り、船が軽すぎず重すぎないよう最後の微調整をした。

 8日目の早朝にマークは船を作り終えた。外ではまだ雨が降っていた。しばらくの間、3人は沈黙し、シェルターのドアや窓が閉まった状態で、シェルターに当たる水の音を聞いていた。その時、シェルターの外を誰かが必死で叩いてきた。その人は叫んでいた。「助けてくれ!外は洪水だ!助けてくれ!」バン!バン!バン!恐怖でドアを叩いている感じであった。

 3人も恐怖で集まった。この人たちは彼らに依存していた。ボートの漕ぎ方も知らないのであろう。シェルターの中のボートは3人しか乗れないサイズだった。木の間から水が漏れ始めた。「助けて!助けて!」声はだんだん弱くなってきた。数分後、水はシェルターの壁を壊したが、敵はもういなかった。3人はマークの作ったボートに乗り、高い波や低い波、大変な波や優しい波を乗り越え、旅を続けた。そして次の島に辿りついた。そこでは、また違う冒険が彼らを待ち受けていた。


 私は、想像力のピークに立っていた。私が生きることをつらいと感じていた時に書いたこれらの文章や小説を楽しんでもらえていたらいいな。

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