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怪談百物語  作者: 安城朱理
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第八夜 落ちてくる!

 私が以前働いていた会社にはCさんという女性がいた。彼女は一見するとどこにでもいるOLだが、実は特殊能力があるという。

 その時彼女は「落ちてくる!」と叫ぶ。彼女が指さす方向には何もない空が広がっていて、至って落ちてくるようなものは見当たらない。周囲の人間がポカンとしていると、次第に地面がぐらつき始め、立っていられないほどの振動が身体の重心を奪う。

 彼女は地震予知ができるのだ。

 しかし、彼女にはいったい何が「落ちてくる」のだろう? 

「足よ。大きな足。この町全体をすっぽり覆ってしまうくらいの巨大な鉄下駄を履いた太い足が空からずどんと落ちてくるの。きっと男性ね、あんなに脛毛が生えているもの。ほら、私が叫んでからすぐに大きな地震が来るでしょう? きっとあの足が地震を引き起こしているんだわ」

 確かに彼女の言う通り、正確に地震は発生している。当てずっぽうの狂言だとはとても思えない。

「その足は例えば震度一のような小さなものでも見えるの? それとも震度に応じて足の大きさも比例するとか?」そう訊いてみると、彼女は笑いながら答えた。

「私が見えるときはそれこそ立っていられなくなるほどの時よ。小さいものはなんにも。だから私が叫ばないうちは大したことないから平然としてていいわよ。」

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