表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪談百物語  作者: 安城朱理
81/100

第八十一夜 バンジージャンプ

 I市にある山間に、かつて自然を利用したテーマパークが営業していたが、そこはいまとなっては廃墟となっている。現在は立ち入り禁止でその中に足を踏み入れることはできないが、ひとつだけ遠くから見ても一際目立つ塔がある。それは高さ二十メートルのバンジー台であり、営業中はなかなか人気のアトラクションのひとつだったという。

 しかし、そのバンジー台にはこんないわくがある。

 とあるお客さんがそこでバンジージャンプしようとしていたときのことである。事前の説明と係員の入念な装備のチェックを経て、カウントダウンでいざ台から飛び降りた瞬間、逆さまになる視界の端に、白い服を着た女の体が一緒に落ちてくるのが見えた。

「あ!」

 ひもが伸び切って反動で上に引っ張られる。視界が大きく揺らぐ。

落下事故だ、と思ってすぐにさっき見た女の姿を確認しようと地面を見たが、そのようなものはどこにも見当たらない。

 不思議に思って、すぐそばで見ていたはずの係員にもそのことを伝えたが、誰かが落下するなんてことは見ていないというのである。

 そんなふうに落下する女の目撃談が頻発したことで、バンジー台のアトラクションは一時稼働停止することになった。しかし、復帰することなく、まもなくテーマパーク自体も経営難で廃園が決定した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ