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怪談百物語  作者: 安城朱理
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第七十夜 母の愛

 『月刊フォボフィリア』編集のBさんは、取材でとある霊媒師にこんなことを言われたという。

「あなた、相当厄介なモノを連れてきてるね」

 ひと目見るなり、そんなことを言われるものだからBさんはたいそう驚いた。しかし、Bさんの身にはこれといって可もなく不可もない平穏な毎日を暮らしていたため、まったく自覚がなかった。インチキを言っているのではないかと疑ったくらいだ。

 しかし、その霊媒師はその界隈ではかなり名の知れた実力者とされている。Bさんの不審がる視線を察したのか、すぐに言葉を継いだ。

「まあ、自覚はないだろうね。あなたのお母さんがずっと守ってくれているから。ケイコさんかい? 彼女がいなければあんたはとっくに死んでるよ。私が憑りついてる悪霊を取り払ってあげるから、お母さんには後生まで感謝することだね」

 Bさんの母親は、Bさんが生まれてすぐに病気で亡くなってしまっていた。そんなことを伝えずして名前まで言い当てられたら信じるほかない。もともとBさんはそれほど霊的なものを信じていない性格だったが、それからお墓参りは欠かさずに行くことにしているという。


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